おすすめ日本酒・焼酎を一人語りするブログ

酒好きアラフォーのおっさんが肝臓を犠牲にして書いてるリアルなレビューサイトです。

獺祭を最も安く購入する方法(割引は?送料無料は?)

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現在、最も人気のある日本酒と言える「獺祭」ですが、シリーズすべてが大吟醸クラスのお酒なのでそれなりに値が張ります。 品質を考えればコスパは高いと思うのですが、それでも安く買いたい気持ちは変わりませんよね。

しかし、獺祭が割引価格で販売されることはほとんどありません。 ネット通販だと極少額、数十円程度の割引価格で販売されているケースが稀に見られますが、送料がかかるので結局高くなります。 むしろ、定価以上のプレミア価格で販売しているお店の方が目立ちます。

超人気商品ですし、値下げしなくても売れるなら割引する必要はないですからね。 なので、基本的には獺祭の最安値はほぼ定価、ということになります。

しかし、獺祭をほぼ無料で入手できる方法もありますし、通販なら送料が800円ほどかかりますが、送料が無料の業者もあります。 そのあたりを含めて、獺祭を安く入手できる方法をおすすめ順に紹介していきたいと思います。

1位:ふるさと納税

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ふるさと納税で返礼品に獺祭を用意している自治体がいくつかあります。 実費が2千円で獺祭が入手できるので、購入する前に一度検討してみてはどうでしょうか。

例えば、山口県柳井市だと10万円ふるさと納税すると、なんと最高級品の「獺祭 その先へ」が貰えます!(ただし、年収700万円程度は必要) 他にも福岡県苅田町などでも返礼品に獺祭を用意しています。 ただし、品切れ中の場合や、年ごとに内容が変更になる可能性もあります。

当然、収入があって、所得税・住民税を払っている人しかふるさと納税は利用できません。 とはいえ、ハードルは高くありません。獺祭を入手しようとなると最低でも年収200万円ぐらい必要になります。

獺祭をふるさと納税で入手することに関してはこちらの記事に詳しく書いています。 www.sakeganomitai.com

2位:獺祭正規取扱店

獺祭は超人気の日本酒ですが、越乃寒梅や久保田と違って、どこのリカーショップでも販売しているお酒ではありません。 基本的には獺祭正規取扱店でしか販売されていません。

後に説明しますが、通販だと簡単に購入できるものの、送料がかかってくる場合があるので、当然実店舗で購入したほうが安上がりです。

獺祭は卸し業者を挟まないで、小売店(獺祭正規取扱店)と直接取り引きしています。 獺祭正規取扱店以外のお店でも販売していることがありますが、その商品は正規のルートではないところから流れてきたものです。 そういう店ではプレミア価格で販売しているケースがほとんどです。

一方、獺祭正規取扱店ですが、常に定価販売です。プレミア価格で販売することはありません。 また、正規取扱店だと冷蔵保存などの適切な管理がなされているはずなので、品質も安心です。

獺祭正規取扱店は全国に約630店舗あります。 全国まんべんなくではなく、東京や大阪には集中していますが、秋田県や三重県など1店舗もない地域も存在します。 残念ながら、近所に獺祭正規取扱店がない場合は通販での購入をおすすめします。

なお、獺祭を定価で購入することについてはこちらの記事にも書いています。 www.sakeganomitai.com

2位:AmazonでAmazon自身が出品者の獺祭

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獺祭は通販なら簡単に購入できますが、通販だと送料がかかってしまうのが難点です。 しかし、Amazonに出品されている獺祭だと送料無料の場合があります。 出品者がAmazon自身で、金額が2千円以上の獺祭ならば、原則として送料がかかりません。 (補足:AmazonではAmazonが販売している商品と、Amazonを間借りして(マーケットプレイス)販売している他のお店があります。) 獺祭シリーズの大半は2千円以上ですし、2千円以下の商品でも2千円以上になるようにまとめ買いすれば送料無料になります。

出品者がAmazonではなく、他のお店なら、大概は送料が800円ほどかかります。

なので、通販で獺祭を購入するなら、Amazonが出品している商品を購入したほうがお得です。 また、Amazonが出品者の獺祭はほとんどが定価で、プレミア価格をつけてるケースは私が見た限りないです。

4位:獺祭WEBストア

獺祭の旭酒造が運営しているネットショップです。 当然すべて定価販売です。 メーカー直営なので品質面でも安心して購入できますよね。 ただし、やはり送料はかかってしまいます。 北海道1,265円、沖縄1,870円、その他の地域は847円です。

獺祭WEBストアが送料無料なら、おすすめ度No.1だったのですが、仕方ないですね。 でもせめて2万円以上は送料無料にするとか、の営業努力があればいいなと思います。
獺祭Store WEB店

5位:楽天

楽天でも多くのお店が獺祭を出品しています。 年末年始以外だとほとんどのお店が定価販売です。 ただ、Amazonのように2千円以上送料無料というわけには行きません。 ほとんどのお店で送料はかかりますが、1万5千円以上とか2万円以上だと送料無料のお店もあります。 楽天だと楽天ポイントがつくので、楽天ユーザーなら場合によってはAmazonよりお得になる場合もあるでしょう。

6位:それ以外のネット通販

獺祭WEBストア、Amazon、楽天以外でも獺祭を販売しているネットショップは多数存在します。 最も有名なのは「佐野屋」です。 獺祭のネット売上日本一だそうです。 また、ネット通販業者ですが、獺祭正規取扱店なので安心できます。 送料は2万円以上は無料となります。 楽天ポイントがつかない分、順位は楽天より下にしました。
その他、
●矢島酒店(正規取扱店、2万円以上送料無料)
●銘酒市川(正規取扱店、1.8万円以上送料無料)
●酒工房酒楽(正規取扱店、1.8万円以上送料無料)
●井上屋(正規取扱店、1.3万円以上送料無料)
●酒の神田屋(正規取扱店、1.5万円以上送料無料)
●大和屋酒舗(正規取扱店、送料あり)
も正規取扱店なので安心して購入できると思います。

7位:獺祭正規取扱店以外のお店(非正規店)

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獺祭正規取扱店以外のお店でも獺祭を販売していることがあります。 私の家の近所だけでも3箇所あるので、全国的に見たら獺祭正規取扱店より数は多いと思われます。 入手しやすいのはメリットですが、デメリットもあります。
●プレミア価格
非正規店の場合、プレミア価格がついていることが多いです。メーカーの旭酒造はプレミア価格での購入を控えるように新聞広告を出したこともあります。

●品質管理に疑問
非正規の流通ルートで入荷しているはずなので、その間に適切な品質管理がなされていたのか疑問が残ります。

以上のことから、非正規店で獺祭を入手する方法は一番おすすめしません。

<まとめ>

獺祭を安く入手したければ、まずはふるさと納税を考えてみるべきですが、そうじゃなくて普通に購入するのであれば獺祭正規取扱店かAmazonで購入するのが最もおすすめです。

ところで、非正規系で購入するなら年末年始は避けたほうがいいです。 日本酒の需要が最も高まるのが年末年始です。 獺祭も品薄がちになり、非正規系ネットショップや非正規店では価格が高騰します。 正規取扱店だといつでも定価販売なので安心ですが、どうしても非正規店で購入するなら年末年始は避けたほうが無難です。

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麹レモンサワーのレビュー 平凡か、それとも安心か?

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麹レモンサワーを飲んだのでレビューします。

近所のスーパーで見かけたので買ってみました。
キリンのロゴマーク(聖獣麒麟)があるので一瞬ビールかと思いましたw。

にしても、麹を使用した缶チューハイって史上初なのではないでしょうか。
調味料としての塩麹は結構好きなのですが、缶チューハイに入れるとどんな味になるのか?
キリンという大メーカーが製造しているのでゲテモノ、というわけではないのでしょうが、どうも怪しい気がします。

恐る恐る飲んでみると…。

意外に普通。
言われないと麹が入っているとは気が付かない。

ある意味安心する味だが、期待したほどのインパクトはない。

うーん、ちょっと評価が難しい商品かも。

続きは後ほど。

<概要>

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麹レモンサワーはキリンは製造している缶チューハイです。
2020年10月発売開始、350mlと500mlの商品があります。

米麹を使用した極めて珍しい缶チューハイです。

スペックは以下の通りです。

原材料:レモン果汁、米麹抽出物、スピリッツ、食塩、酸味料、炭酸、香料、甘味料(アセスルファムK)
アルコール分:7%
果汁率:0.5%

公式サイトによれば、米麹がレモンの果実の旨味を際立たせるのだとか。

あとは、皮ごと搾りレモンと食事に合うこともアピールしていますね。

では実際に飲んでみます。

<実際に飲んでみました>

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色はポカリスエットみたいな乳白色です。米麹の色でしょうか。

味わいは…。

意外に普通??

言われないと米麹が入ってるとは感じません。というか、米麹を缶チューハイに入れるという発想がまず常人にはできません。

レモンの風味はまあまあ。レモンの苦味は強め。
それほど甘くはなく、あとは少し塩っけを感じます。
米麹のせいか、全体的に味が丸く、なんとなく「和」テイストを感じます。

全体的に、尖ったところがあまりない、良くいえば安心できる、悪く言えば平凡な味です。

食事に合う、とのことなのでマグロの刺し身をつまみにして飲んでみました。
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それほど主張の強い味ではないので、マグロを旨さを損なうことはありません。
ということで晩酌にも良いのではないでしょうか。

<価格は?入手難度は?>

希望小売価格は350mlで174円(税込み)です。
氷結に比べるとワンランク上の価格帯です。

普通のスーパーで売っているので入手何度は易とします。

<おすすめ度>

おすすめ度(5段階):★★★

悪くない缶チューハイです。
でも、思ったほどインパクトがなくて、ちょっと拍子抜けしたところはありました。価格がちょっと高いのもネック。
しかしながら、安心して飲める缶チューハイで食事にも合います。
缶チューハイ好きなら一度は試してみる価値はあると思います。

<麹レモンサワーのまとめ>

●極めて珍しい塩麹入り缶チューハイ
●味わいは丸い。意外に普通。
●入手難度:易

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霧島8種類を独断で採点!お勧めはどれか?(黒・EX・白・赤・茜・金・ゴールドラベル・原酒)

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日本で最も売れている芋焼酎「霧島」の主要ラインナップである黒霧島・黒霧島EX・白霧島・赤霧島・茜霧島・金霧島・ゴールドラベル霧島・霧島「志比田工場原酒」を幾つかの観点で比較し、独断で採点してみました。 味、香り、おすすめ度などは私の好みが大きく反映されるので「ふーん、そうなんだ」という程度に考えて下さい。

採点のまとめを先に公開します。 その後、個別に解説していきます。

    
黒霧島黒霧島EX 白霧島 赤霧島 茜霧島 金霧島 ゴールド
ラベル霧島
霧島志比田
工場原酒
味わい 90点 95点 90点 60点 60点 50点 60点 80点
香り 60点 80点 60点 90点 100点 40点 70点 80点
価格の安さ 70点 60点 70点 60点 60点 40点 60点 50点
入手しやすさ 100点 90点 90点 80点 80点 40点 60点 50点
おすすめ度 80点 90点 80点 80点 100点 50点 70点 70点

黒霧島

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1998年発売開始。 霧島シリーズにおける最大のヒット商品にして、日本一売れている芋焼酎です。 従来の芋臭い焼酎とは一線を画する、スッキリとした香り、キレの良い味わい、ウイスキーみたいにオンザロックでも飲めるオシャレさ。 これらの特徴が都会の若者に受けて大ヒット。 黒霧島はこれまでほぼ九州でしか飲まれてなかった芋焼酎を全国区へ広めた画期的焼酎です。

味わい:90点
やや酸味が強くてキレが良い。そのせいで何杯でも飲みたくなります。 香ばしくてどっしりした味わい。 なお、黒霧島の公式キャッチコピーは「トロッとキリッと」 酸味のせいでキリッとはしてますが、トロッとは?? そんな粘性を感じるお酒ではないと思うのですが、イメージでしょうか?

香り:60点
芋の香りは他の芋焼酎よりマイルド。 余韻も短い。

価格:70点
希望小売価格は900ml瓶が924円、1.8Lパックが1,705円(税抜)です。 スーパーではこれより1割から2割ほど安く販売されています。 芋焼酎の中では標準的かあるいは少し安い価格帯の商品だと思われます。

入手しやすさ価格:100点
日本一入手しやすい芋焼酎だと思います。

超主観的おすすめ度:80点
何年飲み続けても飽きないです。 この味でこの価格はコスパ良すぎ。 日本一売れてる芋焼酎なのもうなずけます。

黒霧島EX

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2018年9月発売開始。 霧島シリーズにおける最大のヒット商品「黒霧島」の改良版です。 原材料は同じですが、製法、特に濾過に工夫があります。

味わい:95点
黒霧島より角が少なく、マイルドで飲みやすいです。

香り:80点
芋の香りは黒霧島よりも豊かです。まさにパワーアップという感じです。

価格:60点
900mlで1,024円、1800mlで1,924円です(税抜)。 黒霧島より1割ほど高いですが、質の違いを考えるとむしろ安いです。

入手しやすさ価格:90点
スーパーで普通に売っています。

超主観的おすすめ度:90点
黒霧島自体、かなり完成度の高い焼酎だと思っていましたが、さらにその上を行くとは驚嘆しました。値段も黒霧島に比べて少し高い程度ですし、今後は黒霧島を超える人気を得ることは間違いありません。まだ飲んだことがないなら是非飲んでみてください!

白霧島

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2015年全国発売開始。 比較的最近の商品ではあるものの、現在では黒霧島と双璧をなす霧島酒造の主力商品です。 黒霧島は黒麹を使用していますが、白霧島は名前の通り白麹を使用していることが特徴です。

味わい:90点
黒霧島同様、酸味が強くてキレのある味わいです。 公式サイトによれは、黒霧島より辛口とされますが、飲み比べてみても大きな違いを感じません。 キャッチコピーは「ほわんとどしっと」 確かに味わいはしっかりしていてどしっとしています。

香り:60点
黒霧島より華やかとされますが、正直大きな違いではないと思います。 さつま白波などの薩摩焼酎に比べたら、かなり香りはおとなしいです。

価格:70点
黒霧島と同価格。 希望小売価格は900ml瓶が924円、1.8Lパックが1,705円(税抜)です。

入手しやすさ価格:90点
入手は簡単ですが、黒霧島よりは置いている店は少ないです。

超主観的おすすめ度:80点
言うほど黒霧島と違いがありません。 もうちょっと風味に差をつけてもよかったと思います。

赤霧島

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2003年販売開始以来たちまち人気商品に。 年に2回の限定販売商品。2018年10月より通年販売となりました。 当初は生産量が需要に追いつかず、プレミア価格で販売されることもあった人気商品です。 最近では時期を問わずスーパーで定価で販売されていますが、現在でも高級なイメージのある商品です。 しかし、実は黒霧島より少し値段が高いぐらいで、そんな敷居の高い焼酎ではありません。 価格的には黒霧島の上位商品ですが、香り・味わいは全く異なる焼酎です。

ムラサキマサリという紫芋を原料にしているのが特徴です。

味わい:60点
黒霧島・白霧島のようなどっしりとした味わいはないです。 味より香りを楽しむお酒だと思います。

香り:90点
ワインのような芳香です。 キャッチコピーは「するっとみやびに」ですが、たしかに雅で気品のある香りの焼酎です。

価格:60点
希望小売価格は900ml瓶が1,175円、1800ml瓶が2,230円(税抜)です。 黒霧島や白霧島と異なり、値引き販売されることはほとんどありません。

入手しやすさ:80点
以前に比べると入手はしやすくなりましたが、どこのスーパーでも売っているというわけではありません。

超主観的おすすめ度:80点
価格が同じなら、黒霧島より赤霧島のほうを選びます。やっぱり美味しいです。 最近では同じく華やかな香りを売りにしている茜霧島に人気が移っているかもしれませんが、それでもこれからも愛される焼酎でありつづけると思います。

茜霧島

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2014年発売開始。 年に2回の限定販売商品。 現在は通年販売されています。 以前はプレミア価格がつくこともありましたが、最近ではほぼありません。 タマアカネという珍しい芋を原料にしているのが特徴です。

味わい:60点
軽やかです。 赤霧島と同様、味より香りを楽しむお酒だと思います。

香り:100点
にんじんとマスカットを混ぜたような、明るく華やかな香りです。 これって本当に焼酎なの?と思うぐらい独特で、他に類を見ない香りです。

入手しやすさ:80点
以前は1月と6月の限定発売品で入手しづらかったのですが、今では通年販売されています。スーパーでもよく見かけますし、なんと自販機で販売されているのも見ました。

価格:60点
赤霧島と同価格。 希望小売価格は900ml瓶が1,175円(税抜)です。1800ml商品はありません。

超主観的おすすめ度:100点
美味すぎて涙が出そう。現在私が最も好きな焼酎です。 ハッキリ言って名高いプレミア焼酎「魔王」より美味いです。 それがこの値段って、異次元の安さです。

金霧島

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2007年販売開始。 通販限定商品なので知名度はかなり低いと思われます。 冬虫夏草エキスが入った一種の薬用酒です。 ベースは黒霧島ですが、冬虫夏草の色のせいでお酒が金色になっています。

味わい:50点
ベースが黒霧島なので、やはり似ています。 ただし、キノコのような味もします。

香り:40点
舞茸のような香りがします。 個人的にはあまり好きではありません。

価格:40点
希望小売価格は900ml瓶が2,778円(税抜)です。

入手しやすさ:40点
ネット通販限定商品ですが、品薄ではないようです。

超主観的おすすめ度:50点
高いし、あまり美味しくないです。 健康にいいのかもよく分かりません。 見栄えがするので年配の方への贈答用にはよいと思います。

ゴールドラベル霧島

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1995年販売開始。 実は黒霧島よりも古い歴史を持つ商品です。 フルーティーな香りを生み出す酵母を使用した、当時としては珍しい焼酎です。 洗練された瓶も相まって、女性人気を意識した商品となっています。

味わい:60点
軽やかです。 白霧島や黒霧島のようなどっしりとした味わいやキレは感じません。

香り:70点
フルーティーと言われますが、個人的にはそうは思わないです。 すっきりとした香ばしさを感じます。

価格:60点
希望小売価格は720mlで845円(税抜)です。

入手しやすさ:60点
レアというほどではありませんが、あまり置いている店はありません。

超主観的おすすめ度:70点
確かに飲みやすく、女性受けもいいと思います。 しかし、フルーティーというなら、今では茜霧島や赤霧島もありますし、もうほとんど使命の終わった商品なのかなと思います。

霧島「志比田工場原酒」

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アルコール度数36%の割り水をしていない原酒です。 黒霧島の風味が凝縮された濃い焼酎で、アルコールの刺激も強く、初心者には不向きのハードな商品といえます。

味わい:80点
黒霧島の甘さ、辛さ、苦さ、香ばしさ、酸味など、すべてを凝縮した味。インパクト大。

香り:80点
一口飲むと霧島の芋の香りがガツンと脳天に突き抜けます。香りがいいというよりはキツイ。

価格:50点
希望小売価格は720mlで1,620円(税抜)です。 霧島の中では高い部類に入る商品です。

入手しやすさ:50点
レアというほどではありませんが、あまり置いている店はありません。

超主観的おすすめ度:70点
面白い焼酎ではあります。 ここまでインパクトの強い焼酎は珍しく、たまに飲んでみたい気分になると思います。 ただ、毎日はいいかな。 刺激が強く疲れます。 なお、いうまでもなく焼酎初心者にはまったくの不向きなお酒です。

<補足:霧島の他の商品>

実はここで紹介した7種類以外にも霧島ブランドの商品は存在します。 私はまだ飲んだことがありませんが、軽く紹介しておきます。

●霧島<宮崎限定>

白霧島20° 1800ml(リニューアル)

宮崎県限定販売の霧島です。 2015年に従来の霧島がニューリアルされ、白霧島になりましたが、地元のファンからは芋の香りが減ったなど、昔の霧島を懐かしむ声がでました。 そのため、2016年、創立100周年を機に以前の霧島を思い起こさせるような味わい・香りの霧島を開発し、宮崎県限定で販売するようになりました。 希望小売価格は900mlパックで800円、1800mlパック1,484円(税抜)です。 なお、アルコール度数は20度のみです。

●黒霧島MELT

霧島酒造 MELT(めると)芋 37度 720ml

黒霧島を樽で10年以上熟成させた焼酎。 アルコール度数は30度。 通販か、霧島酒造直営店でしか購入できないレアな商品です。 希望小売価格は720ml瓶で、4,500円(税込)です。

●チャーガ酒「黒宝霧島」

チャーガという健康によいとされるきのこのエキスを配合したお酒。 ほかにもはちみつやシロップが入っていて甘い。 通販限定商品。 希望小売価格は900ml瓶で、2,315円(税抜)です。

●アスタキサンチン酒「Ax霧島」

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アスタキサンチンという抗酸化作用があって健康によいとされる赤い色素を黒霧島に添加したお酒。 黒宝霧島同様、はちみつやシロップが入っていて甘い。 通販限定商品。 希望小売価格は900ml瓶で、2,315円(税抜)です。

<玉>金霧島

玉 金霧島 芋 30° 900ml 【13年貯蔵(1998年製造)芋焼酎使用】 ≪豪華桐箱入り≫

金霧島の上位商品。 冬虫夏草に加え、・モズク抽出物・ササクレヒトヨタケ・ツバメの巣・バニラ抽出物も配合されている。 なお、この商品だけは原料に黄金千貫ではなくジョイホワイトを使用しています。 通販限定商品。 希望小売価格は900ml瓶で、8,796円(税抜)です。

<補足:霧島の特徴>

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霧島の特徴ですが、万人受けしそうな飲みやすさが第一だと思います。 黒霧島と白霧島は香りおだやか、赤霧島と茜霧島は香りが従来の芋焼酎とは全く異なる華やかな香りです。 味わいも黒霧島と白霧島はキレがあって爽やかですし、他の商品は軽めの味わいで、スルッと飲めます。 他の芋焼酎みたいなキツさを感じません。 また、ロックでの飲み方も推奨されており、それだと更にマイルドになって飲みやすくなります。

次に、美味しさが分かりやすい、という点も見逃せません。 私もいろんな焼酎を飲んできましたが、霧島はメジャー商品としては珍しく焼酎全体の中でも個性的な部類に入ります。 黒霧島・白霧島のキレの良さ、赤霧島のワインのような上質な芳香、茜霧島のマスカットのような派手な芳香、いずれも芋焼酎の中では珍しい特徴です。 それでいて、分かる人だけが分かる、という難しさはありません。 個性的であっても、万人受けするような、分かりやすい個性です。

薩摩焼酎の雄「さつま白波」も芋の香りが強い個性的な焼酎ですが、あれは本当に芋焼酎が好きで飲みなれている人だけが分かる美味しさだと思います。全く初心者向けではありません。 それに対し霧島は美味しさが分かりやすいので、初心者から焼酎愛好家まで、幅広い人々から受け入れられやすい焼酎だと思います。

最後にコスパの良さです。 霧島は芋焼酎としては平均的な価格帯の商品です。 しかし、黒霧島・EX・白霧島・赤霧島・茜霧島に関しては、あの味・香りであの価格は超お買い得だと思います(金霧島・ゴールドラベル霧島はちょっと…)。 特に、茜霧島はその3倍ぐらいの価格設定でも売れると思います。 こんなにもコスパの良い焼酎は他にありません。 霧島が日本一売れている芋焼酎なのも当然だと思います。

ところで、本サイトで紹介している焼酎を美味しさ順でランキングにしてみました。霧島シリーズも当然ランクインしています。お時間に余裕があれば是非ご覧ください。 www.sakeganomitai.com

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焼酎おすすめランキング2021年1月版(麦・芋別)

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本サイトでレビューした焼酎も数多くなってきたので、そろそろその中で美味さランキングを作ってみようと思います。

ランキングの基準は基本的に味わい・香りですが、そのほかにも値段が安い焼酎も評価しています。

芋焼酎部門

1位:茜霧島

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にんじんとマスカットを混ぜたような、華やかな香りが特徴の焼酎です。
2015年に誕生、芋焼酎の概念を変えた革命的な1本です。

芋焼酎らしさが全くないので、賛否両論あると思いますが、個人的にはこういう華やかなお酒が好きなので、茜霧島を1位にしました。
ただ、香りは素晴らしいですが、味わいは比較的淡泊。よく言えば飲みやすい。焼酎初心者の方には安心しておすすめできる焼酎です。
一方、芋焼酎らしいどっしりした味わいを求めるのであれば、茜霧島ではなく黒霧島などをおすすめします。

茜霧島は年2回、1月と6月の限定販売品です。それ以外の時期でもスーパーで見かけることもありますが、入手は黒霧島などよりは難しいです。
ネット通販では若干のプレミア価格が付くこともあり、人気の高さがうかがえます。

(2021年追記)現在は通年販売されており、プレミア価格がついているのも見なくなりました。

希望小売価格は900mlで1,175円(税抜)です。
この品質でこの値段は安すぎ。その3倍の値段がついても納得してしまうぐらいの出来です。

香りの強さ:★★★★★
味わいの深さ:★★
飲みやすさ:★★★★★
値段の安さ:★★★★
入手の簡単さ:★★★

2位:黒霧島EX

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2018年9月に発売開始の、霧島シリーズ最新作です。
黒霧島の改良版で、私が感じる限り、黒霧島より香りが強く、味が丸いです。
芋焼酎最大のヒット作である黒霧島を明らかに超える傑作。まだ飲んだことがない人は是非。

価格は900mlで1,024円、1800mlで1,924円です(税抜)。黒霧島より1割ほど高いですが、品質を考えるとコスパはEXの方が上、今後は黒霧島と入れ替わりEXが芋焼酎界の王者となると個人的には思っています。

普通のスーパーでも売っているので入手は簡単です。

香りの強さ:★★★★★
味わいの深さ:★★★★
飲みやすさ:★★★★
値段の安さ:★★★★
入手の簡単さ:★★★★★

3位:魔王

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プレミア芋焼酎の代表的銘柄であり、焼酎ファンなら一度は飲んでみたい憧れの焼酎です。

魔王の特徴は
●日本酒などに使われる黄麹使用
●減圧蒸留
●熟成させてから出荷
にあります。
どれも、芋焼酎としては珍しい特徴です。

風味も特徴的で、香りは柑橘系、味わいはほんのり甘い。他の芋焼酎とは方向性が全く異なります。
飲みやすいので初心者向け、と言いたいところですが、値段と入手難度からして初心者が気軽に飲めるお酒ではありません。

定価が720mlで1,383円、1800mlで2,862円(税込み)ですが、実際はプレミア価格がついており、その3倍ぐらいの値段で実売されています。
私もネット通販で4千円ぐらいで購入しました。
スーパーでも案外見かけますが、値段は720mlで7千円ほどします。

茜霧島や黒霧島EXは物はよいですが、値段が安いため、贈答用としては重みが足りません。

しかし、魔王は値も張りますし、プレミア焼酎であることは焼酎ファンなら誰でも知っているので、贈答用としてはぴったりです。
焼酎好きの人でもあまり飲んだことがないはずなので、もらったらすぐにお礼の電話がかかってくるぐらい感激するはずです。

香りの強さ:★★★★
味わいの深さ:★★★
飲みやすさ:★★★★★
値段の安さ:★
入手の簡単さ:★★

4位:吉助(きちすけ)<赤>

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茜霧島や黒霧島と同じく霧島酒造の商品です。
吉助赤をざっくり説明すると、赤霧島の進化形商品です。
原材芋がムラサキマサリなのは共通ですが、製法が違います。吉助赤は一般的な芋焼酎とは違い、麹に米麹を使用せず芋麹を使用しています。
これにより、さつまいも100%の芋焼酎になり、より芋の風味が濃厚になっています。

赤霧島はワインのような雅な香りが特徴ですが、吉助赤はさらに香りが強く、さらに味が丸いです。

価格は720mlで 1,602円(税抜)と、芋焼酎としては若干高いですが、その価値は十分にあります。

普通のスーパーでも売っているので入手も簡単です。

香りの強さ:★★★★★
味わいの深さ:★★★★
飲みやすさ:★★★★
値段の安さ:★★★
入手の簡単さ:★★★★★

5位:農家の嫁

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奇抜なネーミングとレトロなラベルが印象的な焼酎ですが、味わいは本物です。

農家の嫁の最大の特徴は、原料に焼き芋を使用している点にあります。
通常であれば蒸し芋を使いますが、焼き芋を使うと、焼酎がより香ばしく、また甘さが引き立つと言われています。

実際飲んでみると、甘さはよく分かりませんが、一般的な芋焼酎に比べスモーキーでかつビター。結構個性的な風味です。

希望小売価格は720mlで1,543円、1800mlで2,756円(税込)です。芋焼酎としてはやや高めの価格ですが、一度飲んでみる価値はあります。
スーパーでは売ってませんが、酒屋なら置いてることも多いです。

見た目も味わいもインパクトが強いお酒なので、贈答用にも向いてると思います。

香りの強さ:★★★★★
味わいの深さ:★★★★
飲みやすさ:★★★
値段の安さ:★★★
入手の簡単さ:★★★

麦焼酎部門

1位:いいちこスーパー

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いいちこシリーズの中位商品。
しかし、風味はまさにスーパー!

一口含むと、この香り、麦なの?と思うぐらいの芳香が口いっぱいに広がります。
その後、熟成種のような複雑な味わいが舌に残ります。

それもそのはず、いいちこスーパーは3種類の原酒を混ぜたお酒なのです。
●爽やかな香りをひめた香りの原酒
●深い味わいのうまみの原酒
●長期熟成を経たスーパー原酒

これだけ工夫している焼酎は他にないと思います。単調ではないので何度飲んでも飲み飽きません。

価格は720mlで1400円ほどで、麦焼酎としてはやや高いです。
しかし、さらに高い「いいちこフラスコ」より、個人的にはこちらの方が美味しいと思っています。

無印いいちこほどではありませんが、スーパーでも普通に見られる商品なので入手は簡単といえます。

香りの強さ:★★★★★
味わいの深さ:★★★
飲みやすさ:★★★★
値段の安さ:★★★
入手の簡単さ:★★★★

2位:兼八

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焼酎ファンなら誰でも知っているプレミア麦焼酎です。
味わいはまさに麦チョコ。こんなにも麦麦しい焼酎は他にありません。

いいちこに代表される麦焼酎は減圧蒸留で精製されており、さっぱりした風味になりますが、兼八は常圧蒸留なので風味が濃厚です。
焼酎ファンなら堪らない風味ですが、初心者の方だとクドいと感じるかもしれません。

定価は720mlで1,365円、1800mlで2,625円(税抜き)ですが、実際は3倍程度の価格で販売されています。
案外、スーパーでも売っていることがありますが、720mlで4千円ぐらいの販売価格です。

ただ、値段は高いですが、焼酎好きの人なら兼八がプレミア焼酎であることは知っているので、プレゼントされるとかなり喜ばれるはずです。

香りの強さ:★★★★★
味わいの深さ:★★★★★
飲みやすさ:★★
値段の安さ:★
入手の簡単さ:★★

3位:いいちこ日田全麹

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いいちこ日田全麹も兼八と同じく麦チョコ系の風味濃厚な麦焼酎です。
ただ、兼八より味わいは丸く、飲みやすいです。

特筆すべきはその値段。
希望小売価格は900mlで990円(税込み)ですが、実際は800円台で売られています。無印のいいちこと値段はあまり変わりません。

兼八と同系統のお酒ですが、価格は数分の一というコスパの良さです。兼八は値段を気にしてちびちび飲むお酒ですが、いいちこ日田全麹なら値段を気にせずがぶ飲みできるのがいいですね。
普通のスーパーでも売っているので、麦焼酎が好きな人なら是非飲んでみてください。

香りの強さ:★★★★★
味わいの深さ:★★★★
飲みやすさ:★★★
値段の安さ:★★★★★
入手の簡単さ:★★★★

<プレゼントとしておすすめな焼酎>

焼酎をプレゼントとして銘柄選択するのは日本酒よりも簡単だと思います。
まず、銘柄数が日本酒よりはるかに少ないですし、大吟醸や本醸造などの複雑な特定名称もありません。
芋、麦、米などの区分はありますが、芋は好きだけど麦は嫌いというような人は見たことがないので、プレゼントで贈る場合はあまり気にしなくてもいいでしょう。

かといって、どんな焼酎でもいいとまでは言えません。

まず予算。

誰かに焼酎をプレゼントする場合、私なら3千円程度の予算で考えます(お歳暮の平均価格は3千円から5千円といわれていますし、そんなものかと)。

720ml瓶で1500円程度のやや高めの焼酎を2本購入して、酒屋でラッピングしてもらって、プレゼントします。

銘柄ですが、普通のスーパーで売っているようなお酒以外なら何でもいいと思います。
1本1500円程度の焼酎なら、品質が悪いということはありません。どれも美味いです。

あるいは、ランキングでも紹介した、魔王や兼八のようなプレミア焼酎を1本プレゼントするのも無難な選択だと思います。
実際、アマゾンの焼酎ギフト売り上げランキングでは魔王が1位となっています。

もしくは、1箱に数本焼酎が入ったセット商品です。
数うちゃ当たるでどれか一つぐらいは気に入ってもらえる可能性は高いです。
さらに、飲み比べもできるので酒飲みとしてはうれしいです。

茜霧島の感想と評価(赤霧島との比較、価格など)

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目次

 

茜霧島のを飲んだのでレビューします。

えっ、これって芋焼酎なの?一体どうやったら芋からこんな芳香が生まれるの?
初めて口に含んだ時は衝撃でした。
これまで赤霧島が最高の芋焼酎だと思ってましたが、それを超える出来です!知らずに飲んだら1本1万円と言われても納得するかもしれません。
詳しいレビューは後ほど。

 

<茜霧島の概要>

茜霧島は2015年に登場しました。
年2回、1月と6月の限定販売品です。
販売開始からまだそれほど年月は経っていませんが、すでに大人気となっています。
生産量が少ないため、販売されてもすぐに売り切れてしまいます。
販売月以外では、ほぼ店頭では見かけません。
ネット通販では1年中購入できますが、定価よりもやや高い値段で販売されています。

(2021年追記)現在では通年販売されており、プレミア価格がつくこともほぼありません。普通のスーパーでもよく見かけるようになっています。

いや、最近、自販機で販売されているのも見ました。

もう、どこでも入手できる状況ですね。

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一方、赤霧島は2003年に登場しました。
年2回、3月と10月の限定出荷商品です。

(2021年追記)現在では通年販売されています。


以前は生産量も少なく、現在の茜霧島のようにすぐに売り切れ、プレミア価格がつくこともありました。
しかし、最近では供給量も増えてきて、普通に買えることが多くなりました。
また、茜霧島に人気が移ったことも入手しやすくなった理由かもしれません。

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赤霧島と茜霧島。余談ですが、茜色はラベルのようなオレンジやピンク色ではなく、暗い赤色のことなので、実は赤霧島のラベルの色に近いです。

<価格は?希少性は>

茜霧島も茜霧島も900mlで希望小売価格は1,175円(税抜)です。
なお、黒霧島と白霧島は900mlで希望小売価格は924円(税抜)です。

ただ、茜霧島は人気の割に供給量が少なく、販売月以外ではプレミア価格で販売されることもあります。

最近では茜霧島も赤霧島も普通にスーパーで売っているので特に希少なお酒とは言えません。
赤霧島は1.8L紙パックの商品もあって、随分と身近なお酒となっています。

<購入するには?>

以前と異なり、通年販売されており、普通のスーパーでもよく見かけるようになっており、入手にはそれほど苦労はないはずです。

当然、アマゾン・楽天でも販売されています。

<特徴は?>

茜霧島の最大の特徴は、タマアカネというオレンジ芋を使用していることです。
開発までに13年かかったらしいです。
2002年頃は概ね赤霧島の発売開始時期と被るので、その頃から次の霧島のエース商品を開発していたということですね。

風味の特徴は公式サイトでは以下の通りに記載されています。
●甘くフルーティーなコクとまるみを感じる彩り豊かな味わい
●キラッと光るうまさ、フレッシュではなやかな香りには、陽気さを感じさせる彩りある魅力が秘められています

赤霧島はムラサキマサリという紫芋を使用しています。
風味の特徴は公式サイトでは以下の通りに記載されています。
●後を引くような甘みと気品高い香り

<実際に飲んでみて>

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ようやくレビューです。

茜霧島は赤霧島と並行して飲み比べしました。
ストレートと水割りで、何度も何度も飲み比べました。

まず、茜霧島ですが、今回はじめて飲みました。
口に含んだ瞬間、華やかな香りがブワッと口腔内に広がりました。

この香りは…、にんじん?
にんじんと、それにマスカットのような香りがします。
フレッシュで春を思わせるような明るい香りです。

そして、この香りは強烈で、かなり長時間残ります。
ストレートで飲んだせいもあるでしょうが、1分以上口の中に香りが残りました。

飲みくちは軽いです。ここは赤霧島と似ています。
黒霧島のような重厚な感じはしません。
少し水で割れば、いくらでもスイスイ飲めそうな軽さです。

芋臭さは全くありません。というか、これって芋から作ったの?別の原料じゃないの?と思うぐらい特異な焼酎です。

びっくりするほど華やかな香りと飲みやすさから、茜霧島は傑作レベルの焼酎だと断言できます。絶賛です!
これが定価で千円程度とかあり得ないと思います。
何も知らずに「これ1万円ね」と言われたら、「うん、それぐらいするよね」と素直に納得してしまいそうです。

一方、赤霧島ですが、白ワインのような上品な芳香が心地よいです。
茜霧島のようなにんじん・マスカットのような香りではなく、もっとしっとりした香りですね。赤と茜で色は似てますが、香りは全然違います。
また、茜霧島ほど強烈な強さの香りではありません。

これまで芋焼酎の中では赤霧島が最も好きで何度も何度も飲んできましたが、個人的には茜霧島の方に軍配です。
これからも赤霧島は愛飲すると思いますが、茜霧島が店においてあったらそっちを購入すると思います。

 

<茜霧島の飲み方>

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様々な飲み方で飲んでみた感想です。

ストレート→風味が強烈です。でもそれほどアルコール臭くもないですし、意外に飲めます。

ロック→アルコールの棘もなくなり、香りが十分に楽しめます。

水割り→薄めすぎるとダメですが、飲みやすく香り高いです。

水割り(氷なし)→氷はなくても飲みやすい焼酎です。おすすめ。

お湯割り→特有の良い香りが飛んで、ちょっと苦味が目立つようになります。おすすめしません。

<茜霧島はおすすめか?>

茜霧島は従来の芋焼酎とは全く味わいが違うので、これまで焼酎を敬遠していた人にも是非飲んでほしいです。
この芳香は日本酒で言うと大吟醸酒に通ずるところもあるので、日本酒好きの人にも受け入れやすいはずです。

ほとんどの人におすすめできる焼酎だと思いますが、茜霧島には黒霧島や白霧島のような飲みごたえというか、舌を刺激するような味わいは薄いので、そこを重要視する人には茜霧島は香りだけの薄っぺらい焼酎と感じるかもしれません。

また、昔ながらの芋臭い焼酎が好きな人も物足りないと感じるでしょう。

ただ、個人的には昔ながらの焼酎もいいですが、茜霧島のような現代の流行に沿った派手な香りのお酒は大好きですね。

気分がすぐれないときも、これを飲むと気分が華やぎ、前向きになれます。

しみじみ飲むには向かないお酒かもしれませんが、明るくなりたいときにはうってつけのお酒と言えます。

<ギフトには?どういう場に合うお酒か?>

茜霧島は歴史も浅く、まだ広く知られていない焼酎です。まだ飲んだことがないという人も大勢いると思います。
そういう意味ではギフトにすると喜ばれると思います。

また、飲み会やホームパーティーなどに持っていっても良いでしょう。
香り高く飲みやすいので、普段お酒を飲まない人でも受け入れやすいと思います。
それより、場が華やぐことは間違いありません。

これは日本酒でも他のお酒にも言えることですが、華やかなお酒は場を華やかにします。

茜霧島は華やかなお酒の極北であり、人が集まって盛り上がりたいなら絶対に合うお酒です。

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澪一果のレビュー 米がこんな味になるなんてびっくり!

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澪一果を飲んだのでレビューします。

澪がおいしいお酒だというのは知っていましたが、違うバージョンが出ているのをスーパーで見かけたので買ってみました。

飲んでみると、

果汁入りのジュースみたいに美味い。
しかし、原材料は米と米麹のみ。
一体、どうやったらこんな飲み物が作れるのだろう。ほんとびっくりです。

続きは後ほど。

<概要>

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澪一果は宝酒造が製造している日本酒です。
2019年に首都圏で先行販売、2020年3月から全国で発売開始。味は「バナナのような香り」と「イチゴのような香り」の2種類です。

「澪一果」の他に「澪」「澪DRY」などの商品のあります。

「澪」「澪DRY」についてはこちらで記事にしています。

www.sakeganomitai.com

澪一果のスペックは以下の通りです(バナナ・イチゴ共通)。

原材料:米・米麹、炭酸ガス含有
アルコール分:4%
日本酒度:-66
酸度:3.8

スペックはかなり特徴的です。

原材料は米と米麹のみなので、れっきとした純米酒です。見た目はチューハイみたいなのに、かなり本格的な日本酒です。
アルコール分は4%と普通の日本酒の1/3か1/4ぐらいです。これはチューハイレベルです。
日本酒度は大幅なマイナスなので超甘口。酸度も高いので酸っぱいはず。

香料を使わず、酵母だけでどの程度バナナやイチゴの香りが出せているのか、楽しみです。

<実際に飲んでみました>

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5℃前後まで冷やして、と書いてあるのでそれぐらいで飲んでみました。
まずはバナナ。

まず感じるのはきめ細かい炭酸の感触です。
缶チューハイの刺激的な炭酸とはまた異なる、優しく心地よい刺激です。

肝心の香りですが、たしかにバナナのような香りはするが、どちらかといえばパイナップルぽい。
味わいは果物のような酸味と甘みがあって、言われなかったら果汁が入っていると思うはず。

次はイチゴ。
確かに苺の香りがほのかにします。でもちょっとパイナップルのような香りもします。
味わいはバナナの方に似ていて、こちらもまるで果汁の入ったジュースのようです。

それにしても、この風味を果汁や香料を使わずに出していることに驚きを禁じえません。
米がこんな味に変化するなんて不思議て仕方ない思いです。

低アルコールなので、普段焼酎ばかり飲んでる私からするとまったくアルコールの味は感じません。
しかし、飲み進めるとほろ酔いになったので、たしかにアルコールは入ってますね。

<価格は?入手難度は?>

希望小売価格は210mlで310円(税抜)ですが、私は近所のスーパーで298円で購入しました。
缶チューハイに比べるとかなり高いですが、日本酒としてみるのなら安めの大吟醸酒レベルです。
決して安くはないお酒ですが、質を考えると決して割高とは言えないでしょう。

普通のスーパーに置いてありますし、アマゾン・楽天でも購入できるので入手難度は易とします。

<おすすめ度>

おすすめ度(5段階):★★★★

従来の日本酒とはまったく味が異なるので、日本酒好きの人が好むかどうかわかりませんが、「ほろよい」などの低アルコール缶チューハイが好きな人なら絶対に気にいると思います。
私も味は5点満点だと思いますが、アルコール度数が低いのでなかなか酔えない。そこがマイナスでした。
でも、お酒に弱い人、深酔いしたくない人にはピッタリのお酒だと思います。
女子会などに持っていっても喜ばれるのではないでしょうか。

<澪一果のレビューのまとめ>

●米と米麹だけで作ったジュースのような日本酒
●味は果汁みたい。しかし、果汁も香料も入っていない。
●低アルコール缶チューハイが好きな人にはおすすめ
●入手難度:易


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獺祭 純米大吟醸45のレビュー 50に比べるとすっきり

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2019年3月に獺祭 純米大吟醸50が終売になって、その後継として4月から獺祭 純米大吟醸45が売り出されています。

当然そのことは知っていていつか飲もうと思っていましたが、忘れてました。
ということで今更ながらのレビューです。

近所の酒屋に行ったらやっぱり獺祭50はなくて獺祭45だけがありました。
買ってきて、早速夜に飲んでみました。

うんうん、久々に飲むけどこれぞ獺祭、という派手な香り。

でも獺祭50に比べるとすっきり軽いような…。

続きは後ほど。

<概要>

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獺祭 純米大吟醸45は山口県にある旭酒造が製造している日本酒です。
そして日本で一番人気のある日本酒と言っても過言ではありません。

アマゾンの日本酒売れ筋ランキング現在1位。
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獺祭45だけでなく、トップ10には他の獺祭が3つも上がっています。
万を超える日本酒の銘柄があるなか、上位10の内4つがランクインって…。
異様なぐらいの人気銘柄です。

獺祭45は数ある獺祭のラインナップの中で最もスタンダードな商品です。
つまり言い方を変えれば獺祭の中で最も格下で価格の安い商品なのですが、精米歩合45%ですよ。一般的には十分高級酒といえます。

なお、獺祭45以外のラインナップについてはこちらでまとめています。

www.sakeganomitai.com

獺祭については今まで散々書いて来たので説明はこれぐらいでいいでしょう。

では早速飲んでみます。

<実際に飲んでみました>

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大吟醸酒なので冷やして飲みました。

栓を開けておちょこに注げば、獺祭らしいフルーティー香りが漂ってきます。

口に含むと、甘いバナナのような香りが口から鼻にかけて広がっていきます。
余韻は長め。
よって一口の間隔も長めになります。
のんびり時間をかけて飲めるお酒、と言えるでしょうか。

それにしても、香りの良い大吟醸酒は他にもたくさんありますが、獺祭ほど香りが派手でわかりやすい美味しさのお酒って私は知りません。
獺祭は久々に飲みましたが、これぞ獺祭、という印象を強くしました。

一応、晩酌ということで、ラム肉のステーキをつまみに飲みました。
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ラム肉の癖のある風味と油を、獺祭の果汁のような香気が爽やかに洗い流してくれる…。
というのも嘘ではないのですが、獺祭って「私だけを見て!」という自己主張の強いお酒なので(個人的感想)、あまり食事に合わないと思います。
獺祭は獺祭だけで楽しむのがベストと個人的には思います。

そして獺祭50との違いですが、飲み比べたわけではないので確実ではないのですが、やはり獺祭45の方が精米歩合が低い分だけスッキリと軽い感じがします。
味わいは薄く、香りが強くなっている印象で、獺祭39に寄ってきた感じがします。

個人的には獺祭50より美味しくなっている、と思います。

なお、後日常温(20℃ぐらい)で飲んでみましたが、香りはあまり変わらないものの味わいが重いように、あるいはアルコールが強いように感じました。
やはり冷やして飲むのがベストかと思います。

<おすすめ度>

おすすめ度(5段階):★★★★★

一部の日本酒通からは、獺祭のような香りの派手なお酒は好きじゃない、という声もちらほら聞きますが、日本酒が飲める人ならほとんどの人が美味しいと感じるんじゃないかと思います。
また、日本酒は好きじゃないとか初めて飲む、という人にも飲んでほしいお酒です。
スッキリして香り高くフルーティー。
これ以上飲みやすい日本酒ってなかなかないです。
万人受けするのでパーティーなんかに持っていっても喜ばれると思います。

<価格は?入手難度は?>

180mlで440円、300mlで688円、720mlで1,650円、1800mlで3,300円(税込み)となっています。
獺祭50の720mlが1,539円だったので、少し値上がりしています。
とはいえ、質も向上しているので納得です。個人的には高いとは思いません。

獺祭は基本的には正規取扱店にしか置いていませんが、ドン・キホーテなんかでも時々見かけます。
スーパーやコンビニでは見たことがありません。

アマゾンや楽天では購入できます。

以上の点から入手難度は普通とします。

<獺祭 純米大吟醸45の特徴のまとめ>

●獺祭50の後継商品
●アマゾンランキング1位の常連
●香りが派手、スッキリして飲みやすい
●入手難度:普通

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

獺祭 だっさい 純米大吟醸45 1800ml
価格:3300円(税込、送料別) (2021/1/7時点)


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