おすすめ日本酒・焼酎を一人語りするブログ

酒好きアラフォーのおっさんが肝臓を犠牲にして書いてるリアルなレビューサイトです。

沢の鶴米だけの酒のレビュー

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沢の鶴米だけの酒を飲んだのでレビューします。

これは20年近く前、まだ私が若い頃よく飲んでいたお酒です。

あのときは、凄く美味いわけではないが値段の割には美味いコスパの良い酒、という評価でした。
一時期、よく飲んでいましたが、焼酎の方がコスパが良くて二日酔いしにくいことが分かったので、いつしか買わなくなりました。

今回、懐かしくなって久々に購入してみました。
昔付き合ってた彼女、他の女に目移りして自然消滅したけど、今どうしているのか?
そんな感じで、懐かしくなって買ってみました。

飲んでみると、

思い出の味より美味くなってる?
改良されたか、あるいは自分の舌が変わったか…。

続きは後ほど。

<概要>

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沢の鶴米だけの酒は沢の鶴が製造している日本酒です。

「米だけの酒」は沢の鶴だけでなく、白鶴や日本盛も出していますが、沢の鶴が元祖で、1998年発売開始です。

沢の鶴米だけの酒の精米歩合は麹米65%・掛米75%です。

2004年までは「純米酒」の基準は醸造アルコールを添加しないことだけでなく、精米歩合が70%以下という基準がありました。

なので、2004年までは沢の鶴米だけの酒は純米酒とは名乗れませんでした。
しかし、米だけで造っていることには間違いなく、米だけの酒、と名乗っていました。
純米酒と誤解がないように、パッケージに「純米酒の規格に該当しません」と書いてありました。

2004年以来、この70%以下という基準が撤廃されたので、沢の鶴米だけの酒も堂々と純米酒を名乗れるようになりました。パッケージにも堂々と赤字で純米酒と書いてあります。
ただ、商品名は馴染みのある「米だけの酒」という名称を使い続けています。当初は純米酒を名乗れない、苦し紛れの名称でしたが、今や立派なブランドですね。

そして、現在では15年連続純米酒売り上げNo.1だそうです。つまり基準が撤廃されてからずっとNo.1、凄いですね。
まあ、純米酒としては格段に安く、コスパもいいので当然でしょう。

さて、改めて沢の鶴米だけの酒のスペックをまとめます。

原材料:米、米こうじ
精米歩合:麹米65%・掛米75%
アルコール分:14.5%
日本酒度:+2
酸度:1.5
アミノ酸度:1.4

スペック的にはとりたてて気になるところはありません。
強いて言えば、日本酒度が+2なので、ちょっと甘いのかな、と思ったぐらいです。

では、実際に飲んでみます。

<実際に飲んでみました>

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まずは常温(冬場なので15℃程度)で飲んでみました。
香りはあまりありませんが、飲んでみると若干フルーティーな風味がします。
やはり若干甘めですが、しつこくはありません。
全体的にすっきり、なめらかで、純米酒特有の重さは感じません。

昔の印象では、もっさりした味だったと思うのですが、今飲んだらむしろシャープな味わいに感じます。

これ、コスパ云々を別にしても、明らかに美味いですよ。
商品が改良されたのか、それとも自分の舌が変わったのか、とにかく昔より美味く感じます。
うーん、意外。
20年近く放置してごめんね。もっと早く飲んでおけばよかったよ。

次はレンジで温めました。
旨み、酸味が強くなりました。
純米酒らしく、温めた方が味に腰が出て、飲みごたえがあります。

どちらかといえば、温めた方が美味いです。

この、沢の鶴米だけの酒は純米酒としては最も値段の安い商品ですが、それでも名のある純米酒と比べても、そう味が劣るわけではありません。
紙パックのお酒ということで、軽く見られているかもしれませんが、これはかなり出来の良い商品です。

個人的日本酒ランキング安酒部門にランクインさせました。
www.sakeganomitai.com

<価格は?入手難度は?>

希望小売価格は180mlで152円、900mlで729円、1800mlで1,430円(税抜き)となっています。
私はイオンで900mlのを689円(税抜き)で購入しました。
基本的にこのお酒は希望小売価格より安売りされています。

品質を考えると、かなり安いと思います。おすすめです。

入手難度ですが、ほぼどこのスーパーでも置いてあるので易とします。

<沢の鶴米だけの酒の特徴のまとめ>

●売り上げNo.1の純米酒
●値段は安いが、味わいは高級な純米酒にもそう劣らない
●入手難度:易

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麒麟麦焼酎ピュアブルーのレビュー

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麒麟麦焼酎ピュアブルー(Pure Blue)を飲んだのでレビューします。
青いボトルのお酒ってなぜか美味そうに見えますよね?
そんな感じで雰囲気で買ってみました。

飲んでみると、

確かにピュア。すっきり系麦焼酎の極み。ストレートでも普通に飲めます。

続きは後ほど。

<概要>

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麒麟麦焼酎ピュアブルーはメルシャンが製造している麦焼酎です。
なお、メルシャンはキリンの子会社です。
焼酎乙類はその土地の原料と水を使い、熟練の職人によって造られていることが多いですが、ピュアブルーは麦の産地でもない神奈川県の工場で生産されています。
土地と人の香りのしない工業製品、という感じですが、一方で都会的な感じもします。

公式サイトを見る限り、ピュアブルーの特徴は以下の通りです。
●低温発酵
●ピュアな美味しさを取り出す独自の蒸留法
●熟成
●純水仕上げ

原酒を純水で割っている焼酎って珍しいんじゃないでしょうか。
純水はミネラルをほとんど含まないので味がありません。
確かにピュアな味を求めるなら純水を使うのはありですね。

では、実際に飲んでみます。

<実際に飲んでみました>

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まずはストレートで。
…。本当にピュア。ストレートでも引っかかるところがなく、するっと飲めます。
香りはいいちこ系。いいちこに似ていますが、いいちこより弱いです。当然、麦っぽい香ばしさは全然ありません。

次はロック。
ちょっと甘みが前に出てきました。
美味し。

次は水割り。
のんびりリラックスして飲むなら、やはり水割りですね。
しかし、あまり水の分量を多くすると香りを感じなくなるので、水は少なめにしておいた方が良いでしょう。

最後はレンジでチン。
苦みが出てきました。温めるのはおすすめしません。

それにしても、これほど飲みやすい麦焼酎は初めてです。
ストレートでも普通に飲めます。とてもアルコール分25%のお酒とは思えません。
焼酎初心者の人にはおすすめです。

ただ、よく言えば飲みやすい、クセのない焼酎ですが、悪く言えば香りが薄く個性も目立ちません。
神奈川県の工場で生産されているだけあって、いかにも都会的な焼酎だと思いました。

なお、ピュアブルーは個人的には好きな方です。

<価格は?入手難度は?>

700ml瓶で税込み1,004円で購入しました。
正直、ちょっと高いかな、と思います。

入手難度ですが、普通にスーパーで売っているので易とします。

<麒麟麦焼酎ピュアブルーの特徴のまとめ>

●ストレートでも普通に飲める
●すっきり系麦焼酎の極み。初心者にもおすすめ。
●入手難度:易

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東光純米吟醸原酒のレビュー

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東光純米吟醸原酒を飲んだのでレビューします。
購入したのはスーパーで何度も見かけたからです。そろそろ無視するのも何なので買ってみました。

原酒と言うからにはキツいのだろうか、でもアルコール分16度は普通だし。
いろいろ考えながら飲んでみると、

アルコールはキツくないけど、味が濃い。こんな濃い酒、珍しい。

続きは後ほど。

<概要>

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東光純米吟醸原酒は山形県にある小嶋総本店が製造している日本酒です。
小嶋総本店は1597年創業という非常に伝統のある酒蔵です。

東光ブランドの商品は純米、吟醸、純米吟醸、大吟醸など多くのラインナップがありますが、最も人気なのは今回レビューする東光純米吟醸原酒のようです。
公式サイトにはこうあります。

熟した果実を噛み締めたかのような豊かな香りと甘味とともに、旨味のボリューム感が感じられます。原酒ながらアルコール度数が16度であるため、満足感とともに疲れにくい仕上がりです。コストパフォーマンスが良く、東光の中でも抜群の人気を誇ります。

スペックは以下の通りです。
原材料:米(山形県産)、米こうじ
アルコール分:16度
精米歩合:55%
日本酒度:-4

原酒といいますが、アルコール分は普通の日本酒レベルです。
日本酒度はマイナスと、最近では珍しい甘口のお酒のようです。

では実際に飲んでみましょう。

<実際に飲んでみました>

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冬場の常温(多分10℃ちょっと)で飲みました。

色はほぼ無色。
香りはフルーティー。
爽やかというよりはよく熟れた果実のような濃密な香りです。

飲んでみると、濃い!
まずは甘さ。さすが日本酒度がマイナスなだけあって甘口です。
ただ、甘みより旨みのインパクトの方が大きいです。米の旨みがどっしり来ます。純米でもここまで重いのはあまりないと思います。
飲み干すと、ほんのりした酸味が口に残ります。これがいいアクセントになっています。
味が濃い分、後味は長い方。キレはあまりよくないですね。

香りも熟れたマンゴーみたいで濃厚。

味も香りも重量級、飲みにくいとはまでいいませんが、気軽に気晴らしで飲めるお酒じゃないかも。
個性がかなり強く、類似のお酒が思い浮かびません。
既存の日本酒に飽きた人にはおすすめできます。

<価格は?入手難度は?>

希望小売価格は720mlで1,200円、1.8Lで2,400円(税別)です。
個人的に、この品質であれば高くはないと思います。

入手難度ですが、普通にスーパーで売っているので易とします(地域や時期にもよるかもしれませんが)。

<東光純米吟醸原酒の特徴のまとめ>

●味わいも香りも非常に濃い
●原酒であるがアルコール分は普通レベル
●入手難度:易

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白雪淡麗辛口STRONGのレビュー

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白雪淡麗辛口STRONGを飲んだのでレビューします。
購入した理由ですが、ワンカップサイズなので味見するにはちょうどいいと思ったからです。
味にはそれほど期待はしていませんが、良い意味で裏切ってほしいとは思っていました。

飲んでみると、

まあ、悪くない。
というか、悪い部分がない。
しかし、ストロングかというと…。

続きは後ほど。

<概要>

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白雪淡麗辛口STRONGは兵庫県にある小西酒造が製造している日本酒です。2018年6月発売開始。

アルコール分は16%。
日本酒としては普通だと思うので、ストロングというほどストロングではない気がします。

まあ、廉価なパック酒だとアルコール分13%ぐらいが普通なのでそれに比べるとストロングと言えなくもないです。

スペックは以下の通りです。

原材料:米、米こうじ、醸造アルコール
アルコール分:16%
日本酒度:+2

糖類や酸味料を使っていないのは好印象です。
日本酒度は+2なので、やや甘口なんじゃないかと思います。
淡麗辛口と銘打っていますが、さて…。

では実際に飲んでみましょう。

<実際に飲んでみました>

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室温で飲んでみました。
蓋を開けると…、色は黄色っぽいです。
香りはあまり感じません。

飲んでみると、ふむ、淡麗と書いてありますが、やや芳醇系じゃないかと感じました。黄色っぽいお酒って大体そんな感じですよね。
辛口とは思いませんが、それほど甘くもありません。旨みはやや強いか。淡麗辛口ではなく中口芳醇あるいか旨口のお酒に感じます。

全体的に味わいはやや濃いお酒です。そのせいか、アルコール分の高さはあまり感じません。
従来のパック酒に比べると飲みごたえはあるので、まあ印象的には一応ストロングと言ってもいいかな、と思います。

その一方で、キレはいいです。食中酒としても使えそうです。

凄く美味い、というお酒ではないですが、特に欠点も見当たりません。
値段を考えるとよく出来たお酒だと思います。

<価格は?入手難度は?>

希望小売価格は180mlのカップで170円、1.8Lパックで1,080円(税別)です。
しかし、実際はこの価格より安売りされています。
品質から考えるとコスパの良いお酒だと思います。

入手難度ですが、普通にスーパーで売っているので易とします。

<白雪淡麗辛口STRONGの特徴のまとめ>

●アルコール分16%のストロング系日本酒
●味わいは比較的濃く、飲みごたえがある。
●欠点らしい欠点は見当たらない出来の良いお酒。
●入手難度:易

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浪花正宗特別純米酒のレビュー

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浪花正宗特別純米酒を飲んだのでレビューします。
地元大阪のお酒ですが、初めて見たので購入してみました。

飲んでみると、

甘み、旨み、酸味が調和して美味い。
これまで飲んだ純米系のお酒でもトップクラスの美味さかも。

続きは後ほど。

<概要>

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浪花正宗特別純米酒は大阪府阪南市にある浪花酒造が製造している日本酒です。
創業300年を誇る大阪で最も古い酒蔵です。

しかし、調べてみると2013年にラベル不正表示が発覚した黒い過去がありました…。
ja.wikipedia.org

うーん、そりゃだめでしょう。自社だけでなく日本酒業界全体の信用が下がります。
とはいえ、昔のことなので今は反省して正直に酒造りをやってると信じるしかありません。

浪花正宗特別純米酒のスペックは以下の通りです。

原材料:米、米こうじ
精米歩合:60%
アルコール分:16-17度

なにげにアルコール分は高く、ストロング系と言えるかもしれません。

では実際に飲んでみましょう。

<実際に飲んでみました>

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まずは室温(10度ぐらい)で飲んでみました。
色は黄色っぽいです。
香りは甘く、極わずかですが吟醸香を感じました。
口に含むと、純米酒らしくずっしりきます。味わいは甘みが優勢ですが、旨みも感じます。
キレはいいです。味わいは濃いめですが、すっと消えます。

次は温めて飲みました。
うんうん、やっぱり純米系は温めて飲むに限ります。
甘み、旨み、それに酸味が調和して美味いです。
味わいは濃いですが棘がなく、すいすい飲めます。

これはおすすめ。過去の不祥事ももういいや、と思いました。

<価格は?入手難度は?>

私は300mlの商品を370円(税抜き)で購入しました。
特別純米酒としては標準的な価格だと思います。
他に720mlの商品もあります。

浪花酒造のお酒は基本的に大阪府の一部のお店にしか置いてありません。
しかし、通販なら購入できるので入手難度は普通とします。

浪速正宗 特別純米 720ml ×12本

浪速正宗 特別純米 720ml ×12本

<浪花正宗特別純米酒の特徴のまとめ>

●甘み、旨み、酸味が調和して美味い
●過去の不祥事はもう許そう
●入手難度:易

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月桂冠糖質ゼロのレビュー

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月桂冠糖質ゼロを飲んだのでレビューします。
前回、菊正宗の「香りたつ、糖質70%オフ」を飲んで、糖質オフ日本酒に興味を持ちました。
なので、この分野で一番売れているという月桂冠糖質ゼロも飲んでみたく購入しました。

飲んでみると、

これまたクリアでドライ。
良くも悪くも日本酒らしくないけど、これはこれであり。
飲みやすいのでついつい飲み過ぎ、翌日はちょっと気分が悪かったです。。

続きは後ほど。

<概要>

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月桂冠糖質ゼロは月桂冠が製造している日本酒です。
日本初の糖質ゼロ日本酒として2018年に発売開始となり、現在では糖質オフ日本酒シェアNo.1商品となっています。

スペックは以下の通りです。
原材料:米、米こうじ、醸造アルコール
日本酒度:+22
アルコール分:13-14度

酸味料などの添加物が入っていないので、上撰クラスの日本酒と言えるかもしれません。
日本酒度は驚異の+22。普通は+6ぐらいあれば十分辛口と言われ、+22の超辛のお酒は滅多にありません。

では、実際に飲んでみましょう。

<実際に飲んでみました>

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常温で飲みました。
香りはあまり感じません。
口に含むと、日本酒っぽい風味を感じますが、飲み込むと一瞬で消えます。超キレ味です。
菊正宗の「香りたつ、糖質70%オフ」は吟醸香がしましたが、月桂冠糖質ゼロは普通の日本酒の香りです。
超辛口ですが、特に刺激は強くなく、むしろクリアで飲みやすいです。

飲みやすすぎて、翌日確認すると900mlパックの8割ぐらい(4合相当)を飲んでしまってました。
飲んでいる時はそれほどペースが上がっているとは思わなかったのでびっくりでした。

正直、味だけなら「香りたつ、糖質70%オフ」の方が上ですが、クリアさ、飲みやすさは月桂冠糖質ゼロの方が上です。

味わいに関しては、かなりあっさりなので物足りないという人もいるかと思いますが、個人的には悪くないと思います。
なお、公式サイトではライムやレモンを搾った飲み方も紹介されています。
www.gekkeikan.co.jp

<価格は?入手難度は?>

希望小売価格は900mlで716円、1800mlで1,396円です。実際はそれより安売りされています。
大衆酒としては標準的な値段と思います。
入手難度ですが、ほとんどどこのスーパーでも売っているので易とします。

<月桂冠糖質ゼロの特徴のまとめ>

●日本初の糖質ゼロ日本酒
●クリアでドライ。物足りない気もするが飲みやすい。
●入手難度:易

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菊正宗 香りたつ、糖質70%オフのレビュー

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菊正宗「香りたつ、糖質70%オフ」を飲んだのでレビューします。
購入した理由はスーパーの酒コーナーにおいて、シンプル過ぎるパッケージが異彩を放っていたからです。
白のパッケージに文字だけ、絵柄なしというお酒を他に知りません。
売りは糖質70%オフですが、個人的には糖質はあまり気にしていないので、味だけを評価したいと思います。
飲んでみると、

一瞬大吟醸。
そしてすぐ消える。
キレがいいっていうレベルじゃなくて、後味が存在しない?
パッケージだけではなく、極めて異端な日本酒。
つづきは後ほど。

<概要>

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香りたつ、糖質70%オフは菊正宗が製造している日本酒です。2018年9月発売開始。
「香りたつ、糖質70%オフ」は商品の説明ですが、このお酒の名称です。文章が名前って、最近のライトノベルみたいですね。

糖質オフの日本酒って新しくて珍しいのかと思いきや、10年以上前から大関、月桂冠、白鶴など大手酒造メーカーが競うように出しており、今はそれほど珍しくはないようです。
香りたつ、糖質70%オフは「おいしい糖質オフ」を目指しているそうです。
今回、私は初めて糖質オフ日本酒を飲みますが、ネットで調べると糖質オフ日本酒はあっさりしすぎて物足りないという意見が多いです。つまり健康はともかく美味しくないと。
そこに挑戦したのが香りたつ、糖質70%オフという流れになるでしょう。
パックの裏にはこう説明があります。

これまでになかった、新しい糖質オフが誕生しました。その秘密は、大吟醸酒にも匹敵する芳醇な「香り」。これが低糖質酒に不足しがちな「甘み」と「旨み」の味覚感度を引き上げる、満足感を味わうことが出来るのです。新しい時代の定番酒をぜひお試し下さい。

そして、公式サイトには旨みと香りにおいて、他社製品との比較データが掲載されています。
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香りたつ、糖質70%オフ ブランドサイト|菊正宗~生酛(生もと)で辛口はうまくなる。~

なるほど。大吟醸に匹敵するとは楽しみですね。

香りたつ、糖質70%オフのスペックは以下の通りです。
原材料:米、米麹、醸造アルコール
アルコール分:14%-15%
日本酒度:+20

普通の日本酒だと滅多に見られないほど超辛口。
ただ、糖質オフ日本酒だと他社製品もこんなものです。
酸味料などの添加物が入っていないのは高評価です。

では飲んでみましょう。

<実際に飲んでみました>

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常温で飲みました。
一口含むと、確かに大吟醸っぽい香りを感じます。
旨みはあまり感じません。甘さもないです。極めてあっさりです。
飲み干すとすぐに香りは消えます。キレがいいというレベルじゃないです。水みたいにすっきりです。

アルコール分は標準的な日本酒レベルですが、軽く感じるためぐいぐい飲めます。
良くも悪くも日本酒らしくないので、日本酒が苦手な人でも飲めるかもしれません。

それにしても、こういう日本酒は初めて飲みました。他の日本酒とは違いすぎます。
個人的に、甘い日本酒はあまり好きではないので、こういうドライな日本酒は好みです。
また、確かに香りは大吟醸っぽく、お得感はあります。

味わいはあまり感じないので、そこは物足りなく感じる部分はありますが、飲みやすいというプラス面もあります。

総合的にはこの日本酒は出来が良いと思います。
最高に美味い、とは言いませんが、私の事前の期待は超えました。
大吟醸みたいで、しかも超あっさりという、面白い日本酒だと思います。

<価格は?入手難度は?>

希望小売価格は900mlで748円、1800mlで1,480円です。
大衆酒としては標準的な値段と思います。
入手難度ですが、普通にスーパーで売っているので易とします。

<香りたつ、糖質70%オフの特徴のまとめ>

●香りは大吟醸
●味わいはあまりない。物足りない気もするが飲みやすい。
●入手難度:易

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