おすすめ日本酒・焼酎を一人語りするブログ

酒好きアラフォーのおっさんが肝臓を犠牲にして書いてるリアルなレビューサイトです。

麹レモンサワーのレビュー 平凡か、それとも安心か?

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麹レモンサワーを飲んだのでレビューします。

近所のスーパーで見かけたので買ってみました。
キリンのロゴマーク(聖獣麒麟)があるので一瞬ビールかと思いましたw。

にしても、麹を使用した缶チューハイって史上初なのではないでしょうか。
調味料としての塩麹は結構好きなのですが、缶チューハイに入れるとどんな味になるのか?
キリンという大メーカーが製造しているのでゲテモノ、というわけではないのでしょうが、どうも怪しい気がします。

恐る恐る飲んでみると…。

意外に普通。
言われないと麹が入っているとは気が付かない。

ある意味安心する味だが、期待したほどのインパクトはない。

うーん、ちょっと評価が難しい商品かも。

続きは後ほど。

<概要>

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麹レモンサワーはキリンは製造している缶チューハイです。
2020年10月発売開始、350mlと500mlの商品があります。

米麹を使用した極めて珍しい缶チューハイです。

スペックは以下の通りです。

原材料:レモン果汁、米麹抽出物、スピリッツ、食塩、酸味料、炭酸、香料、甘味料(アセスルファムK)
アルコール分:7%
果汁率:0.5%

公式サイトによれば、米麹がレモンの果実の旨味を際立たせるのだとか。

あとは、皮ごと搾りレモンと食事に合うこともアピールしていますね。

では実際に飲んでみます。

<実際に飲んでみました>

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色はポカリスエットみたいな乳白色です。米麹の色でしょうか。

味わいは…。

意外に普通??

言われないと米麹が入ってるとは感じません。というか、米麹を缶チューハイに入れるという発想がまず常人にはできません。

レモンの風味はまあまあ。レモンの苦味は強め。
それほど甘くはなく、あとは少し塩っけを感じます。
米麹のせいか、全体的に味が丸く、なんとなく「和」テイストを感じます。

全体的に、尖ったところがあまりない、良くいえば安心できる、悪く言えば平凡な味です。

食事に合う、とのことなのでマグロの刺し身をつまみにして飲んでみました。
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それほど主張の強い味ではないので、マグロを旨さを損なうことはありません。
ということで晩酌にも良いのではないでしょうか。

<価格は?入手難度は?>

希望小売価格は350mlで174円(税込み)です。
氷結に比べるとワンランク上の価格帯です。

普通のスーパーで売っているので入手何度は易とします。

<おすすめ度>

おすすめ度(5段階):★★★

悪くない缶チューハイです。
でも、思ったほどインパクトがなくて、ちょっと拍子抜けしたところはありました。価格がちょっと高いのもネック。
しかしながら、安心して飲める缶チューハイで食事にも合います。
缶チューハイ好きなら一度は試してみる価値はあると思います。

<麹レモンサワーのまとめ>

●極めて珍しい塩麹入り缶チューハイ
●味わいは丸い。意外に普通。
●入手難度:易

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霧島8種類を独断で採点!お勧めはどれか?(黒・EX・白・赤・茜・金・ゴールドラベル・原酒)

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日本で最も売れている芋焼酎「霧島」の主要ラインナップである黒霧島・黒霧島EX・白霧島・赤霧島・茜霧島・金霧島・ゴールドラベル霧島・霧島「志比田工場原酒」を幾つかの観点で比較し、独断で採点してみました。 味、香り、おすすめ度などは私の好みが大きく反映されるので「ふーん、そうなんだ」という程度に考えて下さい。

採点のまとめを先に公開します。 その後、個別に解説していきます。

    
黒霧島黒霧島EX 白霧島 赤霧島 茜霧島 金霧島 ゴールド
ラベル霧島
霧島志比田
工場原酒
味わい 90点 95点 90点 60点 60点 50点 60点 80点
香り 60点 80点 60点 90点 100点 40点 70点 80点
価格の安さ 70点 60点 70点 60点 60点 40点 60点 50点
入手しやすさ 100点 90点 90点 80点 80点 40点 60点 50点
おすすめ度 80点 90点 80点 80点 100点 50点 70点 70点

黒霧島

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1998年発売開始。 霧島シリーズにおける最大のヒット商品にして、日本一売れている芋焼酎です。 従来の芋臭い焼酎とは一線を画する、スッキリとした香り、キレの良い味わい、ウイスキーみたいにオンザロックでも飲めるオシャレさ。 これらの特徴が都会の若者に受けて大ヒット。 黒霧島はこれまでほぼ九州でしか飲まれてなかった芋焼酎を全国区へ広めた画期的焼酎です。

味わい:90点
やや酸味が強くてキレが良い。そのせいで何杯でも飲みたくなります。 香ばしくてどっしりした味わい。 なお、黒霧島の公式キャッチコピーは「トロッとキリッと」 酸味のせいでキリッとはしてますが、トロッとは?? そんな粘性を感じるお酒ではないと思うのですが、イメージでしょうか?

香り:60点
芋の香りは他の芋焼酎よりマイルド。 余韻も短い。

価格:70点
希望小売価格は900ml瓶が924円、1.8Lパックが1,705円(税抜)です。 スーパーではこれより1割から2割ほど安く販売されています。 芋焼酎の中では標準的かあるいは少し安い価格帯の商品だと思われます。

入手しやすさ価格:100点
日本一入手しやすい芋焼酎だと思います。

超主観的おすすめ度:80点
何年飲み続けても飽きないです。 この味でこの価格はコスパ良すぎ。 日本一売れてる芋焼酎なのもうなずけます。

黒霧島EX

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2018年9月発売開始。 霧島シリーズにおける最大のヒット商品「黒霧島」の改良版です。 原材料は同じですが、製法、特に濾過に工夫があります。

味わい:95点
黒霧島より角が少なく、マイルドで飲みやすいです。

香り:80点
芋の香りは黒霧島よりも豊かです。まさにパワーアップという感じです。

価格:60点
900mlで1,024円、1800mlで1,924円です(税抜)。 黒霧島より1割ほど高いですが、質の違いを考えるとむしろ安いです。

入手しやすさ価格:90点
スーパーで普通に売っています。

超主観的おすすめ度:90点
黒霧島自体、かなり完成度の高い焼酎だと思っていましたが、さらにその上を行くとは驚嘆しました。値段も黒霧島に比べて少し高い程度ですし、今後は黒霧島を超える人気を得ることは間違いありません。まだ飲んだことがないなら是非飲んでみてください!

白霧島

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2015年全国発売開始。 比較的最近の商品ではあるものの、現在では黒霧島と双璧をなす霧島酒造の主力商品です。 黒霧島は黒麹を使用していますが、白霧島は名前の通り白麹を使用していることが特徴です。

味わい:90点
黒霧島同様、酸味が強くてキレのある味わいです。 公式サイトによれは、黒霧島より辛口とされますが、飲み比べてみても大きな違いを感じません。 キャッチコピーは「ほわんとどしっと」 確かに味わいはしっかりしていてどしっとしています。

香り:60点
黒霧島より華やかとされますが、正直大きな違いではないと思います。 さつま白波などの薩摩焼酎に比べたら、かなり香りはおとなしいです。

価格:70点
黒霧島と同価格。 希望小売価格は900ml瓶が924円、1.8Lパックが1,705円(税抜)です。

入手しやすさ価格:90点
入手は簡単ですが、黒霧島よりは置いている店は少ないです。

超主観的おすすめ度:80点
言うほど黒霧島と違いがありません。 もうちょっと風味に差をつけてもよかったと思います。

赤霧島

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2003年販売開始以来たちまち人気商品に。 年に2回の限定販売商品。2018年10月より通年販売となりました。 当初は生産量が需要に追いつかず、プレミア価格で販売されることもあった人気商品です。 最近では時期を問わずスーパーで定価で販売されていますが、現在でも高級なイメージのある商品です。 しかし、実は黒霧島より少し値段が高いぐらいで、そんな敷居の高い焼酎ではありません。 価格的には黒霧島の上位商品ですが、香り・味わいは全く異なる焼酎です。

ムラサキマサリという紫芋を原料にしているのが特徴です。

味わい:60点
黒霧島・白霧島のようなどっしりとした味わいはないです。 味より香りを楽しむお酒だと思います。

香り:90点
ワインのような芳香です。 キャッチコピーは「するっとみやびに」ですが、たしかに雅で気品のある香りの焼酎です。

価格:60点
希望小売価格は900ml瓶が1,175円、1800ml瓶が2,230円(税抜)です。 黒霧島や白霧島と異なり、値引き販売されることはほとんどありません。

入手しやすさ:80点
以前に比べると入手はしやすくなりましたが、どこのスーパーでも売っているというわけではありません。

超主観的おすすめ度:80点
価格が同じなら、黒霧島より赤霧島のほうを選びます。やっぱり美味しいです。 最近では同じく華やかな香りを売りにしている茜霧島に人気が移っているかもしれませんが、それでもこれからも愛される焼酎でありつづけると思います。

茜霧島

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2014年発売開始。 年に2回の限定販売商品。 現在は通年販売されています。 以前はプレミア価格がつくこともありましたが、最近ではほぼありません。 タマアカネという珍しい芋を原料にしているのが特徴です。

味わい:60点
軽やかです。 赤霧島と同様、味より香りを楽しむお酒だと思います。

香り:100点
にんじんとマスカットを混ぜたような、明るく華やかな香りです。 これって本当に焼酎なの?と思うぐらい独特で、他に類を見ない香りです。

入手しやすさ:80点
以前は1月と6月の限定発売品で入手しづらかったのですが、今では通年販売されています。スーパーでもよく見かけますし、なんと自販機で販売されているのも見ました。

価格:60点
赤霧島と同価格。 希望小売価格は900ml瓶が1,175円(税抜)です。1800ml商品はありません。

超主観的おすすめ度:100点
美味すぎて涙が出そう。現在私が最も好きな焼酎です。 ハッキリ言って名高いプレミア焼酎「魔王」より美味いです。 それがこの値段って、異次元の安さです。

金霧島

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2007年販売開始。 通販限定商品なので知名度はかなり低いと思われます。 冬虫夏草エキスが入った一種の薬用酒です。 ベースは黒霧島ですが、冬虫夏草の色のせいでお酒が金色になっています。

味わい:50点
ベースが黒霧島なので、やはり似ています。 ただし、キノコのような味もします。

香り:40点
舞茸のような香りがします。 個人的にはあまり好きではありません。

価格:40点
希望小売価格は900ml瓶が2,778円(税抜)です。

入手しやすさ:40点
ネット通販限定商品ですが、品薄ではないようです。

超主観的おすすめ度:50点
高いし、あまり美味しくないです。 健康にいいのかもよく分かりません。 見栄えがするので年配の方への贈答用にはよいと思います。

ゴールドラベル霧島

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1995年販売開始。 実は黒霧島よりも古い歴史を持つ商品です。 フルーティーな香りを生み出す酵母を使用した、当時としては珍しい焼酎です。 洗練された瓶も相まって、女性人気を意識した商品となっています。

味わい:60点
軽やかです。 白霧島や黒霧島のようなどっしりとした味わいやキレは感じません。

香り:70点
フルーティーと言われますが、個人的にはそうは思わないです。 すっきりとした香ばしさを感じます。

価格:60点
希望小売価格は720mlで845円(税抜)です。

入手しやすさ:60点
レアというほどではありませんが、あまり置いている店はありません。

超主観的おすすめ度:70点
確かに飲みやすく、女性受けもいいと思います。 しかし、フルーティーというなら、今では茜霧島や赤霧島もありますし、もうほとんど使命の終わった商品なのかなと思います。

霧島「志比田工場原酒」

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アルコール度数36%の割り水をしていない原酒です。 黒霧島の風味が凝縮された濃い焼酎で、アルコールの刺激も強く、初心者には不向きのハードな商品といえます。

味わい:80点
黒霧島の甘さ、辛さ、苦さ、香ばしさ、酸味など、すべてを凝縮した味。インパクト大。

香り:80点
一口飲むと霧島の芋の香りがガツンと脳天に突き抜けます。香りがいいというよりはキツイ。

価格:50点
希望小売価格は720mlで1,620円(税抜)です。 霧島の中では高い部類に入る商品です。

入手しやすさ:50点
レアというほどではありませんが、あまり置いている店はありません。

超主観的おすすめ度:70点
面白い焼酎ではあります。 ここまでインパクトの強い焼酎は珍しく、たまに飲んでみたい気分になると思います。 ただ、毎日はいいかな。 刺激が強く疲れます。 なお、いうまでもなく焼酎初心者にはまったくの不向きなお酒です。

<補足:霧島の他の商品>

実はここで紹介した7種類以外にも霧島ブランドの商品は存在します。 私はまだ飲んだことがありませんが、軽く紹介しておきます。

●霧島<宮崎限定>

白霧島20° 1800ml(リニューアル)

宮崎県限定販売の霧島です。 2015年に従来の霧島がニューリアルされ、白霧島になりましたが、地元のファンからは芋の香りが減ったなど、昔の霧島を懐かしむ声がでました。 そのため、2016年、創立100周年を機に以前の霧島を思い起こさせるような味わい・香りの霧島を開発し、宮崎県限定で販売するようになりました。 希望小売価格は900mlパックで800円、1800mlパック1,484円(税抜)です。 なお、アルコール度数は20度のみです。

●黒霧島MELT

霧島酒造 MELT(めると)芋 37度 720ml

黒霧島を樽で10年以上熟成させた焼酎。 アルコール度数は30度。 通販か、霧島酒造直営店でしか購入できないレアな商品です。 希望小売価格は720ml瓶で、4,500円(税込)です。

●チャーガ酒「黒宝霧島」

チャーガという健康によいとされるきのこのエキスを配合したお酒。 ほかにもはちみつやシロップが入っていて甘い。 通販限定商品。 希望小売価格は900ml瓶で、2,315円(税抜)です。

●アスタキサンチン酒「Ax霧島」

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アスタキサンチンという抗酸化作用があって健康によいとされる赤い色素を黒霧島に添加したお酒。 黒宝霧島同様、はちみつやシロップが入っていて甘い。 通販限定商品。 希望小売価格は900ml瓶で、2,315円(税抜)です。

<玉>金霧島

玉 金霧島 芋 30° 900ml 【13年貯蔵(1998年製造)芋焼酎使用】 ≪豪華桐箱入り≫

金霧島の上位商品。 冬虫夏草に加え、・モズク抽出物・ササクレヒトヨタケ・ツバメの巣・バニラ抽出物も配合されている。 なお、この商品だけは原料に黄金千貫ではなくジョイホワイトを使用しています。 通販限定商品。 希望小売価格は900ml瓶で、8,796円(税抜)です。

<補足:霧島の特徴>

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霧島の特徴ですが、万人受けしそうな飲みやすさが第一だと思います。 黒霧島と白霧島は香りおだやか、赤霧島と茜霧島は香りが従来の芋焼酎とは全く異なる華やかな香りです。 味わいも黒霧島と白霧島はキレがあって爽やかですし、他の商品は軽めの味わいで、スルッと飲めます。 他の芋焼酎みたいなキツさを感じません。 また、ロックでの飲み方も推奨されており、それだと更にマイルドになって飲みやすくなります。

次に、美味しさが分かりやすい、という点も見逃せません。 私もいろんな焼酎を飲んできましたが、霧島はメジャー商品としては珍しく焼酎全体の中でも個性的な部類に入ります。 黒霧島・白霧島のキレの良さ、赤霧島のワインのような上質な芳香、茜霧島のマスカットのような派手な芳香、いずれも芋焼酎の中では珍しい特徴です。 それでいて、分かる人だけが分かる、という難しさはありません。 個性的であっても、万人受けするような、分かりやすい個性です。

薩摩焼酎の雄「さつま白波」も芋の香りが強い個性的な焼酎ですが、あれは本当に芋焼酎が好きで飲みなれている人だけが分かる美味しさだと思います。全く初心者向けではありません。 それに対し霧島は美味しさが分かりやすいので、初心者から焼酎愛好家まで、幅広い人々から受け入れられやすい焼酎だと思います。

最後にコスパの良さです。 霧島は芋焼酎としては平均的な価格帯の商品です。 しかし、黒霧島・EX・白霧島・赤霧島・茜霧島に関しては、あの味・香りであの価格は超お買い得だと思います(金霧島・ゴールドラベル霧島はちょっと…)。 特に、茜霧島はその3倍ぐらいの価格設定でも売れると思います。 こんなにもコスパの良い焼酎は他にありません。 霧島が日本一売れている芋焼酎なのも当然だと思います。

ところで、本サイトで紹介している焼酎を美味しさ順でランキングにしてみました。霧島シリーズも当然ランクインしています。お時間に余裕があれば是非ご覧ください。 www.sakeganomitai.com

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焼酎おすすめランキング2021年1月版(麦・芋別)

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本サイトでレビューした焼酎も数多くなってきたので、そろそろその中で美味さランキングを作ってみようと思います。

ランキングの基準は基本的に味わい・香りですが、そのほかにも値段が安い焼酎も評価しています。

芋焼酎部門

1位:茜霧島

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にんじんとマスカットを混ぜたような、華やかな香りが特徴の焼酎です。
2015年に誕生、芋焼酎の概念を変えた革命的な1本です。

芋焼酎らしさが全くないので、賛否両論あると思いますが、個人的にはこういう華やかなお酒が好きなので、茜霧島を1位にしました。
ただ、香りは素晴らしいですが、味わいは比較的淡泊。よく言えば飲みやすい。焼酎初心者の方には安心しておすすめできる焼酎です。
一方、芋焼酎らしいどっしりした味わいを求めるのであれば、茜霧島ではなく黒霧島などをおすすめします。

茜霧島は年2回、1月と6月の限定販売品です。それ以外の時期でもスーパーで見かけることもありますが、入手は黒霧島などよりは難しいです。
ネット通販では若干のプレミア価格が付くこともあり、人気の高さがうかがえます。

(2021年追記)現在は通年販売されており、プレミア価格がついているのも見なくなりました。

希望小売価格は900mlで1,175円(税抜)です。
この品質でこの値段は安すぎ。その3倍の値段がついても納得してしまうぐらいの出来です。

香りの強さ:★★★★★
味わいの深さ:★★
飲みやすさ:★★★★★
値段の安さ:★★★★
入手の簡単さ:★★★

2位:黒霧島EX

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2018年9月に発売開始の、霧島シリーズ最新作です。
黒霧島の改良版で、私が感じる限り、黒霧島より香りが強く、味が丸いです。
芋焼酎最大のヒット作である黒霧島を明らかに超える傑作。まだ飲んだことがない人は是非。

価格は900mlで1,024円、1800mlで1,924円です(税抜)。黒霧島より1割ほど高いですが、品質を考えるとコスパはEXの方が上、今後は黒霧島と入れ替わりEXが芋焼酎界の王者となると個人的には思っています。

普通のスーパーでも売っているので入手は簡単です。

香りの強さ:★★★★★
味わいの深さ:★★★★
飲みやすさ:★★★★
値段の安さ:★★★★
入手の簡単さ:★★★★★

3位:魔王

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プレミア芋焼酎の代表的銘柄であり、焼酎ファンなら一度は飲んでみたい憧れの焼酎です。

魔王の特徴は
●日本酒などに使われる黄麹使用
●減圧蒸留
●熟成させてから出荷
にあります。
どれも、芋焼酎としては珍しい特徴です。

風味も特徴的で、香りは柑橘系、味わいはほんのり甘い。他の芋焼酎とは方向性が全く異なります。
飲みやすいので初心者向け、と言いたいところですが、値段と入手難度からして初心者が気軽に飲めるお酒ではありません。

定価が720mlで1,383円、1800mlで2,862円(税込み)ですが、実際はプレミア価格がついており、その3倍ぐらいの値段で実売されています。
私もネット通販で4千円ぐらいで購入しました。
スーパーでも案外見かけますが、値段は720mlで7千円ほどします。

茜霧島や黒霧島EXは物はよいですが、値段が安いため、贈答用としては重みが足りません。

しかし、魔王は値も張りますし、プレミア焼酎であることは焼酎ファンなら誰でも知っているので、贈答用としてはぴったりです。
焼酎好きの人でもあまり飲んだことがないはずなので、もらったらすぐにお礼の電話がかかってくるぐらい感激するはずです。

香りの強さ:★★★★
味わいの深さ:★★★
飲みやすさ:★★★★★
値段の安さ:★
入手の簡単さ:★★

4位:吉助(きちすけ)<赤>

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茜霧島や黒霧島と同じく霧島酒造の商品です。
吉助赤をざっくり説明すると、赤霧島の進化形商品です。
原材芋がムラサキマサリなのは共通ですが、製法が違います。吉助赤は一般的な芋焼酎とは違い、麹に米麹を使用せず芋麹を使用しています。
これにより、さつまいも100%の芋焼酎になり、より芋の風味が濃厚になっています。

赤霧島はワインのような雅な香りが特徴ですが、吉助赤はさらに香りが強く、さらに味が丸いです。

価格は720mlで 1,602円(税抜)と、芋焼酎としては若干高いですが、その価値は十分にあります。

普通のスーパーでも売っているので入手も簡単です。

香りの強さ:★★★★★
味わいの深さ:★★★★
飲みやすさ:★★★★
値段の安さ:★★★
入手の簡単さ:★★★★★

5位:農家の嫁

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奇抜なネーミングとレトロなラベルが印象的な焼酎ですが、味わいは本物です。

農家の嫁の最大の特徴は、原料に焼き芋を使用している点にあります。
通常であれば蒸し芋を使いますが、焼き芋を使うと、焼酎がより香ばしく、また甘さが引き立つと言われています。

実際飲んでみると、甘さはよく分かりませんが、一般的な芋焼酎に比べスモーキーでかつビター。結構個性的な風味です。

希望小売価格は720mlで1,543円、1800mlで2,756円(税込)です。芋焼酎としてはやや高めの価格ですが、一度飲んでみる価値はあります。
スーパーでは売ってませんが、酒屋なら置いてることも多いです。

見た目も味わいもインパクトが強いお酒なので、贈答用にも向いてると思います。

香りの強さ:★★★★★
味わいの深さ:★★★★
飲みやすさ:★★★
値段の安さ:★★★
入手の簡単さ:★★★

麦焼酎部門

1位:いいちこスーパー

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いいちこシリーズの中位商品。
しかし、風味はまさにスーパー!

一口含むと、この香り、麦なの?と思うぐらいの芳香が口いっぱいに広がります。
その後、熟成種のような複雑な味わいが舌に残ります。

それもそのはず、いいちこスーパーは3種類の原酒を混ぜたお酒なのです。
●爽やかな香りをひめた香りの原酒
●深い味わいのうまみの原酒
●長期熟成を経たスーパー原酒

これだけ工夫している焼酎は他にないと思います。単調ではないので何度飲んでも飲み飽きません。

価格は720mlで1400円ほどで、麦焼酎としてはやや高いです。
しかし、さらに高い「いいちこフラスコ」より、個人的にはこちらの方が美味しいと思っています。

無印いいちこほどではありませんが、スーパーでも普通に見られる商品なので入手は簡単といえます。

香りの強さ:★★★★★
味わいの深さ:★★★
飲みやすさ:★★★★
値段の安さ:★★★
入手の簡単さ:★★★★

2位:兼八

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焼酎ファンなら誰でも知っているプレミア麦焼酎です。
味わいはまさに麦チョコ。こんなにも麦麦しい焼酎は他にありません。

いいちこに代表される麦焼酎は減圧蒸留で精製されており、さっぱりした風味になりますが、兼八は常圧蒸留なので風味が濃厚です。
焼酎ファンなら堪らない風味ですが、初心者の方だとクドいと感じるかもしれません。

定価は720mlで1,365円、1800mlで2,625円(税抜き)ですが、実際は3倍程度の価格で販売されています。
案外、スーパーでも売っていることがありますが、720mlで4千円ぐらいの販売価格です。

ただ、値段は高いですが、焼酎好きの人なら兼八がプレミア焼酎であることは知っているので、プレゼントされるとかなり喜ばれるはずです。

香りの強さ:★★★★★
味わいの深さ:★★★★★
飲みやすさ:★★
値段の安さ:★
入手の簡単さ:★★

3位:いいちこ日田全麹

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いいちこ日田全麹も兼八と同じく麦チョコ系の風味濃厚な麦焼酎です。
ただ、兼八より味わいは丸く、飲みやすいです。

特筆すべきはその値段。
希望小売価格は900mlで990円(税込み)ですが、実際は800円台で売られています。無印のいいちこと値段はあまり変わりません。

兼八と同系統のお酒ですが、価格は数分の一というコスパの良さです。兼八は値段を気にしてちびちび飲むお酒ですが、いいちこ日田全麹なら値段を気にせずがぶ飲みできるのがいいですね。
普通のスーパーでも売っているので、麦焼酎が好きな人なら是非飲んでみてください。

香りの強さ:★★★★★
味わいの深さ:★★★★
飲みやすさ:★★★
値段の安さ:★★★★★
入手の簡単さ:★★★★

<プレゼントとしておすすめな焼酎>

焼酎をプレゼントとして銘柄選択するのは日本酒よりも簡単だと思います。
まず、銘柄数が日本酒よりはるかに少ないですし、大吟醸や本醸造などの複雑な特定名称もありません。
芋、麦、米などの区分はありますが、芋は好きだけど麦は嫌いというような人は見たことがないので、プレゼントで贈る場合はあまり気にしなくてもいいでしょう。

かといって、どんな焼酎でもいいとまでは言えません。

まず予算。

誰かに焼酎をプレゼントする場合、私なら3千円程度の予算で考えます(お歳暮の平均価格は3千円から5千円といわれていますし、そんなものかと)。

720ml瓶で1500円程度のやや高めの焼酎を2本購入して、酒屋でラッピングしてもらって、プレゼントします。

銘柄ですが、普通のスーパーで売っているようなお酒以外なら何でもいいと思います。
1本1500円程度の焼酎なら、品質が悪いということはありません。どれも美味いです。

あるいは、ランキングでも紹介した、魔王や兼八のようなプレミア焼酎を1本プレゼントするのも無難な選択だと思います。
実際、アマゾンの焼酎ギフト売り上げランキングでは魔王が1位となっています。

もしくは、1箱に数本焼酎が入ったセット商品です。
数うちゃ当たるでどれか一つぐらいは気に入ってもらえる可能性は高いです。
さらに、飲み比べもできるので酒飲みとしてはうれしいです。

茜霧島の感想と評価(赤霧島との比較、価格など)

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目次

 

茜霧島のを飲んだのでレビューします。

えっ、これって芋焼酎なの?一体どうやったら芋からこんな芳香が生まれるの?
初めて口に含んだ時は衝撃でした。
これまで赤霧島が最高の芋焼酎だと思ってましたが、それを超える出来です!知らずに飲んだら1本1万円と言われても納得するかもしれません。
詳しいレビューは後ほど。

 

<茜霧島の概要>

茜霧島は2015年に登場しました。
年2回、1月と6月の限定販売品です。
販売開始からまだそれほど年月は経っていませんが、すでに大人気となっています。
生産量が少ないため、販売されてもすぐに売り切れてしまいます。
販売月以外では、ほぼ店頭では見かけません。
ネット通販では1年中購入できますが、定価よりもやや高い値段で販売されています。

(2021年追記)現在では通年販売されており、プレミア価格がつくこともほぼありません。普通のスーパーでもよく見かけるようになっています。

いや、最近、自販機で販売されているのも見ました。

もう、どこでも入手できる状況ですね。

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一方、赤霧島は2003年に登場しました。
年2回、3月と10月の限定出荷商品です。

(2021年追記)現在では通年販売されています。


以前は生産量も少なく、現在の茜霧島のようにすぐに売り切れ、プレミア価格がつくこともありました。
しかし、最近では供給量も増えてきて、普通に買えることが多くなりました。
また、茜霧島に人気が移ったことも入手しやすくなった理由かもしれません。

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赤霧島と茜霧島。余談ですが、茜色はラベルのようなオレンジやピンク色ではなく、暗い赤色のことなので、実は赤霧島のラベルの色に近いです。

<価格は?希少性は>

茜霧島も茜霧島も900mlで希望小売価格は1,175円(税抜)です。
なお、黒霧島と白霧島は900mlで希望小売価格は924円(税抜)です。

ただ、茜霧島は人気の割に供給量が少なく、販売月以外ではプレミア価格で販売されることもあります。

最近では茜霧島も赤霧島も普通にスーパーで売っているので特に希少なお酒とは言えません。
赤霧島は1.8L紙パックの商品もあって、随分と身近なお酒となっています。

<購入するには?>

以前と異なり、通年販売されており、普通のスーパーでもよく見かけるようになっており、入手にはそれほど苦労はないはずです。

当然、アマゾン・楽天でも販売されています。

<特徴は?>

茜霧島の最大の特徴は、タマアカネというオレンジ芋を使用していることです。
開発までに13年かかったらしいです。
2002年頃は概ね赤霧島の発売開始時期と被るので、その頃から次の霧島のエース商品を開発していたということですね。

風味の特徴は公式サイトでは以下の通りに記載されています。
●甘くフルーティーなコクとまるみを感じる彩り豊かな味わい
●キラッと光るうまさ、フレッシュではなやかな香りには、陽気さを感じさせる彩りある魅力が秘められています

赤霧島はムラサキマサリという紫芋を使用しています。
風味の特徴は公式サイトでは以下の通りに記載されています。
●後を引くような甘みと気品高い香り

<実際に飲んでみて>

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ようやくレビューです。

茜霧島は赤霧島と並行して飲み比べしました。
ストレートと水割りで、何度も何度も飲み比べました。

まず、茜霧島ですが、今回はじめて飲みました。
口に含んだ瞬間、華やかな香りがブワッと口腔内に広がりました。

この香りは…、にんじん?
にんじんと、それにマスカットのような香りがします。
フレッシュで春を思わせるような明るい香りです。

そして、この香りは強烈で、かなり長時間残ります。
ストレートで飲んだせいもあるでしょうが、1分以上口の中に香りが残りました。

飲みくちは軽いです。ここは赤霧島と似ています。
黒霧島のような重厚な感じはしません。
少し水で割れば、いくらでもスイスイ飲めそうな軽さです。

芋臭さは全くありません。というか、これって芋から作ったの?別の原料じゃないの?と思うぐらい特異な焼酎です。

びっくりするほど華やかな香りと飲みやすさから、茜霧島は傑作レベルの焼酎だと断言できます。絶賛です!
これが定価で千円程度とかあり得ないと思います。
何も知らずに「これ1万円ね」と言われたら、「うん、それぐらいするよね」と素直に納得してしまいそうです。

一方、赤霧島ですが、白ワインのような上品な芳香が心地よいです。
茜霧島のようなにんじん・マスカットのような香りではなく、もっとしっとりした香りですね。赤と茜で色は似てますが、香りは全然違います。
また、茜霧島ほど強烈な強さの香りではありません。

これまで芋焼酎の中では赤霧島が最も好きで何度も何度も飲んできましたが、個人的には茜霧島の方に軍配です。
これからも赤霧島は愛飲すると思いますが、茜霧島が店においてあったらそっちを購入すると思います。

 

<茜霧島の飲み方>

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様々な飲み方で飲んでみた感想です。

ストレート→風味が強烈です。でもそれほどアルコール臭くもないですし、意外に飲めます。

ロック→アルコールの棘もなくなり、香りが十分に楽しめます。

水割り→薄めすぎるとダメですが、飲みやすく香り高いです。

水割り(氷なし)→氷はなくても飲みやすい焼酎です。おすすめ。

お湯割り→特有の良い香りが飛んで、ちょっと苦味が目立つようになります。おすすめしません。

<茜霧島はおすすめか?>

茜霧島は従来の芋焼酎とは全く味わいが違うので、これまで焼酎を敬遠していた人にも是非飲んでほしいです。
この芳香は日本酒で言うと大吟醸酒に通ずるところもあるので、日本酒好きの人にも受け入れやすいはずです。

ほとんどの人におすすめできる焼酎だと思いますが、茜霧島には黒霧島や白霧島のような飲みごたえというか、舌を刺激するような味わいは薄いので、そこを重要視する人には茜霧島は香りだけの薄っぺらい焼酎と感じるかもしれません。

また、昔ながらの芋臭い焼酎が好きな人も物足りないと感じるでしょう。

ただ、個人的には昔ながらの焼酎もいいですが、茜霧島のような現代の流行に沿った派手な香りのお酒は大好きですね。

気分がすぐれないときも、これを飲むと気分が華やぎ、前向きになれます。

しみじみ飲むには向かないお酒かもしれませんが、明るくなりたいときにはうってつけのお酒と言えます。

<ギフトには?どういう場に合うお酒か?>

茜霧島は歴史も浅く、まだ広く知られていない焼酎です。まだ飲んだことがないという人も大勢いると思います。
そういう意味ではギフトにすると喜ばれると思います。

また、飲み会やホームパーティーなどに持っていっても良いでしょう。
香り高く飲みやすいので、普段お酒を飲まない人でも受け入れやすいと思います。
それより、場が華やぐことは間違いありません。

これは日本酒でも他のお酒にも言えることですが、華やかなお酒は場を華やかにします。

茜霧島は華やかなお酒の極北であり、人が集まって盛り上がりたいなら絶対に合うお酒です。

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澪一果のレビュー 米がこんな味になるなんてびっくり!

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澪一果を飲んだのでレビューします。

澪がおいしいお酒だというのは知っていましたが、違うバージョンが出ているのをスーパーで見かけたので買ってみました。

飲んでみると、

果汁入りのジュースみたいに美味い。
しかし、原材料は米と米麹のみ。
一体、どうやったらこんな飲み物が作れるのだろう。ほんとびっくりです。

続きは後ほど。

<概要>

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澪一果は宝酒造が製造している日本酒です。
2019年に首都圏で先行販売、2020年3月から全国で発売開始。味は「バナナのような香り」と「イチゴのような香り」の2種類です。

「澪一果」の他に「澪」「澪DRY」などの商品のあります。

「澪」「澪DRY」についてはこちらで記事にしています。

www.sakeganomitai.com

澪一果のスペックは以下の通りです(バナナ・イチゴ共通)。

原材料:米・米麹、炭酸ガス含有
アルコール分:4%
日本酒度:-66
酸度:3.8

スペックはかなり特徴的です。

原材料は米と米麹のみなので、れっきとした純米酒です。見た目はチューハイみたいなのに、かなり本格的な日本酒です。
アルコール分は4%と普通の日本酒の1/3か1/4ぐらいです。これはチューハイレベルです。
日本酒度は大幅なマイナスなので超甘口。酸度も高いので酸っぱいはず。

香料を使わず、酵母だけでどの程度バナナやイチゴの香りが出せているのか、楽しみです。

<実際に飲んでみました>

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5℃前後まで冷やして、と書いてあるのでそれぐらいで飲んでみました。
まずはバナナ。

まず感じるのはきめ細かい炭酸の感触です。
缶チューハイの刺激的な炭酸とはまた異なる、優しく心地よい刺激です。

肝心の香りですが、たしかにバナナのような香りはするが、どちらかといえばパイナップルぽい。
味わいは果物のような酸味と甘みがあって、言われなかったら果汁が入っていると思うはず。

次はイチゴ。
確かに苺の香りがほのかにします。でもちょっとパイナップルのような香りもします。
味わいはバナナの方に似ていて、こちらもまるで果汁の入ったジュースのようです。

それにしても、この風味を果汁や香料を使わずに出していることに驚きを禁じえません。
米がこんな味に変化するなんて不思議て仕方ない思いです。

低アルコールなので、普段焼酎ばかり飲んでる私からするとまったくアルコールの味は感じません。
しかし、飲み進めるとほろ酔いになったので、たしかにアルコールは入ってますね。

<価格は?入手難度は?>

希望小売価格は210mlで310円(税抜)ですが、私は近所のスーパーで298円で購入しました。
缶チューハイに比べるとかなり高いですが、日本酒としてみるのなら安めの大吟醸酒レベルです。
決して安くはないお酒ですが、質を考えると決して割高とは言えないでしょう。

普通のスーパーに置いてありますし、アマゾン・楽天でも購入できるので入手難度は易とします。

<おすすめ度>

おすすめ度(5段階):★★★★

従来の日本酒とはまったく味が異なるので、日本酒好きの人が好むかどうかわかりませんが、「ほろよい」などの低アルコール缶チューハイが好きな人なら絶対に気にいると思います。
私も味は5点満点だと思いますが、アルコール度数が低いのでなかなか酔えない。そこがマイナスでした。
でも、お酒に弱い人、深酔いしたくない人にはピッタリのお酒だと思います。
女子会などに持っていっても喜ばれるのではないでしょうか。

<澪一果のレビューのまとめ>

●米と米麹だけで作ったジュースのような日本酒
●味は果汁みたい。しかし、果汁も香料も入っていない。
●低アルコール缶チューハイが好きな人にはおすすめ
●入手難度:易


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獺祭 純米大吟醸45のレビュー 50に比べるとすっきり

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2019年3月に獺祭 純米大吟醸50が終売になって、その後継として4月から獺祭 純米大吟醸45が売り出されています。

当然そのことは知っていていつか飲もうと思っていましたが、忘れてました。
ということで今更ながらのレビューです。

近所の酒屋に行ったらやっぱり獺祭50はなくて獺祭45だけがありました。
買ってきて、早速夜に飲んでみました。

うんうん、久々に飲むけどこれぞ獺祭、という派手な香り。

でも獺祭50に比べるとすっきり軽いような…。

続きは後ほど。

<概要>

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獺祭 純米大吟醸45は山口県にある旭酒造が製造している日本酒です。
そして日本で一番人気のある日本酒と言っても過言ではありません。

アマゾンの日本酒売れ筋ランキング現在1位。
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獺祭45だけでなく、トップ10には他の獺祭が3つも上がっています。
万を超える日本酒の銘柄があるなか、上位10の内4つがランクインって…。
異様なぐらいの人気銘柄です。

獺祭45は数ある獺祭のラインナップの中で最もスタンダードな商品です。
つまり言い方を変えれば獺祭の中で最も格下で価格の安い商品なのですが、精米歩合45%ですよ。一般的には十分高級酒といえます。

なお、獺祭45以外のラインナップについてはこちらでまとめています。

www.sakeganomitai.com

獺祭については今まで散々書いて来たので説明はこれぐらいでいいでしょう。

では早速飲んでみます。

<実際に飲んでみました>

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大吟醸酒なので冷やして飲みました。

栓を開けておちょこに注げば、獺祭らしいフルーティー香りが漂ってきます。

口に含むと、甘いバナナのような香りが口から鼻にかけて広がっていきます。
余韻は長め。
よって一口の間隔も長めになります。
のんびり時間をかけて飲めるお酒、と言えるでしょうか。

それにしても、香りの良い大吟醸酒は他にもたくさんありますが、獺祭ほど香りが派手でわかりやすい美味しさのお酒って私は知りません。
獺祭は久々に飲みましたが、これぞ獺祭、という印象を強くしました。

一応、晩酌ということで、ラム肉のステーキをつまみに飲みました。
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ラム肉の癖のある風味と油を、獺祭の果汁のような香気が爽やかに洗い流してくれる…。
というのも嘘ではないのですが、獺祭って「私だけを見て!」という自己主張の強いお酒なので(個人的感想)、あまり食事に合わないと思います。
獺祭は獺祭だけで楽しむのがベストと個人的には思います。

そして獺祭50との違いですが、飲み比べたわけではないので確実ではないのですが、やはり獺祭45の方が精米歩合が低い分だけスッキリと軽い感じがします。
味わいは薄く、香りが強くなっている印象で、獺祭39に寄ってきた感じがします。

個人的には獺祭50より美味しくなっている、と思います。

なお、後日常温(20℃ぐらい)で飲んでみましたが、香りはあまり変わらないものの味わいが重いように、あるいはアルコールが強いように感じました。
やはり冷やして飲むのがベストかと思います。

<おすすめ度>

おすすめ度(5段階):★★★★★

一部の日本酒通からは、獺祭のような香りの派手なお酒は好きじゃない、という声もちらほら聞きますが、日本酒が飲める人ならほとんどの人が美味しいと感じるんじゃないかと思います。
また、日本酒は好きじゃないとか初めて飲む、という人にも飲んでほしいお酒です。
スッキリして香り高くフルーティー。
これ以上飲みやすい日本酒ってなかなかないです。
万人受けするのでパーティーなんかに持っていっても喜ばれると思います。

<価格は?入手難度は?>

180mlで440円、300mlで688円、720mlで1,650円、1800mlで3,300円(税込み)となっています。
獺祭50の720mlが1,539円だったので、少し値上がりしています。
とはいえ、質も向上しているので納得です。個人的には高いとは思いません。

獺祭は基本的には正規取扱店にしか置いていませんが、ドン・キホーテなんかでも時々見かけます。
スーパーやコンビニでは見たことがありません。

アマゾンや楽天では購入できます。

以上の点から入手難度は普通とします。

<獺祭 純米大吟醸45の特徴のまとめ>

●獺祭50の後継商品
●アマゾンランキング1位の常連
●香りが派手、スッキリして飲みやすい
●入手難度:普通

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

獺祭 だっさい 純米大吟醸45 1800ml
価格:3300円(税込、送料別) (2021/1/7時点)


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これを読めば全部わかる!獺祭13種類徹底解説!(内9種類は実飲)

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獺祭純米大吟醸50を始めとする、獺祭ブランド13種類のお酒(12種は日本酒、1種は焼酎)についてまとめて解説します(注:獺祭純米大吟醸50は現在終売となっており、現在は代わりに獺祭純米大吟醸45が販売されています)。 なお、私はそのうち9種類は飲んだことがあるので、それについては味や香りについても感じたことを書きます。

獺祭とは?

獺祭は山口県にある旭酒造が製造している日本酒です(1種類だけ焼酎もあります)。 消費量なら「白鶴まる」や「月桂冠月」などの大衆酒の方が多いですが、飲んでみたいお酒とか、好きなお酒という意味では獺祭は現在トップの人気だと思います。 10年前、20年前なら高級日本酒と言えば「越乃寒梅」や「久保田萬寿」などが王者だったかもしれませんが、今なら獺祭です。 特に、40代までの若い世代の人気が高いと個人的に感じます。

獺祭の特徴ですが、いくつかあります。

●全てが大吟醸クラスのお酒
獺祭は十以上の日本酒がありますが、その全てが大吟醸クラスのお酒です。 他のブランド、例えば越乃寒梅だと普通酒から大吟醸まで幅広いラインナップがありますが、それが普通です。 全部大吟醸クラスというのは異例です。

●全てが純米酒
獺祭は全てが純米酒です。アルコール添加していません。つまりは純米大吟醸です。 大吟醸らしい華やかな香りに加え、米の旨味がしっかり感じられる芯の強いお酒に仕上がっています。

●原料を地元産にこだわらない
最近ではワインのように地元で作った原材料(米、酵母など)で日本酒を作ろうとする蔵元が増えていますが、獺祭はその真逆です。 美味しい日本酒を作ることが第一にあって、そのためなら地元産にこだわらない考えです。 一部の日本酒愛好家からは評判が悪いですが、個人的には獺祭の考えを支持しています。

獺祭の人気の理由

各商品について書く前に、獺祭の人気の理由についてまとめます。 私が考えるに、2つあります。

●素人でも分かりやすい味と香り
日本酒には様々な味のタイプがあって、獺祭のように甘くてフルーティーなお酒だけが評価されているわけでも頂点でもありません。 米の旨味がどっしりと感じられるタイプや、何年か寝かせた複雑な味わいのあるタイプのお酒など様々です。 しかし、そういうタイプのお酒は幾ら質がよくても、ある程度日本酒を飲みなれた人しかその良さが分かりません。 いわば地味で玄人好みのお酒と言えます。 素人でも分かりやすいのはやはり甘くてフルーティーなお酒です。

獺祭は同系統のお酒の中でも、とりわけ香りが華やか。 いや、派手という表現の方がいいかもしれません。 そういう意味で美味しさが極めて分かりやすいお酒だと言え、それが日本酒初心者から上級者までの幅広い支持につながっています。

●品質を考えると安い(コスパがいい)
獺祭は全てが大吟醸クラスのお酒であり、値段も最も下のランクの商品である獺祭純米大吟醸50ですら一升瓶で3千円程度します。日本酒としては高い部類に入ります。 ただ、その品質を考えるとむしろ安いのではないかと思います。 私も色々日本酒を飲んできましたが、獺祭純米大吟醸50なら5千円と言っても納得できる味です。3千円はむしろ安いと感じます。 安い理由ですが、獺祭は高級日本酒の蔵元としては異例なほど日本酒づくりを機械化しています。生産能力も高く、コストダウンがはかれます。 また、獺祭は卸業者を挟まず、直接小売店へ卸しているのでその分の中間コストが削減できることも安くできる理由です。

★獺祭純米大吟醸50(実際に飲んだ経験あり)(終売)

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獺祭の基本中の基本、獺祭純米大吟醸50(以下獺祭50と表記)です。 通常獺祭とだけ言えば、この商品を指すことも多いです。

ランク的にはラインナップでは一番下の商品になりますが、それでも大吟醸ですから、一般的には高級酒に分類されます。

獺祭シリーズに共通するのが洋梨のような瑞々しいフルーティーな香り。 フルーティーな日本酒は珍しくありませんが、獺祭が特徴的なのがその香りのボリュームです。

獺祭50は精米歩合が50%と獺祭シリーズの中では一番米を削ってないお酒なので、ボリューム感のある香りに加え、米の旨味もしっかり感じられる、芯の太い日本酒に仕上がっています。

獺祭39、獺祭23は獺祭50より香り高いですが、米の味は薄く、より軽いお酒になっています。

飲みごたえという点では上位商品を抑えて獺祭50が最も優れていると思います。

ラインナップでは一番下の商品で、価格も安いですが、そういう価値観を気にせず、お酒だけを評価するなら、獺祭39、獺祭23と甲乙つけがたい商品だと個人的に思います。

獺祭50の価格(税込み)

180ml:410円
300ml:642円
720ml:1,539円
1800ml:3,078円

獺祭50は獺祭正規取扱店以外のお店でも時折見かけますが、私の知る限りすべて定価を上回るプレミア価格で販売されています。 大体720mlの商品で3500円程度で販売されているケースが多いです。 また、ネット通販でもプレミア価格で販売しているお店もあるので注意が必要です。 獺祭は全国約630店ある正規取扱店なら必ず定価で入手できます。割高なプレミア価格で購入するのはなるべく避けたいですね。

獺祭50に関してはこちらで個別記事にしています。 www.sakeganomitai.com

★獺祭純米大吟醸45(実際に飲んだ経験あり)

2019年3月に獺祭純米大吟醸50が終売になり、4月から販売されているのが獺祭純米大吟醸45です。 獺祭50は精米歩合50%でしたが、更に磨いて精米歩合を45%にした商品です。 獺祭50に似た味ですが、よりスッキリ・香り高くなっています。

獺祭45の価格(税込み)

180ml:440円
300ml:688円
720ml:1,650円
1800ml:3,300円

獺祭50に比べると1割ほど値上がっていますが、質も上がっているのでいいと思います。

獺祭45に関してはこちらで個別記事にしています。 www.sakeganomitai.com

★獺祭磨き三割九分(実際に飲んだ経験あり)

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獺祭純米大吟醸45の一つ上の商品が獺祭磨き三割九分(以下獺祭39と表記)です。 獺祭39の上には獺祭23があるので、獺祭シリーズのなかではミドルクラスの商品になります。

ミドルクラスと言っても精米歩合が39%なので、ほかのブランドなら最上位商品でもおかしくないぐらいです。

香りの質は獺祭45と似ていますが、ボリュームはこちらが上です。 また、飲みくちも獺祭45より柔らかく、スッと口に入っています。米の味もほのかに感じられます。 全体的に獺祭45よりは繊細な味わいに仕上がっています。

獺祭39の価格(税込み)

180ml:682円
300ml:1,061円
720ml:2,541円
1800ml:5,082円

獺祭45の1.5倍ぐらいの価格です。 ただ、精米歩合39%の純米大吟醸としてはまだ安い方だと思います。

なお、獺祭45と違い、正規取扱店以外では見たことがありません。 実店舗でもネットショップでもプレミア価格で販売されていることもありません。

獺祭39に関してはこちらで個別記事にしています。 www.sakeganomitai.com

★獺祭磨きニ割三分(実際に飲んだ経験あり)

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獺祭磨きニ割三分(以下獺祭23と表記)は獺祭の基幹商品では最上位のお酒です。

精米歩合23%はこの商品が出された当時は日本最低の精米歩合だったそうです。 米をどこまで削れるかは蔵の技術力の証明でもあり、当時日本最高のものを作ってやろうとした獺祭の意気込みと先進性を感じます。 なお、現在では精米歩合1%の日本酒(楯の川純米大吟醸 光明)が登場したことによって、精米歩合競争は終止符を打ったと思われます。

精米歩合が低ければ低いほど雑味の少ないクリアなお酒が出来上がりますが、30%以下ならどれほど削ってもあまり変わらないと言われています。 そういう意味では獺祭23も米を削りすぎている、贅沢すぎるお酒と言えます。

その味わいは極めて軽やか。 口当たりは滑らかで、摩擦抵抗0で口の中へ入ってきます。 米の味は殆ど感じません。 獺祭らしい華やかな香りだけを感じます。

ただ、米の味がしないので、飲みやすさはありますが、飲みごたえはありません。 人によっては獺祭23より獺祭45の方が好みという人もいると思います。

獺祭23の価格(税込み)

180ml:1,529円
300ml:2,266円
720ml:5,390円
1800ml:10,780円

価格は獺祭39の2倍、獺祭45の3倍です。

プレミアがついて1800ml一万円以上というお酒はありますが、定価で一万円以上というお酒は珍しいです。

味わいも価格も普通じゃない、まさに別格なお酒と言えるでしょう。

★獺祭 寒造早槽(かんづくりはやぶね)(実際に飲んだ経験あり)

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獺祭の期間限定酒です。10月から3月までしか出荷されません。 精米歩合は48%です(注:現在は45%となっています)。

ただ、寒造早槽の最大の特徴はそこではなく、生酒という点です。 通常、日本酒は出荷するまでに二回火入れ(加熱殺菌)しますが、生酒はそれをしません。 劣化するの早くなりますが、フレッシュで爽やかな味のお酒になります。

獺祭50に比べると香りのインパクトが強いお酒です。それでいて飲みくちはより柔らかです。 そこは生酒所以か、あるいはブレンドされている獺祭39の影響もあると思います。

米の味わいは獺祭50よりは軽いですが、獺祭39に比べたら重いです。 獺祭シリーズの中ではしっかりしている部類だと思います。

獺祭寒造早槽の価格(税込み)

720ml:1,782円

サイズは720mlのみです。 価格は獺祭50より百円ちょっと高いです。

個人的には獺祭50より寒造早槽の方が好みですし、これぐらいの値段の差ならこちらを選びたいです。

ただ、限定発売品ということもあってか、ネットショップではプレミア価格で販売されていることもあります。 急ぐ場合は仕方ないですが、できれば正規取扱店で定価で購入したいですね。

獺祭寒造早槽に関してはこちらで個別記事にしています。 www.sakeganomitai.com

★獺祭 発泡にごり酒スパークリング50(実際に飲んだ経験あり)

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獺祭50のにごり酒で、炭酸の入ったスパークリング酒です(現在はスパークリング45になっています)。 甘いです。そして炭酸が入っているので爽やかです。 しかし、獺祭は獺祭。香り高さは変わりません。

なお、アルコール度数が14%と通常の獺祭より2%ほど低いため、飲みやすく感じます。

ちょっと変わり種のお酒で、普段飲みで使うようなものではありません。 誕生日など、おめでたいときにワイングラスで飲みたいお酒ですね。

獺祭発泡にごり酒スパークリング45の価格(税込み)

3180ml:511円
360ml:1,023円
720ml:2,046円

獺祭45に較べて3割ほど高いですね。 特別な時に飲むお酒と考えれば、それほど高くないと思います。

獺祭 発泡にごり酒スパークリング50に関してはこちらで個別記事にしています。 www.sakeganomitai.com

★獺祭 磨き三割九分 発泡にごり酒(未飲)

獺祭 磨き三割九分 スパークリング360

獺祭 発泡にごり酒スパークリング50の磨き三割九分バージョンです。

公式サイトにはこうあります。

50のにごり酒の上に味の緻密さ・繊細さを重ねた味わい

まだ飲んだことはありませんが、独特の甘さ、炭酸の刺激に加え、獺祭39のように軽やかな香り、微かな米の旨味を感じ取れるお酒なんじゃないかと思います。

獺祭 三割九分 発泡にごり酒の価格(税込み)

360ml:1,674円
720ml:3,348円

ぐぬぬ、なかなかに高い。 いつか飲んでみたいと思いますが、後回しになりそうです。

★獺祭 磨き二割三分 発泡にごり酒(未飲)

獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 発泡にごりスパークリング【通常箱入】 720ml

獺祭にごり酒シリーズの最高峰です。

公式サイトにはこうあります。

きれいな甘味と泡立つ炭酸がおりなす爽やかな美味しさ。

まだ飲んだことはありませんが、獺祭23の軽やかな香りに、独特の甘さ、炭酸の刺激が加わったお酒なんじゃないかと思います。

獺祭 磨き二割三分 発泡にごり酒の価格(税込み)

720ml:7,128円

これは…。 獺祭23の価格からすればこんなもんでしょうが、ちょっと手が出ない価格です。

しかし、高級シャンパンに比べたらまだ安いほうかもしれません。 シャンパンでもいいやつだと平気で1万円を超えるので、そういう意味ではリーズナブルとも言えます。

★獺祭等外(実際に飲んだ経験あり)

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獺祭等外は本来なら高級日本酒には使われない等外米を使用しているお酒です。 等外米を使用しているため分類上は普通酒になりますが、精米歩合は30%と、事実上の大吟醸、それも特上クラスです。 それでいて、価格は獺祭45よりも安い。 見かけたら即買いするレベルのコスパのいいお酒です。

味わいは獺祭23に似ています。とても軽やかです。 獺祭23は等外の4倍ぐらいの価格です。 獺祭23が高くて飲めない、という人にはとりわけおすすめです。

獺祭等外の価格(税込み)

720ml:1,430円

価格は安いですが、獺祭正規取扱店でもいつも置いている商品ではありません。 たまに入荷して店においたらすぐに売れていくそうです。次回の入荷もわからないそうです。 入手したければ、まめに獺祭正規取扱店に通うしかないですね。

獺祭等外に関してはこちらで個別記事にしています。 www.sakeganomitai.com

★等外23 生(実際に飲んだ経験あり)

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獺祭等外は精米歩合30%でしたが、これは精米歩合23%です。 公式サイトにはこうあります。

山田錦の等外米を23%まで磨いて造りました。等外米の性質として瓶詰め後の劣化の早いことが観察されます。限外濾過等も一切していない、そのままの生酒ですので冷蔵保存いただき、なるべく早く、できれば3ヶ月以内にお飲みいただく事をお勧めいたします。

生酒というのも特徴です。これに限らず、生酒は冷蔵保存必須で早く飲みきる必要もあるデリケートなお酒です。 実際飲んでみると、香り味わいは獺祭23に違いですが、香りがすこし口の中で暴れる感じで、これをフレッシュというのでしょう。 洗練されているのは獺祭23の方ですが、等外23もそれはそれで魅力的だと思います。

獺祭等外の価格(税込み)

720ml:2,530円

獺祭23の半額以下です。高いですが安い! いつもお店で見かける商品ではなく、おそらく獺祭等外同様、不定期にしか作られない商品なのだろうと思います。

★獺祭 磨き三割九分 遠心分離(実際に飲んだ経験あり)

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酒造りの最終段階において、通常はもろみを加圧して搾ってお酒を取り出します(残りは酒粕となります)。 しかし、もろみを加圧すると、もろみの雑味もお酒に混入してしまいます。 そこで、遠心分離機を使って加圧せずにもろみを搾って取り出したお酒が、「獺祭遠心分離」です。

なお、獺祭遠心分離は遠心分離機を使って取り出したお酒と、通常の加圧して取り出したお酒をブレンドしています。 おそらく、遠心分離機を使って取り出したお酒だけだとスッキリしすぎて芯のないお酒になるからだと思われます。

さて、この獺祭39遠心分離ですが、絞り方を変えればこうも香りが違ってくるのかと驚きます。

香りの質は普通の獺祭39に似ていますが、ボリュームが違います。 飲んで一瞬した後の、香りの広がりが凄いです。 暴風のごとく、香りが口内で暴れまくります。

私が実際に飲んだ獺祭シリーズのなかでもとりわけ印象に残るお酒でした。

獺祭 磨き三割九分 遠心分離の価格(税込み)

720ml:3,965円
1800ml:7,931円

獺祭39よりは高いですが、獺祭23より安いです。 値段を別にしても、個人的には獺祭23より獺祭39遠心分離の方が好みです。 精米歩合だけでは味わいは測れないですよ。絞り方大事。

獺祭39遠心分離に関してはこちらで個別記事にしています。 www.sakeganomitai.com

★獺祭 磨き二割三分 遠心分離(未飲)

獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 遠心分離 720ml [ 日本酒 ]

遠心分離の二割三分バージョンです。 なお、遠心分離シリーズは23と39のみで、45は存在しません。

公式サイトにはこうあります。

このお酒は、遠心分離の技術を使い圧力をかけずに搾ったものに、通常のお酒の搾り方である圧力をかけて搾ったものをブレンドしております。遠心分離の美点である「いやなところが何もない酒質」に、通常の搾り方由来のパンチのあるごく味を持つ酒質を加えて、洗練された華やかさと繊細さに厚みと複雑さを表したものです。

おそらく、獺祭39遠心分離が獺祭39に較べてそうであったように、獺祭23を香りがよりボリューミーにしたお酒だと思われます。

値段は高いですが、いつか飲んでみたいお酒ですね。

獺祭 磨き二割三分 遠心分離の価格(税込み)

720ml:8,497円
1800ml:16,995円

ぐぬぬ、これは! 飲める日は遠そうです…。

★獺祭 磨き その先へ (未飲)

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獺祭シリーズの究極にして頂点にある商品です。

このお酒に関しては精米歩合が非公開、製法の特徴も公開されてません。 また、価格がバカ高いため、レビューを書いている人も少ないです。

公式サイトにはこうあります。

常識的な純米大吟醸で踏み出せない酒質を目指しました。美しい香りと両立する味の複雑性・重層性と長い余韻を持っています。

常識外の味わいのようです。 どんななのか、想像がつきません。かえってロマンを感じますね。

獺祭 磨き その先への価格(税込み)

720ml:33,000円

もう、なんて言ったらいいか…。 そりゃ、絶対に買えない値段ではないですが、もしうっかり買ってしまったら嫁に殺されますよ。 余命半年を宣告されて、周囲の人からあとは自由に生きていいよ、と言われたら、なけなしの貯金を握りしめて買いに行くかもしれません。 でも、それぐらいじゃないと買えないです。

★獺祭焼酎(実際に飲んだ経験あり)

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これまで紹介してきた獺祭は全て日本酒でしたが、これだけは焼酎です。 焼酎と言っても、よくある麦や芋ではなく、酒粕を原料とした酒粕焼酎です。カストリともいわれます。 当然、原料の酒粕は獺祭を搾った後の酒粕です。

香りは、麦焼酎・芋焼酎とは全く異なります。 ほのかに獺祭の香りがしますが、絞りかすなので日本酒の獺祭にはかないません。

しかし、焼酎らしく、スッキリと飲めます。 長時間飲んでも飲み疲れしません。

アルコール度数は39%と強烈ですが、当然ストレートで飲むことはなく(濃すぎて飲めたもんじゃなかったです)、水で割って飲むので、意外に長持ちする商品です。

獺祭焼酎の価格(税込み)

720ml:3,410円

焼酎としては高い値段ですが、焼酎が好きな人なら一度は飲む価値があると思います。

少量生産で、獺祭正規取扱店でも常に置いてある商品ではありません。 入手したいなら、まめに獺祭正規取扱店に通うしかないです。

獺祭焼酎に関してはこちらで個別記事にしています。 www.sakeganomitai.com

<まとめ>

獺祭13種類を駆け足で紹介しましたが、いかがだったでしょうか? 私が実際に飲んだのはこの内8種類ですが、いずれは全種類を制覇したいですね。 値段の高い商品もありますが、いつか必ず、と思えるロマンを獺祭には感じます。

なお、初めて獺祭の飲む人には基本中の基本である獺祭45をお勧めします。 獺祭45の香りが合わない、と感じるなら、その他の商品も合わない可能性が高いので、他の銘柄に移ったほうがいいです。

獺祭45を気に入れば、その次の私のおすすめは
●獺祭等外
●獺祭寒造早槽
あたりがコスパが良くておすすめです。

値段を考えないなら獺祭39遠心分離が最高に美味しいです。 高いと言っても720mlで3,965円なので、庶民でもなんとか手が届くと思います。

獺祭23は特別感を感じるお酒ですが、正直コスパは悪いと思います…。 どうしても飲んでみたいなら180mlの小瓶をお勧めします。

そして最後はラスボス・獺祭 磨き その先へ。

その先に何があるのか。いつか見てみたいですね。

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