※この記事は体質的にアルコール分解能力がない本当の下戸の人ではなく、一応お酒は飲めるけれど、好きじゃない人向けに書いています。
- お酒が不味いは当たり前です!
- 友人の手前、日本酒が美味くないとは言えなかったが、その後…
- 好きな銘柄ができた
- 焼酎は簡単にクリアできた
- ここまでのまとめ 美味さを理解するには壁を超える必要がある
- 壁を乗り越えられなかったらどうするか?
- 最もハードルの低いお酒は缶チューハイ
- 酒なんて飲めなくてOK
- まとめ
- 追記
お酒が不味いは当たり前です!
「日本酒みたいな変な味をするもんのどこが美味いの?」
「焼酎なんて臭いというかエグい。飲むやつの気がしれん」
なんて思っている人も一定数いると思います。
また、お酒は付き合いで飲むことはあっても、美味いと思ったことはなく、一人で飲むことは絶対にない、という人も多いですよね。
私はこんなブログを書いているぐらいですが、大の日本酒・焼酎好きなんですが、それでもお酒が不味いという人の気持ちは分かります。
お酒って、基本的に不味い飲み物なのですよ。
アルコールってなんだかんだで人体には毒物なので、不味いと思うのは生物として当然です。
私が初めて焼酎を「舐めた」時は、その不味さに衝撃を受けました(子供の頃)。不味いというレベルを超えて、これはもう人間が飲むもんじゃないと思いました。
日本酒に関してはそれほど衝撃的な思い出はないのですが、酒を飲み始めた頃は美味いとは思えず、缶チューハイのほうがよっぽど美味いと思っていました。
しかし、人体とは不思議なもので、飲み続ければ味覚が変化し美味いと思えることもあります。
その道程は簡単ではなく、お酒を美味いと思えるまで飲み続けるには、ある種の忍耐か背伸びが必要になってきます。
私の場合は、見栄というかやせ我慢を続けている内に日本酒が好きになりました。焼酎は日本酒の後です。
これまでの私の酒遍歴を振り返ると、お酒を好きになるには、環境や転機となる出来事が必要なのだと思います。
ちょっとまとめてみます。
友人の手前、日本酒が美味くないとは言えなかったが、その後…
就職をして初年度、住み込みの仕事だったのですが、同部屋の仲良しの同僚が日本酒好きで、ある時期から週末になると二人で部屋で日本酒を飲むようになりました。
私は初めてまともに飲んだお酒は缶チューハイで、それ以降もそれほど頻繁にお酒を飲むことはなく、日本酒についてもよく知りませんでした。
なので、日本酒の銘柄のセレクトはすべて彼に任せていました。
日本酒好きの人なので、それなりに値段のする評価の高いお酒を選んでました。
ちゃんとしたお酒だったのですが、それでも初めは私はそれを美味しいと思いませんでした。
正直、それより遙かに値段の安い缶チューハイの方が美味しいとすら思ってました。
その友人は私より年下だったのですが、日本酒の知識があって、日本酒を美味しそうに飲んでいるのをいつもカッコいいと思っていました。
そんな友人の前で、しかも23歳といういい大人が、日本酒の美味さがわからないというのは、かなり恥ずかしいと思ってました。
「おっ、これは悪くないね。香りが絶妙。フルーティ、フルーティ。ははは!」
なんて、言って、日本酒が分かるフリをしていました。
しかし、そういうことを続けている内に、不思議なもので、いつしか日本酒が普通に飲めるようになり、更には好きになっていました。
好きな銘柄ができた
特に、「獺祭」に出会ってからは、自分から積極的に日本酒を語るようになっていました。
(獺祭は、香りが派手なお酒で、日本酒通じゃなくても美味しさが分かりやすいお酒です。私はこのようなお酒を「向こうから美味しさがやってくるお酒」と呼んでいます。一方、越乃寒梅のような静かなお酒は、ある程度経験がないと美味しさが理解できません。これを私は「こちらから行かないとわからないお酒」と呼んでいます)
まあ、獺祭は分かりやすいお酒なので、その美味しさが分かったからと言って日本酒通を気取るのは、今となっては気恥ずかしいのですが、それでも好きなお酒ができたら、それを起点に世界はどんどんと広がっていきます。
「この酒は獺祭より香りがないけど、味わいは深い。これはこれで悪くないな。」
「獺祭は美味いけど安くはない。もっと安くて美味い酒を発掘しよう。」
なんて具合です。
お酒を好きになるには、好きな銘柄に出会うのは必須じゃないですがとても大切ですね。
※なお、獺祭は今も一番好きな日本酒で時々飲みます。
飲みやすいだけじゃなく分かりやすい日本酒なので、初心者には最もおすすめできる銘柄です。
www.sakeganomitai.com
なお、本サイトで多数レビューしている日本酒をランキングにしてみました。興味のある方はご覧ください。 www.sakeganomitai.com
焼酎は簡単にクリアできた
日本酒で鍛えたので、焼酎はすんなり飲めました。
子供の頃、その不味さに衝撃を受けた焼酎ですが、飲めるようになったことはリベンジを果たしたようで嬉しかったです。
その後、ワインやウイスキーにハマったりしましたが、これもすぐに美味しいと思えるようになりました。
一つ飲めるようになったら、後もある程度すんなり行くのかもしれません。
ここまでのまとめ 美味さを理解するには壁を超える必要がある
私も何人かの人に聞きましたが、初めからお酒が美味いと感じた人はいませんでした。
私と同様、飲んでいる内にいつの間にか好きになってた、という人が多いです。
私は缶チューハイから入って、日本酒へ行きましたが、一方で、ビールから入って以降ビール一筋という人は多いです。
ビールも苦いですし、あれを初めて飲んで美味いと思う人はほとんどいないと思います。 しかし、 「職場で先輩に飲まされまくっている内に、好きになって自分から飲むようになった。」 などはよく聞く話です。
職場の先輩にすすめられたらなかなか断れないもの。また場の雰囲気もありますから、私は絶対飲みませんとは言いづらくもあります。
ビールが飲めるようになるのは、そういう壁を乗り越える必要があると思います。
しかし、一度壁を乗り越えたら、あとは豊かなお酒の世界が広がっているのが見えるはずです。
壁を乗り越えられなかったらどうするか?
先程、ビールの話をしましたが、実は私はビールは苦手です。
社会に出るとどうしてもビールを飲まないといけない場面があるので、私もそれなりに量は飲んできましたが、それでも好きになれません。
味も好きじゃないですが、ビールが腹に溜まって胃が苦しくなるんです。酔っ払うまでに苦しくなるので嫌になります。
結局、これまでの人生で日本酒の壁は乗り越えましたが、ビールの壁は乗り越えられませんでした。 (2018年10月追記:最近、家でも時々ビールを飲むようになり、アラフォーにしてビール嫌いを克服しつつあります。私の場合、ラガービールではなく、エールビールならちゃんと飲めることが分かりました。色々試さないと分からないことでした。)
でもまあ、それはそれほど残念に思っていません。
苦手な酒がある、ということは酒飲みの間ではよくあることだからです。
逆に、ビールは好きだけど、日本酒は嫌い、という人のほうが多いです。
理由は味というよりは、日本酒は二日酔いになりやすいからとのこと。
これは飲み方が悪い可能性もありますが、体質の問題もあると思います。
なぜかある特定の酒だけ受け付けない、というのはあると思います。
そういうこともあるので、ある程度量を飲んでも好きになれなかったら、そのお酒は諦めたほうがいいです。
日本では、日本酒、焼酎、ビール、ワイン、ウイスキーなど非常に多くの種類のお酒が簡単に入手できるので、一つのお酒に拘る必要はありません。
何か一つ自分の好きな、あるいは得意な酒を見つけることができれば十分であり、全部飲めるようになる必要はありません。
個人的に、一番ハードルの低いお酒は缶チューハイだと思います。
最近の缶チューハイは劇的に美味くなってますし、バリエーションも豊富です。
最もハードルの低いお酒は缶チューハイ
私が初めてまともに飲んだ酒は缶チューハイということは書きましたが、それは初めだけで、以後20年近く缶チューハイはほとんど飲みませんでした。 日本酒や焼酎が飲めるようになると、缶チューハイなど初心者だけが飲む、格調の低いお酒だと思ってました。
しかし、最近缶チューハイを再び飲んでみたのですが、これが美味すぎるんですよ。
あれ、缶チューハイってこんなに美味かったっけ?と驚きました。
昔は単に甘くて炭酸が入ってて低アルコールのお酒、という印象ですが、今はそんな簡単に言い表せないほど進化しています。
とにかく、バリエーションが増えています。
●果汁たっぷり系(こくしぼり、本搾りなど)
●ストロング系(アルコール度数が高い、ストロングゼロなど)
●甘くない、食事に合わせやすい系(ストロングゼロドライなど)
●糖類0、プリン体0(およそ半数ぐらいの商品が該当)
●低アルコール系(アルコール分3%ほど、ほろよいなど)
●バランス系(氷結など)
缶チューハイの世界だけでも色んな系統があって、幅広いニーズを満たしてくれます。
特に、果汁たっぷり系と低アルコール系は飲みやすいです。
これ以上飲みやすいお酒はないんじゃないかというぐらい飲みやすいです。
缶チューハイは初めてお酒を飲む人、あるいはお酒が苦手な人に最もおすすめできるお酒です。
私は缶チューハイにハマることなく、そこから別のお酒に行きましたが、今はバリエーションが豊富です。種類は数百以上、あるいは千以上あると思います。
昔と違って缶チューハイだけでも一生楽しめるんじゃないかと思います。
なお、低アルコール缶チューハイでもダメなら、ちょっと酒自体向いてない体質なのかなと思います。
でも、私が言うのも変ですが、お酒って無理に飲めなくても全然OKなんですよ。
お酒は生活に潤いを与えますし、社会的にも飲めたほうが有利です。
しかし、人体には有害です。
トータルでどちらがいいのかは、一概に言えるものではありません。
酒なんて飲めなくてOK
私の親戚のおじさんはアル中になって親戚中に迷惑をかけて死にました。
別の親戚のおじさんは、自宅で突然死しましたが、あれは絶対ビールの飲み過ぎが関係しているはずです。
本当に酒って毒だな、と思います。
酒を飲むことは、緩慢な自殺であるとすら思います。
私はアル中の一歩手前で、もうやめられなくなっていますが、飲まなくて済むなら飲まないほうがいいと思います。
私には自分より10歳以上も若い、20代の知り合いが多くいます。
彼らと飲み会に行くこともしばしばあるのですが、1/3ぐらいは飲まないですね。
昔は下戸の人でも、無理やりコップ一杯ぐらいは飲んでたものですが、今はそういうこともありませんし、誰かが強制することもありません。
お酒が飲めないということは、以前と比べるとハンデがなくなっています。
私は飲む方ですが、それでも誰かを強制して飲ませる、あるいは飲まなければならない空気を作るということは良くないと思いますし、今は良い時代になったと思います。
また、今は娯楽が多様化しています。
20代の知り合いはみな、ちょっとでも時間があればスマホゲームをしています。
飲み会中もスマホゲームをしながら飯を食ってます。
飲まなくても人生が楽しいならそれでいいと思いますし、今現在はそういう環境がある程度整っていると思います。
そもそも、酔っ払わなければやっていけない人生は健全ではありませんし、酒が必要とされない世の中になってきているのは、好ましい変化ではないかと思います。
まとめ
初めからお酒を美味しいと感じる人はほとんどいません。
不味さを我慢して飲んでいる内に、いつしか美味しいと思えるものです。
お酒を美味いと感じるには、その壁をどうやって乗り越えるかが肝心です。
それは、飲まなければいけない環境に身を置くことや、あるいは周囲の人に対する見栄で飲み続けることが必要になる場合もあります。
一方、それを乗り越えて、好きなお酒ができたなら、そこから更にお酒の世界が広がってきます。
もし、あるお酒がどうしても苦手なら、別のお酒を試してみましょう。
ビールがダメなら日本酒が、日本酒がダメならワインもあります。
酒飲みの間でも、苦手なお酒があることはよくある話です。
なにか一つに拘る必要はありません。
ただ、最も飲みやすいお酒は缶チューハイだと思われますし、まずはここから始めるのがいいでしょう。
昔と比べて、缶チューハイは劇的に美味しくなってますし、バリエーションも豊富です。
逆に言えば、缶チューハイが無理なら、他のお酒も無理じゃないかと思います。
しかし、無理なら無理でも全く問題はありません。
お酒は基本的に人体には毒なので、むしろ飲めない・飲まないことは良いことです。
幸い、今はお酒を強制して飲ませる風潮はなくなっていますし、また、飲酒に代わる娯楽も豊富です。
価値観も行き方も多様になりつつある今現在、お酒にこだわる必要はないのです。
追記
お酒が飲める・飲めないは体質(遺伝的要素)でほとんどが決まります。 今は自宅で簡単にアルコール体質検査ができるので、私もやってみました。 その体験談を以下のページにまとめています。 お時間があればご覧ください。 www.sakeganomitai.com
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