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アルコール体質検査を受けたら意外な結果に?役に立つのでおすすめです!

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お酒の飲める・飲めないは実は9パターンある!

お酒は体質(遺伝子)によって、飲める人と飲めない人が存在することはご存じだと思います。
とはいえ、中にはその中間の人や、飲んでいるうちに強くなっている人など、自分でははっきり認識できない場合もあります。

しかし、遺伝子検査をすると、自分が体質的にお酒が飲める人なのか、飲めない人なのか、はっきり分かります。

「飲んだらすぐに気分が悪くなる人が飲めない人で、それ以外は飲める人だろう?わざわざ遺伝子検査する必要ってあるの?」

たしかに大雑把にはその通りです。
しかし、細かく言えば、アルコール分解活性とアセトアルデヒド分解活性はそれぞれ弱い・強い・中間の3段階に分けられ、これにより飲める・飲めないのタイプは9パターンに分類できることはご存知でしょうか?私はそこまで細かく分類できるとは知りませんでした。

では、そんなに細かく知る必要があるのでしょうか。
実は、その9パターンごとに、考えられる健康リスク、お酒に対する付き合い方は異なってきます。
なかなか興味深くはないですか?

<補足:アルコール分解の仕組み>

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私も以前は飲める人、飲めない人、その中間の人の3タイプしかいないと思っていましたが、実際はもうちょっと複雑です。
アルコールの分解には主に2つの過程があって、それぞれを分けて考えなくてはいけません。
アルコール→アセトアルデヒド
アセトアルデヒド→酢酸など

です。

体内に入ったアルコールは、まずADH1Bという酵素でアルコールからアセトアルデヒドへ分解されます。
ADH1Bには体質的に低活性型・活性型・高活性型の3タイプがあって、活性が強い方がアルコールの分解が早いです。

ADH1Bが低活性型だと、アルコールが分解されにくく、体内にアルコールが長く残ります。
そのため、酔っ払う時間が長くなり、ある意味お得と言えますが、アルコール依存症になりやすい体質と言えるので注意です。

次に、アルコールが変化したアセトアルデヒドがALDH2という酵素で分解されますが、ここでも体質によって非活性型・低活性型・活性型の3タイプがあります。

お酒が飲める・飲めないという点ではアセトアルデヒドを分解するALDH2の方が重要です。
アルコールもアセトアルデヒドも人体には毒ですが、アセトアルデヒドの方がより有害です。
アルコールは分解されなくても(適度なら)気持ちいいですが、アセトアルデヒドは二日酔いの原因物質ですし、分解できないと苦痛ですし、発がん性物質なので食道がんなどの原因にもなります。

ADH1Bのタイプにかかわらず、ALDH2が非活性(アルデヒドが極めて遅い)ならば、その人はいわゆる下戸です。
アルコールが分解できてもアセトアルデヒドの分解が極めて遅いと、吐き気や頭痛などの不快症状が続くことになります。

以上の9タイプを図にしたのが冒頭の画像です。

なぜ、自分のアルコール体質タイプを知っておかなければならないのか?

全く飲まない人、極たまにしか飲まない人なら自分がどのタイプなので、わざわざ知る必要もないでしょう。
しかし、普段からお酒をよく飲む人、あるいは新社会人などでこれからお酒を飲む機会が増えるであろう人などは、自分が一体どのパターンなのか、知っておけばお酒で失敗する可能性は低くなります。

私もこんなブログ書いているぐらいですから、普段からお酒はよく飲みます。
1日日本酒換算では3合ぐらいは飲んでいて、しかもほぼ休肝日なしなので、健康には悪いんだろうな~、とは思っています。
あまり直視したくはありませんが、飲酒が自分の体質的にどのようなリスクを与えるのか、やはり知っておくべきだと思ったので今回アルコール体質検査をすることにしました。
もっとも、自分が体質的にどれぐらい飲める人なのか、興味本位で知っておきたいという点もありました。
個人的には、私は元々強くなくて、飲んでいるうちに強くなった人だと思っているので、ALDH2低活性型(縦の列の真ん中)のどれかだろうと予想していました。
しかし、実際は…、結果は最後に書きます。

アルコール体質検査は自宅で簡単にできる!

検査といっても、わざわざ病院に行く必要はありません。

私はこれを購入しました。

「アルコール感受性遺伝子検査キット」
税込み5,700円です。



→アルコール感受性遺伝子分析キットの詳細はこちら

ウエブサイトから申し込んで入金した3日後に検査キットが送られてきました。
中には申込書と口内粘膜を採取するための綿棒と返送用の封筒が入っています。
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口内粘膜を採取は簡単で、単にほっぺたの内側の粘膜を綿棒で1分ぐらいこするだけで、痛くもないです。
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早く結果が知りたいので、その日のうちに返送しました。
その11日後、ウエブサイト上で検査結果を知ることができました。申し込んでからちょうど2週間でした。
紙で印刷して送ってもらうことも出来ますが、時間が余計にかかりますし、しかも別料金なので別に必要ないです。

そして結果は?

まさかの「大酒飲みタイプ」。実はかなり飲める人だった!

結果ですが、ADH1Bが高活性型、ALDH2は活性型のW3「大酒飲みタイプ」でした。
アルコールもアセトアルデヒドもどちらの分解も早いので、一番お酒が飲めるタイプと言えます。
日本人の約3割が該当するので、珍しくはないのですが、個人的には意外でした。

私の友人にもいますが、世の中には水のごとくいくらでも飲める人もいるわけで、そんな人に比べたら私など中途半端な酒飲みだと思っていました。

飲み過ぎると気分が悪くなりますし、二日酔いにもなります(日本酒換算だと7合ぐらいが限界)。

自分では決して大酒飲みとは思っていなかったのですが、遺伝子的にはそういうことらしいです。
でもまあ、酒飲みとしては強いと言われるのは嬉しいかも。。

それより、毒性の強いアセトアルデヒドの分解が早いので、健康リスクは他のタイプに比べると低いことが分かったのは良かったです。
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なお、各タイプの説明です。

W1:ADH1Bが低活性型、ALDH2は活性型

アルコール依存症に最もなりやすいタイプ。
アルコールからアルデヒドへの分解が遅く、アルデヒドから酢酸への分解は速い。
アルコールが体に長くとどまるため、酔いやすく、お酒好きになりやすいタイプ。

W2:ADH1Bが活性型、ALDH2は活性型

大酒飲みタイプ。
アルコールもアセトアルデヒドの分解も早いが、強いからといって飲みすぎると不快な症状は起こりうる。
酒量が増えがちなので、高血圧、脳梗塞、アルコール依存症などになりやすいタイプ。
他には肝障害・膵炎・糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症などに注意。

W3:ADH1Bが高活性型、ALDH2は活性型

大酒飲みタイプ。
基本的にW2と同様だが、アルコールの分解がより速いため酔っ払いにくい(酔いがすぐ覚める)。

R1:ADH1Bが低活性型、ALDH2は低活性型

飲酒による健康リスクが最も高いタイプ。
食道がんになる確率はWタイプに比べて約10倍。
Rタイプは鍛えれば飲めるようになるので、飲酒の機会の多い人はよりリスクが高くなる。
また、アルコールが体に長くとどまるため、酔いやすく、お酒好きになりやすいタイプ。

R2:ADH1Bが活性型、ALDH2は低活性型

飲酒による健康リスクが最も高いタイプ。
アルコールの分解速度はそれなりに速いが、アルデヒドの分解は遅いため、すぐに気分が悪くなるタイプ。

R3:ADH1Bが高活性型、ALDH2は低活性型

飲酒による健康リスクが高いタイプ。
アルコールの分解が速いため酔っ払いにくい(酔いがすぐ覚める)。

RR1,RR2,RR3:ALDH2が非活性型
完全下戸タイプ。全部で日本人の1割に相当。
アルデヒドが分解できないのでごく少量のアルコールで顔面紅潮、眠気、動悸、吐き気などの不快な症状が起きやすい。
しかし、飲めないのでアルコールによる健康リスクは事実上最も小さいと言える。

検査の結果を見て、今後どうするのか?

アルコールもアセトアルデヒドの分解も速いって、最高の結果でした。
ということで、これからも健康を気にせずガンガンに飲もうと思います(笑)。

まあ、W3タイプである私の場合はあまり問題ないと思いますが、問題になるのはRタイプ=ALDH2は低活性型(アルデヒドの分解が遅い)タイプの人だと思います。
まったく飲めないというわけではないものの量はそれほど飲めない中間タイプですが、飲めるタイプより健康リスクが高いので、飲酒には最も気をつかう必要があるでしょう。
中間タイプは飲めば強くなるので、自分では強いタイプと勘違いすることもあります。
なので、いくら飲んでも気分が悪くならない、もしくは飲むとすぐに気分が悪くなる、という人以外は、中間タイプを疑ってみるべきです。
中間タイプは自分では自覚しにくいので、アルコール感受性遺伝子検査キットを使って調べてみるメリットは大きいと思います。

まとめ:アルコール体質検査をおすすめする人

アルコール体質検査は自宅で手軽にできますし、値段もそこまで高くないので、全くお酒を飲む機会がなく、将来的にも飲まないという人以外にはおすすめできます。
特におすすめするのが以下に該当する人です。

●お酒好き。でも健康リスクが気になる人。

●新社会人など、これからお酒と関わることが多くなるので、自分にあったお酒との付き合い方を知りたい人。

●お酒で失敗したことがあって、お酒との付き合い方を再考したい人。

●酒好きの夫(妻)が心配なので検査させたい人(お酒を止める説得材料にしたい人)。

●自分が遺伝的に下戸だということを周囲の人にはっきり証明したい人。

自分だけでなく、夫・妻・友人など、お酒との距離感を再確認してもらいたい人にプレゼントするのもよいですね。




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