おすすめ日本酒・焼酎を一人語りするブログ

酒好きアラフォーのおっさんが肝臓を犠牲にして書いてるリアルなレビューサイトです。

これを読めば全部わかる!獺祭13種類徹底解説!(内9種類は実飲)

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獺祭純米大吟醸50を始めとする、獺祭ブランド13種類のお酒(12種は日本酒、1種は焼酎)についてまとめて解説します(注:獺祭純米大吟醸50は現在終売となっており、現在は代わりに獺祭純米大吟醸45が販売されています)。 なお、私はそのうち9種類は飲んだことがあるので、それについては味や香りについても感じたことを書きます。

獺祭とは?

獺祭は山口県にある旭酒造が製造している日本酒です(1種類だけ焼酎もあります)。 消費量なら「白鶴まる」や「月桂冠月」などの大衆酒の方が多いですが、飲んでみたいお酒とか、好きなお酒という意味では獺祭は現在トップの人気だと思います。 10年前、20年前なら高級日本酒と言えば「越乃寒梅」や「久保田萬寿」などが王者だったかもしれませんが、今なら獺祭です。 特に、40代までの若い世代の人気が高いと個人的に感じます。

獺祭の特徴ですが、いくつかあります。

●全てが大吟醸クラスのお酒
獺祭は十以上の日本酒がありますが、その全てが大吟醸クラスのお酒です。 他のブランド、例えば越乃寒梅だと普通酒から大吟醸まで幅広いラインナップがありますが、それが普通です。 全部大吟醸クラスというのは異例です。

●全てが純米酒
獺祭は全てが純米酒です。アルコール添加していません。つまりは純米大吟醸です。 大吟醸らしい華やかな香りに加え、米の旨味がしっかり感じられる芯の強いお酒に仕上がっています。

●原料を地元産にこだわらない
最近ではワインのように地元で作った原材料(米、酵母など)で日本酒を作ろうとする蔵元が増えていますが、獺祭はその真逆です。 美味しい日本酒を作ることが第一にあって、そのためなら地元産にこだわらない考えです。 一部の日本酒愛好家からは評判が悪いですが、個人的には獺祭の考えを支持しています。

獺祭の人気の理由

各商品について書く前に、獺祭の人気の理由についてまとめます。 私が考えるに、2つあります。

●素人でも分かりやすい味と香り
日本酒には様々な味のタイプがあって、獺祭のように甘くてフルーティーなお酒だけが評価されているわけでも頂点でもありません。 米の旨味がどっしりと感じられるタイプや、何年か寝かせた複雑な味わいのあるタイプのお酒など様々です。 しかし、そういうタイプのお酒は幾ら質がよくても、ある程度日本酒を飲みなれた人しかその良さが分かりません。 いわば地味で玄人好みのお酒と言えます。 素人でも分かりやすいのはやはり甘くてフルーティーなお酒です。

獺祭は同系統のお酒の中でも、とりわけ香りが華やか。 いや、派手という表現の方がいいかもしれません。 そういう意味で美味しさが極めて分かりやすいお酒だと言え、それが日本酒初心者から上級者までの幅広い支持につながっています。

●品質を考えると安い(コスパがいい)
獺祭は全てが大吟醸クラスのお酒であり、値段も最も下のランクの商品である獺祭純米大吟醸50ですら一升瓶で3千円程度します。日本酒としては高い部類に入ります。 ただ、その品質を考えるとむしろ安いのではないかと思います。 私も色々日本酒を飲んできましたが、獺祭純米大吟醸50なら5千円と言っても納得できる味です。3千円はむしろ安いと感じます。 安い理由ですが、獺祭は高級日本酒の蔵元としては異例なほど日本酒づくりを機械化しています。生産能力も高く、コストダウンがはかれます。 また、獺祭は卸業者を挟まず、直接小売店へ卸しているのでその分の中間コストが削減できることも安くできる理由です。

★獺祭純米大吟醸50(実際に飲んだ経験あり)(終売)

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獺祭の基本中の基本、獺祭純米大吟醸50(以下獺祭50と表記)です。 通常獺祭とだけ言えば、この商品を指すことも多いです。

ランク的にはラインナップでは一番下の商品になりますが、それでも大吟醸ですから、一般的には高級酒に分類されます。

獺祭シリーズに共通するのが洋梨のような瑞々しいフルーティーな香り。 フルーティーな日本酒は珍しくありませんが、獺祭が特徴的なのがその香りのボリュームです。

獺祭50は精米歩合が50%と獺祭シリーズの中では一番米を削ってないお酒なので、ボリューム感のある香りに加え、米の旨味もしっかり感じられる、芯の太い日本酒に仕上がっています。

獺祭39、獺祭23は獺祭50より香り高いですが、米の味は薄く、より軽いお酒になっています。

飲みごたえという点では上位商品を抑えて獺祭50が最も優れていると思います。

ラインナップでは一番下の商品で、価格も安いですが、そういう価値観を気にせず、お酒だけを評価するなら、獺祭39、獺祭23と甲乙つけがたい商品だと個人的に思います。

獺祭50の価格(税込み)

180ml:410円
300ml:642円
720ml:1,539円
1800ml:3,078円

獺祭50は獺祭正規取扱店以外のお店でも時折見かけますが、私の知る限りすべて定価を上回るプレミア価格で販売されています。 大体720mlの商品で3500円程度で販売されているケースが多いです。 また、ネット通販でもプレミア価格で販売しているお店もあるので注意が必要です。 獺祭は全国約630店ある正規取扱店なら必ず定価で入手できます。割高なプレミア価格で購入するのはなるべく避けたいですね。

獺祭50に関してはこちらで個別記事にしています。 www.sakeganomitai.com

★獺祭純米大吟醸45(実際に飲んだ経験あり)

2019年3月に獺祭純米大吟醸50が終売になり、4月から販売されているのが獺祭純米大吟醸45です。 獺祭50は精米歩合50%でしたが、更に磨いて精米歩合を45%にした商品です。 獺祭50に似た味ですが、よりスッキリ・香り高くなっています。

獺祭45の価格(税込み)

180ml:440円
300ml:688円
720ml:1,650円
1800ml:3,300円

獺祭50に比べると1割ほど値上がっていますが、質も上がっているのでいいと思います。

獺祭45に関してはこちらで個別記事にしています。 www.sakeganomitai.com

★獺祭磨き三割九分(実際に飲んだ経験あり)

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獺祭純米大吟醸45の一つ上の商品が獺祭磨き三割九分(以下獺祭39と表記)です。 獺祭39の上には獺祭23があるので、獺祭シリーズのなかではミドルクラスの商品になります。

ミドルクラスと言っても精米歩合が39%なので、ほかのブランドなら最上位商品でもおかしくないぐらいです。

香りの質は獺祭45と似ていますが、ボリュームはこちらが上です。 また、飲みくちも獺祭45より柔らかく、スッと口に入っています。米の味もほのかに感じられます。 全体的に獺祭45よりは繊細な味わいに仕上がっています。

獺祭39の価格(税込み)

180ml:682円
300ml:1,061円
720ml:2,541円
1800ml:5,082円

獺祭45の1.5倍ぐらいの価格です。 ただ、精米歩合39%の純米大吟醸としてはまだ安い方だと思います。

なお、獺祭45と違い、正規取扱店以外では見たことがありません。 実店舗でもネットショップでもプレミア価格で販売されていることもありません。

獺祭39に関してはこちらで個別記事にしています。 www.sakeganomitai.com

★獺祭磨きニ割三分(実際に飲んだ経験あり)

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獺祭磨きニ割三分(以下獺祭23と表記)は獺祭の基幹商品では最上位のお酒です。

精米歩合23%はこの商品が出された当時は日本最低の精米歩合だったそうです。 米をどこまで削れるかは蔵の技術力の証明でもあり、当時日本最高のものを作ってやろうとした獺祭の意気込みと先進性を感じます。 なお、現在では精米歩合1%の日本酒(楯の川純米大吟醸 光明)が登場したことによって、精米歩合競争は終止符を打ったと思われます。

精米歩合が低ければ低いほど雑味の少ないクリアなお酒が出来上がりますが、30%以下ならどれほど削ってもあまり変わらないと言われています。 そういう意味では獺祭23も米を削りすぎている、贅沢すぎるお酒と言えます。

その味わいは極めて軽やか。 口当たりは滑らかで、摩擦抵抗0で口の中へ入ってきます。 米の味は殆ど感じません。 獺祭らしい華やかな香りだけを感じます。

ただ、米の味がしないので、飲みやすさはありますが、飲みごたえはありません。 人によっては獺祭23より獺祭45の方が好みという人もいると思います。

獺祭23の価格(税込み)

180ml:1,529円
300ml:2,266円
720ml:5,390円
1800ml:10,780円

価格は獺祭39の2倍、獺祭45の3倍です。

プレミアがついて1800ml一万円以上というお酒はありますが、定価で一万円以上というお酒は珍しいです。

味わいも価格も普通じゃない、まさに別格なお酒と言えるでしょう。

★獺祭 寒造早槽(かんづくりはやぶね)(実際に飲んだ経験あり)

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獺祭の期間限定酒です。10月から3月までしか出荷されません。 精米歩合は48%です(注:現在は45%となっています)。

ただ、寒造早槽の最大の特徴はそこではなく、生酒という点です。 通常、日本酒は出荷するまでに二回火入れ(加熱殺菌)しますが、生酒はそれをしません。 劣化するの早くなりますが、フレッシュで爽やかな味のお酒になります。

獺祭50に比べると香りのインパクトが強いお酒です。それでいて飲みくちはより柔らかです。 そこは生酒所以か、あるいはブレンドされている獺祭39の影響もあると思います。

米の味わいは獺祭50よりは軽いですが、獺祭39に比べたら重いです。 獺祭シリーズの中ではしっかりしている部類だと思います。

獺祭寒造早槽の価格(税込み)

720ml:1,782円

サイズは720mlのみです。 価格は獺祭50より百円ちょっと高いです。

個人的には獺祭50より寒造早槽の方が好みですし、これぐらいの値段の差ならこちらを選びたいです。

ただ、限定発売品ということもあってか、ネットショップではプレミア価格で販売されていることもあります。 急ぐ場合は仕方ないですが、できれば正規取扱店で定価で購入したいですね。

獺祭寒造早槽に関してはこちらで個別記事にしています。 www.sakeganomitai.com

★獺祭 発泡にごり酒スパークリング50(実際に飲んだ経験あり)

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獺祭50のにごり酒で、炭酸の入ったスパークリング酒です(現在はスパークリング45になっています)。 甘いです。そして炭酸が入っているので爽やかです。 しかし、獺祭は獺祭。香り高さは変わりません。

なお、アルコール度数が14%と通常の獺祭より2%ほど低いため、飲みやすく感じます。

ちょっと変わり種のお酒で、普段飲みで使うようなものではありません。 誕生日など、おめでたいときにワイングラスで飲みたいお酒ですね。

獺祭発泡にごり酒スパークリング45の価格(税込み)

3180ml:511円
360ml:1,023円
720ml:2,046円

獺祭45に較べて3割ほど高いですね。 特別な時に飲むお酒と考えれば、それほど高くないと思います。

獺祭 発泡にごり酒スパークリング50に関してはこちらで個別記事にしています。 www.sakeganomitai.com

★獺祭 磨き三割九分 発泡にごり酒(未飲)

獺祭 磨き三割九分 スパークリング360

獺祭 発泡にごり酒スパークリング50の磨き三割九分バージョンです。

公式サイトにはこうあります。

50のにごり酒の上に味の緻密さ・繊細さを重ねた味わい

まだ飲んだことはありませんが、独特の甘さ、炭酸の刺激に加え、獺祭39のように軽やかな香り、微かな米の旨味を感じ取れるお酒なんじゃないかと思います。

獺祭 三割九分 発泡にごり酒の価格(税込み)

360ml:1,674円
720ml:3,348円

ぐぬぬ、なかなかに高い。 いつか飲んでみたいと思いますが、後回しになりそうです。

★獺祭 磨き二割三分 発泡にごり酒(未飲)

獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 発泡にごりスパークリング【通常箱入】 720ml

獺祭にごり酒シリーズの最高峰です。

公式サイトにはこうあります。

きれいな甘味と泡立つ炭酸がおりなす爽やかな美味しさ。

まだ飲んだことはありませんが、獺祭23の軽やかな香りに、独特の甘さ、炭酸の刺激が加わったお酒なんじゃないかと思います。

獺祭 磨き二割三分 発泡にごり酒の価格(税込み)

720ml:7,128円

これは…。 獺祭23の価格からすればこんなもんでしょうが、ちょっと手が出ない価格です。

しかし、高級シャンパンに比べたらまだ安いほうかもしれません。 シャンパンでもいいやつだと平気で1万円を超えるので、そういう意味ではリーズナブルとも言えます。

★獺祭等外(実際に飲んだ経験あり)

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獺祭等外は本来なら高級日本酒には使われない等外米を使用しているお酒です。 等外米を使用しているため分類上は普通酒になりますが、精米歩合は30%と、事実上の大吟醸、それも特上クラスです。 それでいて、価格は獺祭45よりも安い。 見かけたら即買いするレベルのコスパのいいお酒です。

味わいは獺祭23に似ています。とても軽やかです。 獺祭23は等外の4倍ぐらいの価格です。 獺祭23が高くて飲めない、という人にはとりわけおすすめです。

獺祭等外の価格(税込み)

720ml:1,430円

価格は安いですが、獺祭正規取扱店でもいつも置いている商品ではありません。 たまに入荷して店においたらすぐに売れていくそうです。次回の入荷もわからないそうです。 入手したければ、まめに獺祭正規取扱店に通うしかないですね。

獺祭等外に関してはこちらで個別記事にしています。 www.sakeganomitai.com

★等外23 生(実際に飲んだ経験あり)

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獺祭等外は精米歩合30%でしたが、これは精米歩合23%です。 公式サイトにはこうあります。

山田錦の等外米を23%まで磨いて造りました。等外米の性質として瓶詰め後の劣化の早いことが観察されます。限外濾過等も一切していない、そのままの生酒ですので冷蔵保存いただき、なるべく早く、できれば3ヶ月以内にお飲みいただく事をお勧めいたします。

生酒というのも特徴です。これに限らず、生酒は冷蔵保存必須で早く飲みきる必要もあるデリケートなお酒です。 実際飲んでみると、香り味わいは獺祭23に違いですが、香りがすこし口の中で暴れる感じで、これをフレッシュというのでしょう。 洗練されているのは獺祭23の方ですが、等外23もそれはそれで魅力的だと思います。

獺祭等外の価格(税込み)

720ml:2,530円

獺祭23の半額以下です。高いですが安い! いつもお店で見かける商品ではなく、おそらく獺祭等外同様、不定期にしか作られない商品なのだろうと思います。

★獺祭 磨き三割九分 遠心分離(実際に飲んだ経験あり)

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酒造りの最終段階において、通常はもろみを加圧して搾ってお酒を取り出します(残りは酒粕となります)。 しかし、もろみを加圧すると、もろみの雑味もお酒に混入してしまいます。 そこで、遠心分離機を使って加圧せずにもろみを搾って取り出したお酒が、「獺祭遠心分離」です。

なお、獺祭遠心分離は遠心分離機を使って取り出したお酒と、通常の加圧して取り出したお酒をブレンドしています。 おそらく、遠心分離機を使って取り出したお酒だけだとスッキリしすぎて芯のないお酒になるからだと思われます。

さて、この獺祭39遠心分離ですが、絞り方を変えればこうも香りが違ってくるのかと驚きます。

香りの質は普通の獺祭39に似ていますが、ボリュームが違います。 飲んで一瞬した後の、香りの広がりが凄いです。 暴風のごとく、香りが口内で暴れまくります。

私が実際に飲んだ獺祭シリーズのなかでもとりわけ印象に残るお酒でした。

獺祭 磨き三割九分 遠心分離の価格(税込み)

720ml:3,965円
1800ml:7,931円

獺祭39よりは高いですが、獺祭23より安いです。 値段を別にしても、個人的には獺祭23より獺祭39遠心分離の方が好みです。 精米歩合だけでは味わいは測れないですよ。絞り方大事。

獺祭39遠心分離に関してはこちらで個別記事にしています。 www.sakeganomitai.com

★獺祭 磨き二割三分 遠心分離(未飲)

獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 遠心分離 720ml [ 日本酒 ]

遠心分離の二割三分バージョンです。 なお、遠心分離シリーズは23と39のみで、45は存在しません。

公式サイトにはこうあります。

このお酒は、遠心分離の技術を使い圧力をかけずに搾ったものに、通常のお酒の搾り方である圧力をかけて搾ったものをブレンドしております。遠心分離の美点である「いやなところが何もない酒質」に、通常の搾り方由来のパンチのあるごく味を持つ酒質を加えて、洗練された華やかさと繊細さに厚みと複雑さを表したものです。

おそらく、獺祭39遠心分離が獺祭39に較べてそうであったように、獺祭23を香りがよりボリューミーにしたお酒だと思われます。

値段は高いですが、いつか飲んでみたいお酒ですね。

獺祭 磨き二割三分 遠心分離の価格(税込み)

720ml:8,497円
1800ml:16,995円

ぐぬぬ、これは! 飲める日は遠そうです…。

★獺祭 磨き その先へ (未飲)

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獺祭シリーズの究極にして頂点にある商品です。

このお酒に関しては精米歩合が非公開、製法の特徴も公開されてません。 また、価格がバカ高いため、レビューを書いている人も少ないです。

公式サイトにはこうあります。

常識的な純米大吟醸で踏み出せない酒質を目指しました。美しい香りと両立する味の複雑性・重層性と長い余韻を持っています。

常識外の味わいのようです。 どんななのか、想像がつきません。かえってロマンを感じますね。

獺祭 磨き その先への価格(税込み)

720ml:33,000円

もう、なんて言ったらいいか…。 そりゃ、絶対に買えない値段ではないですが、もしうっかり買ってしまったら嫁に殺されますよ。 余命半年を宣告されて、周囲の人からあとは自由に生きていいよ、と言われたら、なけなしの貯金を握りしめて買いに行くかもしれません。 でも、それぐらいじゃないと買えないです。

★獺祭焼酎(実際に飲んだ経験あり)

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これまで紹介してきた獺祭は全て日本酒でしたが、これだけは焼酎です。 焼酎と言っても、よくある麦や芋ではなく、酒粕を原料とした酒粕焼酎です。カストリともいわれます。 当然、原料の酒粕は獺祭を搾った後の酒粕です。

香りは、麦焼酎・芋焼酎とは全く異なります。 ほのかに獺祭の香りがしますが、絞りかすなので日本酒の獺祭にはかないません。

しかし、焼酎らしく、スッキリと飲めます。 長時間飲んでも飲み疲れしません。

アルコール度数は39%と強烈ですが、当然ストレートで飲むことはなく(濃すぎて飲めたもんじゃなかったです)、水で割って飲むので、意外に長持ちする商品です。

獺祭焼酎の価格(税込み)

720ml:3,410円

焼酎としては高い値段ですが、焼酎が好きな人なら一度は飲む価値があると思います。

少量生産で、獺祭正規取扱店でも常に置いてある商品ではありません。 入手したいなら、まめに獺祭正規取扱店に通うしかないです。

獺祭焼酎に関してはこちらで個別記事にしています。 www.sakeganomitai.com

<まとめ>

獺祭13種類を駆け足で紹介しましたが、いかがだったでしょうか? 私が実際に飲んだのはこの内8種類ですが、いずれは全種類を制覇したいですね。 値段の高い商品もありますが、いつか必ず、と思えるロマンを獺祭には感じます。

なお、初めて獺祭の飲む人には基本中の基本である獺祭45をお勧めします。 獺祭45の香りが合わない、と感じるなら、その他の商品も合わない可能性が高いので、他の銘柄に移ったほうがいいです。

獺祭45を気に入れば、その次の私のおすすめは
●獺祭等外
●獺祭寒造早槽
あたりがコスパが良くておすすめです。

値段を考えないなら獺祭39遠心分離が最高に美味しいです。 高いと言っても720mlで3,965円なので、庶民でもなんとか手が届くと思います。

獺祭23は特別感を感じるお酒ですが、正直コスパは悪いと思います…。 どうしても飲んでみたいなら180mlの小瓶をお勧めします。

そして最後はラスボス・獺祭 磨き その先へ。

その先に何があるのか。いつか見てみたいですね。

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ザ・レモンクラフトのレビュー 香り特化の缶チューハイ

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ザ・レモンクラフトを飲んだのでレビューします。

最近、新しい缶チューハイを見かけないな、と思っていたら、セブンで見慣れない缶チューハイを発見。

「ザ・レモンクラフト」

他の缶チューハイに比べて高級感のあるボトル、「このレモンサワー、革命的!」という自画自賛ラベルを見れば、もうこれは買うしかない。
ということで、極上レモンとグリーンレモンの2種類を購入。

早速飲んでみると…。

味はあっさりだが、香りはなかなかのインパクト。

続きは後ほど。

<概要>

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ザ・レモンクラフトはアサヒは製造している缶チューハイです。
2020年4月にセブン・イレブンで先行販売、10月から他のコンビニでも販売されているそうです。味は極上レモンとグリーンレモンの2種類です。

アサヒの缶チューハイといえば、「もぎたて」がまず一番に思い浮かびますが、他にも「贅沢搾り」、「酎ハイ倶楽部」などがあります。ザ・レモンクラフトはこれらの商品より価格帯が上で、容器も缶じゃなくてボトルというプレミアム感のある高級商品です。
キャッチコピーは「この香り、衝撃。」です。
自分で衝撃、とか言ってしまう?
でも、日本有数の缶チューハイメーカーのアサヒですから、うぬぼれではなく単純に自信があるのでしょう。
アサヒが原価を上げて本気を出した自信作、私はそう捉えています。

スペックは以下の通りです。

極上レモン
原材料:ウォッカ、レモンスピリッツ、レモン果汁、レモンエキス、レモンピールエキス、ぶどう種子エキス、糖類、炭酸、香料、酸味料、ビタミンC
アルコール分:7%
果汁率:1%

グリーンレモン
原材料:ウォッカ、レモンスピリッツ、レモン果汁、レモンエキス、レモンピールエキス、ぶどう種子エキス、糖類、炭酸、香料、酸味料、ビタミンC
アルコール分:7%
果汁率:1%

極上レモンとグリーンレモンは成分が全く同じですが、グリーンレモンはグリーンレモンを使用している、ということだと思います。

それにしても、これでもか、というぐらいレモン素材が入ってますね。
公式サイトによれば、5種類のレモンが入っているそうです。
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レモン味の缶チューハイは数多いですが、これはかなりオリジナリティーが高いと思います。期待が高まります。

一方で、果汁は1%と低めです。
個人的には、果汁の多いジューシーな缶チューハイが好きなので、ちょっと残念です。

では実際に飲んでみます。

<実際に飲んでみました>

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まずは極上レモンから。
炭酸はそんなに強くない感じです。ストロングゼロのようにガツン、とは来ません。

それほど甘くもなく、酸味もレモン味の缶チューハイとしては淡白です。

しかし、確かに香りはいい!

上質なレモンの香りが長時間口の中に残ります。流石に私の舌では5種のレモン素材は感じ取れませんが、でも確かに他の缶チューハイとは香りに違いを感じます。

香りの余韻が長いため、一口一口の感覚は長めになります。

時間をかけて、リラックスしてじっくり飲むタイプのお酒ですね。

そうすると、このキャップ式のボトルの意味も明らか。
長々飲んでると炭酸が抜けちゃいますから。

続いて、グリーンレモン。

極上レモンに比べると香りがライムっぽいです。でも、原材料にはライムと書いてないので、多分これはグリーンレモンの香りだと思います。
それ以外はあまり違いは感じません。
なお、グリーンレモンとは一般的な黄色いレモンになる前の緑色の状態で収穫された若いレモンであって、レモンの種類ではありません。

個人的にはレモンも好きですがライムっぽいのも好きなので優劣はつけ難いです。

どちらも、非常にレモンの香り・風味が良いですし、贅沢感のある質の高い缶チューハイなのは間違いありません。

ただ、味わいにもっとレモンっぽさがあればもっと良かったかな、とは思いました。

<価格は?入手難度は?>

セブン・イレブンで購入。400mlで181円です。
「もぎたて」などに比べると価格は高めですが、質も当然高いです。
結構長々と呑めるので、コスパも悪くありません。
手っ取り早く酔たい人には「もぎたて」や「ストロングゼロ」をおすすめしますが、のんびりお酒を楽しみたい人にはこちらがおすすめ。
とりわけ、缶チューハイ好きなら1回は試してみる価値はあります。

普通にセブン・イレブンで売っているので入手何度は易とします。
ただ、アマゾン・楽天では売ってないようです。

<ザ・レモンクラフトのレビューのまとめ>

●アサヒが製造する極めて香りの良い缶チューハイ
●香り長持ちだからのんびり飲める
●味は意外に淡白
●入手難度:易

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樽ハイ倶楽部のレビュー 求めたのは平凡=安心感の缶チューハイ?

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樽ハイ倶楽部を飲んだのでレビューします。

スーパーで見かけたので買ってみました。

果汁量など、スペックで目立ったところは見当たりませんが、新発売で、しかもアサヒの商品なのでハズレはないだろうと思いましたが、

ん?まったくひねりがない。平凡。というか、切磋琢磨している他の缶チューハイの味わいに比較すると明らかに平均以下。

しかし、そんなことアサヒもわかっているはず。

もしかして、目指したのは安心できる平凡な味??

続きは後ほど。

<概要>

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樽ハイ倶楽部はアサヒは製造している缶チューハイです。
2020年3月31日発売開始。味はレモンとプレーンの2種類です。

樽ハイ倶楽部は1984年に業務用の樽詰サワーとして誕生しました。
これがヒットし、令和元年には導入飲食店が10万件以上まで積み上がりました。

その定番サワーの缶チューハイバージョンが今回紹介する商品です。

スペックは以下の通りです。

レモン
原材料:ウォッカ、レモン果汁、糖類、炭酸、香料、酸味料
アルコール分:8%
果汁率:1%

プレーン
原材料:ウォッカ、糖類、炭酸、香料、酸味料
アルコール分:8%
果汁率:無果汁

まったく特徴が見えません。レモンの果汁率はわずか1%。レモンペーストやレモン浸漬酒を使用するような工夫もなし。
プレーンに至っては、これってサイダーにアルコールを混ぜただけなのでは?と思うほど拍子抜け。

まったく期待は持てませんが、とりあえず飲んでみます。

<実際に飲んでみました>

まずはレモンから。
予想通りの味。普通のレモンサワー。それしか言いようがない。でもまあまずくはありません。

プレーンに関しては言葉に困ります。想像通りの味。プレーンに関しては美味しくはありません。なにか追加で混ぜないと物足りないです。

にしても平凡。
これが定価100円以下の商品ならわかりますが、350mlで141円と、もぎたて(アサヒ)やストロングゼロ(サントリー)と同価格。
クオリティは圧倒的にもぎたて・ストロングゼロの方が高いです。

しかし、平凡でこれといった特徴がないことはアサヒだったわかっていたことでしょう。
なぜこの商品を世に出したか?
言っておきますが、アサヒの缶チューハイ開発能力は高いです。もぎたて、贅沢搾りなどヒット商品もあります。特徴的な缶チューハイを作り出す力はあります。

おそらく、この商品は居酒屋で出されるサワーをそのまま家で飲みたい人向けの商品だと思われます。であれば、奇をてらう必要はありません。
あるいは、「特許取得○○製法!」「果汁3倍!」などの美味さを競うハイスペック缶チューハイについていくのが疲れた人向け。
「缶チューハイなんてこれぐらの美味さでいいんだよ」的な安心感を求める人向けの商品だと思われます。

提供するのは安心感につながる平凡さ、こういうことだと解釈してます。

<価格は?入手難度は?>

希望小売価格は350mlで141円です。
単に美味い缶チューハイを飲みたいなら、同価格のもぎたてやストロングゼロをおすすめします。そういったエースクラスの缶チューハイについていけない人にはおすすめできるかもしれません。
入手難度は普通のスーパーに売っているので易とします。

<樽ハイ倶楽部のレビューのまとめ>

●もとは業務用のサワー
●何から何まで平凡
●平凡だが、そこが売り?
●入手難度:易

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LEMON SOUR SQUADのレビュー EXILEファンじゃなくてもおすすめの味

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LEMON SOUR SQUADを飲んだのでレビューします。

EXILE監修だそうです。なんで?

EXILEは嫌いじゃないですが、特にファンでもないです。

純粋にこの缶チューハイの味がどうなのか気になって買ってみました。

まあ、EXILEの人気にあやかっただけの商品なら値段が高い分、酷評しますが、さて…

おっ、これは意外に本格派。
シンプルだが、高品質。
EXILEとか関係なく美味い。

続きは後ほど。

<概要>

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LEMON SOUR SQUADはLDHと宝酒造の共同開発商品です。
EXILEが監修していますが、製造は当然宝酒造です。

2020年1月1日発売開始。ローソン限定商品です。
発売当初は品切れも起きたそうですが、もう1ヶ月以上たっており、私の近所にあるローソンでは普通に売ってました。

EXILEが結成当初、レモンサワーをよく飲んでおり、ファンの間ではレモンサワーといえばEXILEというのは有名な話だとか。

そんなレモンサワー好きのEXILEが監修したというLEMON SOUR SQUAD。
ファンなら、この缶チューハイを飲みながら、若き日のEXILEメンバーの夢や情熱に思いをはせるのでしょうか。

なお、SQUADとはスラングで一番仲のいいグループ、といった意味合いの言葉です。

スペックは以下の通りです。

原材料:レモン、レモンペースト、レモンエキス、焼酎、糖類、炭酸、香料、酸味料
アルコール分:7%
果汁率:9%

同じく宝酒造が製造している「宝極上レモンサワー丸おろし」に似てますね。
なお、このスペックは以下のとおりです。
原材料:レモン、レモンペースト、レモンスピリッツ、焼酎、糖類、酸味料、香料
果汁:11%
アルコール分:7%

同じじゃないですが、かなり似ているので味もある程度予想は付きます。

なお、宝極上レモンサワー丸おろしは私の中でも最高評価の缶チューハイです。

LEMON SOUR SQUADもかなり期待できます。

では、実際に飲んでみます。

<実際に飲んでみました>

飲んでまず感じるのがレモンの深い香りと味わい。原材料が「レモン、レモンペースト、レモンエキス」のトリプルレモンですからね。まあ当然です。
糖類が入っていますが、甘さは控えめ。個人的にはこれぐらいの甘さがベスト。
炭酸もやや強めかもしれませんが、個人的には過不足ないレベルの強さです。

他に余計な味わいは感じませんが、それはレモンサワーに必要ないから。
もう、これはレモンサワーとしては完璧に近い商品だと思います。

EXILEは関係なしに美味いです。
あと、やっぱり宝極上レモンサワー丸おろしに味は似てます。

<価格は?入手難度は?>

ローソン限定、350mlで税込み220円です。
缶酎ハイとしては高額ですが、値段に見合った価値はあります。
ローソンならどこでも売っているようなので入手難度は易とします。

<LEMON SOUR SQUADのまとめ>

●EXILE監修、ローソン限定の缶チューハイ
●レモンが濃い。
●シンプルだが高品質。
●入手難度:易

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こだわりレモンサワー檸檬堂のレビュー レモン味チューハイとしてはトップレベルの味わい

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こだわりレモンサワー檸檬堂を飲んだのでレビューします。
2018年は「りらくす」、「キリンザストロング」、「99.99」などのメジャー缶チューハイブランドが誕生しましたが、2019年はこれと言ったメジャーブランドは誕生しませんでした。
檸檬堂は久々の新ブランドですね。期待が高まります。

檸檬堂は4つの味があるのですが、今回は定番レモンと鬼レモンを購入しました。

飲んでみると

おっ、レモン感十分。甘みも他の缶チューハイに比べては強いかもしれない。
ストロングゼロや氷結のレモンより美味い。
コカコーラ、やるな!

続きは後ほど。

<概要>

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こだわりレモンサワー檸檬堂はコカコーラが販売している缶チューハイです。
コカコーラといえば、コーラをはじめとした清涼飲料のメーカーとして有名ですが、それが缶チューハイ?
そう、檸檬堂は2018年に九州で先行発売、2019年10月に全国で発売開始となったコカコーラ初となるアルコール飲料です。

味は、定番レモン、鬼レモン、塩レモン、はちみつレモンの4種類です。

今回は定番レモンと鬼レモンのみを購入して飲んでみました。

スペックは以下の通りです。

定番レモン
原材料:レモン、果糖ぶどう糖液糖、スピリッツ、食塩/炭酸、香料、酸味料、酸化防止剤(ビタミンC)
アルコール分:5%
果汁率:10%

鬼レモン
原材料:レモン、果糖ぶどう糖液糖、スピリッツ、食塩/炭酸、香料、酸味料、酸化防止剤(ビタミンC)
アルコール分:9%
果汁率:17%

果糖ぶどう糖液糖って、いかにも清涼飲料のメーカーらしいですね。
果汁率はレモンチューハイの中でも高め。特に鬼レモンの17%って、本搾りのレモンですら12%ですから、超高いといってもいいぐらいです。

これはなかなかインパクトの強い味わいが期待されます。

では、実際に飲んでみます。

<実際に飲んでみました>

まずは定番レモンから。
うん、レモン濃い。でも果糖ぶどう糖液糖がそれなりに入っているらしくて、激しい酸っぱさはありません。甘酸っぱくて美味いです。
他は特に気になる点はありません。炭酸も普通ぐらいの強さだと思います。

次に鬼レモン。
予想通り、アルコール、レモン、甘み、どれも定番レモンよりキツい味わいです。
とはいえ、鬼、というほど乱暴さはなく、飲みにくさはないです。

味的には定番レモンの方が上ですが、個人的にはガツンと酔える鬼レモンの方が好みですね。

さて、レモンは缶チューハイの定番中の定番であり、競合する商品はあまたあります。
その中で、檸檬堂はどのぐらい上に来るのか、これはかなり上位に来ます。
値段のことを別にするとストロングゼロや氷結より美味いです。

宝極上レモンサワーと1,2位を争う出来の良さだと思います。

既存のメーカーにとって、巨人コカコーラのこの一撃は脅威になったはず。
今後、キリンやアサヒのようにコカコーラも缶チューハイ市場のメインプレーヤーになってくるかもしれませんね。

<価格は?入手難度は?>

希望小売価格は350mlで150円ですが、私は近所のスーパーで138円で買いました。
価格は氷結やストロングゼロより少し高いですが、味わいを考えれば納得がいきます。
現在のところ、どこのスーパーでも見かけるので入手難度は易とします。

<檸檬堂のまとめ>

●コカコーラ初のアルコール飲料
●レモンが濃い。しかし甘口。
●レモン系缶チューハイでは1,2位を争う出来の良さ
●入手難度:易

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濃醇魚沼のレビュー 旨み強いが意外にスッキリ

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濃醇魚沼(旨みたっぷり魚沼)を飲んだのでレビューします。

日本酒の米は削ってなんぼ、精米歩合が低いほど美味い、そして偉い!という風潮がありますが、最近ではあえて精米歩合を高くしたお酒がちょくちょく現れています。

濃醇魚沼のその一つ。
旨みが売りの純米酒ですが、その実力は如何に?

飲んでみると、

なるほど。確かに旨みたっぷり。
同じ日本酒でも大吟醸とは真逆、別の飲み物ですね。

続きは後ほど。

<概要>

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濃醇魚沼は新潟県にある白瀧酒造が製造している日本酒です。
白瀧酒造ではスーパーでもよく見かける人気日本酒「上善如水」の酒造でもあります。

濃醇魚沼は原料米をあまり磨かずに、米本来の旨みを引き出した濃醇な味わいが売りです。

精米歩合の低いお酒のほうが美味くて高級、と考えている人も多いと思います。
逆に精米歩合の高いお酒は味はそこそこ、値段の安い大衆酒、という認識は間違いとは言いませんが、精米歩合の高い低いは差異ではあっても優劣ではありません。

精米歩合の低いお酒は雑味が少なくスッキリとしたお酒に、精米歩合の高いお酒は米の旨みが乗ったどっしりとした味わいのお酒になります。
人それぞれの好みはあってもどちらが上か下か、という関係ではありません。

というものの、実際は精米歩合の低い吟醸酒や大吟醸が人気で、あまり高精米歩合を売りにしたお酒は見かけません。
一般では高精米歩合の酒=安酒なのであえて高精米歩合をアピールするお酒もほとんどありません。

しかし、濃醇魚沼は流行の逆を行く、あえての高精米歩合酒です。

スペックは以下の通りです。

原材料:米・米こうじ・醸造アルコール
精米歩合:80%
アルコール分:16度から17度
日本酒度:+2
酒質:中口

精米歩合80%!
「旨みたっぷり」と銘打っているので味わいはきっとそうなのでしょう。

では実際に飲んでみます。

<実際に飲んでみました>

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おすすめの飲み方としては
冷○
室温○
熱燗◎
とされていますが、純米酒なので冷はないと思い、室温と熱燗で飲みました。

室温で飲んでみると、確かに旨みが強いお酒です。他に甘みは感じますが酸味、雑味などはあまり感じません。
香りは穏やか、後味はやや長めです。

大衆酒筆頭の上撰白鶴あたりと比べると、ややスッキリしている印象はあります。
ただ、さすが精米歩合80%、というインパクトはないですね。

次に熱燗で。
おお、旨み大幅パワーアップです。やっぱこれぐらいのインパクトは欲しいですね。
温めることによるアルコールの棘も感じず、飲みやすいです。大衆酒とはひと味違います。
これは絶対に熱燗で飲むべきお酒ですね。

普段、吟醸系の日本酒しか飲まない人は是非このお酒を飲んでみて欲しいですね。日本酒の見方が変わると思います。

<価格は?入手難度は?>
300mlで534円、720mlで1,152円、1800mlで2,357円となっています。
質を考えるとコスパはいいと思います。

どこのスーパーでも置いてあるので入手難度は易とします。

<濃醇魚沼の特徴のまとめ>

●流行の逆を行く精米歩合80%の純米酒
●旨みは強いが意外にすっきり
●入手難度:易

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月桂冠THE SHOTのレビュー

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月桂冠THE SHOTを飲んだのでレビューします。
たまにしか行かない量販店に売ってたので、珍しく思い買ってみました。
大手酒造の日本酒とは思えないおしゃれっぽいネーミングと瓶です。これは若い人に向けて開発したな、とすぐに分かりました。
公式サイトによれば30代から50代をターゲットとしているそうな。若くないけど高齢者が多い日本酒愛好家のなかでは若い年代です。

さて、肝心の味はというと、

うん、見た目に違わず上質。
日本酒としか言えない味だけど、瓶がスタイリッシュだからか、何となく日本酒を飲んでいる感じはない。

面白い商品ではないでしょうか。確かに若い年代の人に受けそう。

続きは後ほど。

<概要>

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月桂冠THE SHOTは月桂冠が製造している日本酒です。2019年3月25日発売開始です。
大吟醸と本醸造の2種類があります。

180mlとワンカップと同程度の容量ですが、ワンカップのような昭和的なダサさはみじんも感じられない、スタイリッシュな瓶、ラベルのデザインです。

ワンカップは蓋を開けたら閉められないので飲みきるしかありませんが、THE SHOTはスクリューキャップなので、飲みたい時に飲みたいだけ飲むことができます。

このように洋酒のショットボトルのようにおしゃれに、キャップを開閉しながら直接飲むスタイル、これをショット飲みと言うらしいのですが、それを日本酒に持ち込んだのが「THE SHOT」とのこと。なるほど、確かにこれまでそういうコンセプトの日本酒はほとんどなかったですね。

それで肝心の味はというと、まずはスペックから。

THE SHOT大吟醸
原材料:米・米こうじ・醸造アルコール
アルコール分:15度から16度
精米歩合:50%

THE SHOT本醸造
原材料:米・米こうじ・醸造アルコール
アルコール分:15度から16度
精米歩合:70%

どちらも添加物を使用していない本格的な日本酒です。

味わいに関しては以下の通りです。
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www.gekkeikan.co.jp

大吟醸の方は中口やや淡麗、本醸造は甘口濃厚です。
とりわけ本醸造はインパクトありそうな味です。期待が高まります。

実際に飲んでみましょう。

<実際に飲んでみました>

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冷蔵をで冷やして飲んでみました。
まずは大吟醸から。
口に含むと綿菓子のようなふんわりした甘さを感じます。
大吟醸らしいフルーティーな風味も感じますが、やや控えめ。獺祭のような派手さはありません。
美味いですが、まあ普通の大吟醸かな、という感想。ただ、瓶のおかげで少し特別感を感じるかも。

次は本醸造。
甘い!確かに甘口です。
ただ、甘いだけでなく、どっしりとした日本酒らしい芳醇な風味があります。
これは結構インパクトが大きいです。
大吟醸と違って、人を選ぶ味だと思います。
とはいえ、瓶がおしゃれなので、そこまで抵抗なく飲めてしまうかも。

違いはありますがどちらの日本酒も上質、少なくとも従来のカップ酒より格上の味わいです。

日本酒はマズい、ダサい、と思い込んでいる若い人には一度飲んでみて欲しいお酒です。

<価格は?入手難度は?>
希望価格は大吟醸も本醸造も250円税別ですが、実際はそれより少し安く販売されています。

お店で普通に売っている商品のはずですが、私の周囲では見かけないので入手難度は易よりの普通とします。

<月桂冠THE SHOTの特徴のまとめ>

●瓶がおしゃれな日本酒
●味わいは上質。本醸造はインパクト大
●入手難度:普通

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