おすすめ日本酒・焼酎を一人語りするブログ

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霧島8種類を独断で採点!お勧めはどれか?(黒・EX・白・赤・茜・金・ゴールドラベル・原酒)

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日本で最も売れている芋焼酎「霧島」の主要ラインナップである黒霧島・黒霧島EX・白霧島・赤霧島・茜霧島・金霧島・ゴールドラベル霧島・霧島「志比田工場原酒」を幾つかの観点で比較し、独断で採点してみました。 味、香り、おすすめ度などは私の好みが大きく反映されるので「ふーん、そうなんだ」という程度に考えて下さい。

採点のまとめを先に公開します。 その後、個別に解説していきます。

    
黒霧島黒霧島EX 白霧島 赤霧島 茜霧島 金霧島 ゴールド
ラベル霧島
霧島志比田
工場原酒
味わい 90点 95点 90点 60点 60点 50点 60点 80点
香り 60点 80点 60点 90点 100点 40点 70点 80点
価格の安さ 70点 60点 70点 60点 60点 40点 60点 50点
入手しやすさ 100点 90点 90点 80点 80点 40点 60点 50点
おすすめ度 80点 90点 80点 80点 100点 50点 70点 70点

黒霧島

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1998年発売開始。 霧島シリーズにおける最大のヒット商品にして、日本一売れている芋焼酎です。 従来の芋臭い焼酎とは一線を画する、スッキリとした香り、キレの良い味わい、ウイスキーみたいにオンザロックでも飲めるオシャレさ。 これらの特徴が都会の若者に受けて大ヒット。 黒霧島はこれまでほぼ九州でしか飲まれてなかった芋焼酎を全国区へ広めた画期的焼酎です。

味わい:90点
やや酸味が強くてキレが良い。そのせいで何杯でも飲みたくなります。 香ばしくてどっしりした味わい。 なお、黒霧島の公式キャッチコピーは「トロッとキリッと」 酸味のせいでキリッとはしてますが、トロッとは?? そんな粘性を感じるお酒ではないと思うのですが、イメージでしょうか?

香り:60点
芋の香りは他の芋焼酎よりマイルド。 余韻も短い。

価格:70点
希望小売価格は900ml瓶が924円、1.8Lパックが1,705円(税抜)です。 スーパーではこれより1割から2割ほど安く販売されています。 芋焼酎の中では標準的かあるいは少し安い価格帯の商品だと思われます。

入手しやすさ価格:100点
日本一入手しやすい芋焼酎だと思います。

超主観的おすすめ度:80点
何年飲み続けても飽きないです。 この味でこの価格はコスパ良すぎ。 日本一売れてる芋焼酎なのもうなずけます。

黒霧島EX

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2018年9月発売開始。 霧島シリーズにおける最大のヒット商品「黒霧島」の改良版です。 原材料は同じですが、製法、特に濾過に工夫があります。

味わい:95点
黒霧島より角が少なく、マイルドで飲みやすいです。

香り:80点
芋の香りは黒霧島よりも豊かです。まさにパワーアップという感じです。

価格:60点
900mlで1,024円、1800mlで1,924円です(税抜)。 黒霧島より1割ほど高いですが、質の違いを考えるとむしろ安いです。

入手しやすさ価格:90点
スーパーで普通に売っています。

超主観的おすすめ度:90点
黒霧島自体、かなり完成度の高い焼酎だと思っていましたが、さらにその上を行くとは驚嘆しました。値段も黒霧島に比べて少し高い程度ですし、今後は黒霧島を超える人気を得ることは間違いありません。まだ飲んだことがないなら是非飲んでみてください!

白霧島

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2015年全国発売開始。 比較的最近の商品ではあるものの、現在では黒霧島と双璧をなす霧島酒造の主力商品です。 黒霧島は黒麹を使用していますが、白霧島は名前の通り白麹を使用していることが特徴です。

味わい:90点
黒霧島同様、酸味が強くてキレのある味わいです。 公式サイトによれは、黒霧島より辛口とされますが、飲み比べてみても大きな違いを感じません。 キャッチコピーは「ほわんとどしっと」 確かに味わいはしっかりしていてどしっとしています。

香り:60点
黒霧島より華やかとされますが、正直大きな違いではないと思います。 さつま白波などの薩摩焼酎に比べたら、かなり香りはおとなしいです。

価格:70点
黒霧島と同価格。 希望小売価格は900ml瓶が924円、1.8Lパックが1,705円(税抜)です。

入手しやすさ価格:90点
入手は簡単ですが、黒霧島よりは置いている店は少ないです。

超主観的おすすめ度:80点
言うほど黒霧島と違いがありません。 もうちょっと風味に差をつけてもよかったと思います。

赤霧島

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2003年販売開始以来たちまち人気商品に。 年に2回の限定販売商品。2018年10月より通年販売となりました。 当初は生産量が需要に追いつかず、プレミア価格で販売されることもあった人気商品です。 最近では時期を問わずスーパーで定価で販売されていますが、現在でも高級なイメージのある商品です。 しかし、実は黒霧島より少し値段が高いぐらいで、そんな敷居の高い焼酎ではありません。 価格的には黒霧島の上位商品ですが、香り・味わいは全く異なる焼酎です。

ムラサキマサリという紫芋を原料にしているのが特徴です。

味わい:60点
黒霧島・白霧島のようなどっしりとした味わいはないです。 味より香りを楽しむお酒だと思います。

香り:90点
ワインのような芳香です。 キャッチコピーは「するっとみやびに」ですが、たしかに雅で気品のある香りの焼酎です。

価格:60点
希望小売価格は900ml瓶が1,175円、1800ml瓶が2,230円(税抜)です。 黒霧島や白霧島と異なり、値引き販売されることはほとんどありません。

入手しやすさ:80点
以前に比べると入手はしやすくなりましたが、どこのスーパーでも売っているというわけではありません。

超主観的おすすめ度:80点
価格が同じなら、黒霧島より赤霧島のほうを選びます。やっぱり美味しいです。 最近では同じく華やかな香りを売りにしている茜霧島に人気が移っているかもしれませんが、それでもこれからも愛される焼酎でありつづけると思います。

茜霧島

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2014年発売開始。 年に2回の限定販売商品。 現在は通年販売されています。 以前はプレミア価格がつくこともありましたが、最近ではほぼありません。 タマアカネという珍しい芋を原料にしているのが特徴です。

味わい:60点
軽やかです。 赤霧島と同様、味より香りを楽しむお酒だと思います。

香り:100点
にんじんとマスカットを混ぜたような、明るく華やかな香りです。 これって本当に焼酎なの?と思うぐらい独特で、他に類を見ない香りです。

入手しやすさ:80点
以前は1月と6月の限定発売品で入手しづらかったのですが、今では通年販売されています。スーパーでもよく見かけますし、なんと自販機で販売されているのも見ました。

価格:60点
赤霧島と同価格。 希望小売価格は900ml瓶が1,175円(税抜)です。1800ml商品はありません。

超主観的おすすめ度:100点
美味すぎて涙が出そう。現在私が最も好きな焼酎です。 ハッキリ言って名高いプレミア焼酎「魔王」より美味いです。 それがこの値段って、異次元の安さです。

金霧島

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2007年販売開始。 通販限定商品なので知名度はかなり低いと思われます。 冬虫夏草エキスが入った一種の薬用酒です。 ベースは黒霧島ですが、冬虫夏草の色のせいでお酒が金色になっています。

味わい:50点
ベースが黒霧島なので、やはり似ています。 ただし、キノコのような味もします。

香り:40点
舞茸のような香りがします。 個人的にはあまり好きではありません。

価格:40点
希望小売価格は900ml瓶が2,778円(税抜)です。

入手しやすさ:40点
ネット通販限定商品ですが、品薄ではないようです。

超主観的おすすめ度:50点
高いし、あまり美味しくないです。 健康にいいのかもよく分かりません。 見栄えがするので年配の方への贈答用にはよいと思います。

ゴールドラベル霧島

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1995年販売開始。 実は黒霧島よりも古い歴史を持つ商品です。 フルーティーな香りを生み出す酵母を使用した、当時としては珍しい焼酎です。 洗練された瓶も相まって、女性人気を意識した商品となっています。

味わい:60点
軽やかです。 白霧島や黒霧島のようなどっしりとした味わいやキレは感じません。

香り:70点
フルーティーと言われますが、個人的にはそうは思わないです。 すっきりとした香ばしさを感じます。

価格:60点
希望小売価格は720mlで845円(税抜)です。

入手しやすさ:60点
レアというほどではありませんが、あまり置いている店はありません。

超主観的おすすめ度:70点
確かに飲みやすく、女性受けもいいと思います。 しかし、フルーティーというなら、今では茜霧島や赤霧島もありますし、もうほとんど使命の終わった商品なのかなと思います。

霧島「志比田工場原酒」

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アルコール度数36%の割り水をしていない原酒です。 黒霧島の風味が凝縮された濃い焼酎で、アルコールの刺激も強く、初心者には不向きのハードな商品といえます。

味わい:80点
黒霧島の甘さ、辛さ、苦さ、香ばしさ、酸味など、すべてを凝縮した味。インパクト大。

香り:80点
一口飲むと霧島の芋の香りがガツンと脳天に突き抜けます。香りがいいというよりはキツイ。

価格:50点
希望小売価格は720mlで1,620円(税抜)です。 霧島の中では高い部類に入る商品です。

入手しやすさ:50点
レアというほどではありませんが、あまり置いている店はありません。

超主観的おすすめ度:70点
面白い焼酎ではあります。 ここまでインパクトの強い焼酎は珍しく、たまに飲んでみたい気分になると思います。 ただ、毎日はいいかな。 刺激が強く疲れます。 なお、いうまでもなく焼酎初心者にはまったくの不向きなお酒です。

<補足:霧島の他の商品>

実はここで紹介した7種類以外にも霧島ブランドの商品は存在します。 私はまだ飲んだことがありませんが、軽く紹介しておきます。

●霧島<宮崎限定>

白霧島20° 1800ml(リニューアル)

宮崎県限定販売の霧島です。 2015年に従来の霧島がニューリアルされ、白霧島になりましたが、地元のファンからは芋の香りが減ったなど、昔の霧島を懐かしむ声がでました。 そのため、2016年、創立100周年を機に以前の霧島を思い起こさせるような味わい・香りの霧島を開発し、宮崎県限定で販売するようになりました。 希望小売価格は900mlパックで800円、1800mlパック1,484円(税抜)です。 なお、アルコール度数は20度のみです。

●黒霧島MELT

霧島酒造 MELT(めると)芋 37度 720ml

黒霧島を樽で10年以上熟成させた焼酎。 アルコール度数は30度。 通販か、霧島酒造直営店でしか購入できないレアな商品です。 希望小売価格は720ml瓶で、4,500円(税込)です。

●チャーガ酒「黒宝霧島」

チャーガという健康によいとされるきのこのエキスを配合したお酒。 ほかにもはちみつやシロップが入っていて甘い。 通販限定商品。 希望小売価格は900ml瓶で、2,315円(税抜)です。

●アスタキサンチン酒「Ax霧島」

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アスタキサンチンという抗酸化作用があって健康によいとされる赤い色素を黒霧島に添加したお酒。 黒宝霧島同様、はちみつやシロップが入っていて甘い。 通販限定商品。 希望小売価格は900ml瓶で、2,315円(税抜)です。

<玉>金霧島

玉 金霧島 芋 30° 900ml 【13年貯蔵(1998年製造)芋焼酎使用】 ≪豪華桐箱入り≫

金霧島の上位商品。 冬虫夏草に加え、・モズク抽出物・ササクレヒトヨタケ・ツバメの巣・バニラ抽出物も配合されている。 なお、この商品だけは原料に黄金千貫ではなくジョイホワイトを使用しています。 通販限定商品。 希望小売価格は900ml瓶で、8,796円(税抜)です。

<補足:霧島の特徴>

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霧島の特徴ですが、万人受けしそうな飲みやすさが第一だと思います。 黒霧島と白霧島は香りおだやか、赤霧島と茜霧島は香りが従来の芋焼酎とは全く異なる華やかな香りです。 味わいも黒霧島と白霧島はキレがあって爽やかですし、他の商品は軽めの味わいで、スルッと飲めます。 他の芋焼酎みたいなキツさを感じません。 また、ロックでの飲み方も推奨されており、それだと更にマイルドになって飲みやすくなります。

次に、美味しさが分かりやすい、という点も見逃せません。 私もいろんな焼酎を飲んできましたが、霧島はメジャー商品としては珍しく焼酎全体の中でも個性的な部類に入ります。 黒霧島・白霧島のキレの良さ、赤霧島のワインのような上質な芳香、茜霧島のマスカットのような派手な芳香、いずれも芋焼酎の中では珍しい特徴です。 それでいて、分かる人だけが分かる、という難しさはありません。 個性的であっても、万人受けするような、分かりやすい個性です。

薩摩焼酎の雄「さつま白波」も芋の香りが強い個性的な焼酎ですが、あれは本当に芋焼酎が好きで飲みなれている人だけが分かる美味しさだと思います。全く初心者向けではありません。 それに対し霧島は美味しさが分かりやすいので、初心者から焼酎愛好家まで、幅広い人々から受け入れられやすい焼酎だと思います。

最後にコスパの良さです。 霧島は芋焼酎としては平均的な価格帯の商品です。 しかし、黒霧島・EX・白霧島・赤霧島・茜霧島に関しては、あの味・香りであの価格は超お買い得だと思います(金霧島・ゴールドラベル霧島はちょっと…)。 特に、茜霧島はその3倍ぐらいの価格設定でも売れると思います。 こんなにもコスパの良い焼酎は他にありません。 霧島が日本一売れている芋焼酎なのも当然だと思います。

ところで、本サイトで紹介している焼酎を美味しさ順でランキングにしてみました。霧島シリーズも当然ランクインしています。お時間に余裕があれば是非ご覧ください。 www.sakeganomitai.com

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