- 氷結ってどういうこと?お客様相談室に電話して聞いてみました!
- <3つの氷結を比べてみた>
- <実際に飲んでみました>
- <補足:氷結STRONG、酔っ払うためのコスパはいいのか?>
- <補足:料理との相性は?>
- <他の缶チューハイと比較して氷結の特徴はなんなの?>
- <まとめ>
缶チューハイの氷結シリーズは数ある缶チューハイ商品の中でも圧倒的な人気を誇りますが、一体なぜそこまで支持されるのでしょうか?
他の缶チューハイとの違いはどのあたりにあるのでしょうか?
また、氷結には氷結は多くのラインナップがありますが、それぞれの特徴はどうなのでしょうか?
従来からあるスタンダードに加え、糖類プリン体0で人工甘味料不使用の氷結ZERO、アルコール度数9%の氷結STRONG、旅する氷結、氷結プレミアムの5種類のラインナップがあって、それぞれにレモン味、グレープフルーツ味などがあるので、全体では40種類程度の氷結が存在しています。
今回は、氷結シリーズでも人気かつ基本の、スタンダード、ZERO、STRONGのレモン味の3つの商品を飲み比べて、それぞれの特徴の違いをまとめました。
また、氷結以外のチューハイとも飲み比べて、氷結の美味さの理由を探りました。
氷結ってどういうこと?お客様相談室に電話して聞いてみました!
氷結というネーミングですが、別にお酒が凍っているわけではありません。氷結とは一体何なのか?
これは缶の裏にも書いてありますが、搾った果汁を熱にかけずに凍結してチューハイに使用しているからだそうです。
なんとなく凄そうですが、でも何が凄いのかそれだけではよく分かりません。
しかし調べるのも面倒なので、いきなりキリンのお客様相談室に電話して聞いてみました!
果汁を氷結する理由ですが、そのままストレートの果汁を使用するより風味が良くなるからだそうです。
ちょっと意外な返答でした。
普通、冷凍して解凍したら風味は落ちそうな気はしますが、メーカーの人が言ってるんだからそうなんでしょう。
また、個人的には保存や輸送のしやすさのために冷凍しているじゃないかと思ったので、その点も聞いてみました。
しかし、そういう面もないことはないですが、基本的には風味を良くするために冷凍しているとの回答でした。
なお、「なんで凍らせるんですか?そのままストレート果汁を使えばいいじゃないですか?」
みたいな聞き方をした私に対し、「細かいことでいちいち電話してくんなよ」と思ったかも知れませんが、
「ありがとうございます。よくお気づきになって下さいました。」
と丁寧に対応してくださったお客様相談室の方には感謝いたしますm( )m
製法の工夫も素晴らしいですが、製法である氷結を商品の名前にしたのは秀逸なセンスですね。
別に「キリン シチリア産レモン缶チューハイ」という名前でもいいはずですが、それじゃあインパクトがありませんよね。
氷結というと、インパクトがありますし、難しい理屈抜きに、冷たくて爽やかな飲みごたえを想像させます。じゃあちょっと試してみよう、という気になるというものです。
なお、ライバル商品の「-196℃ストロングゼロ」も似たような感覚でネーミングしたのではないでしょうか。-196℃ってよく分かりませんがとにかく印象に残りますよね。
<3つの氷結を比べてみた>
今回チョイスした3つの氷結のスペックを比較してみます(糖類、エネルギーは100mlあたり)。
氷結(スタンダード)
原材料:レモン果汁2.7%、ウオッカ、糖類、酸味料、香料
アルコール度数:5%
糖類:4g
エネルギー:45cal
実売価格(350ml):約110円
氷結ZERO
原材料:レモン果汁4.2%、ウオッカ、酸味料、香料、甘味料(ステビア)
アルコール度数:6%
糖類:0g
エネルギー:37cal
プリン体:0mg
実売価格(350ml):約110円
氷結STRONG
原材料:レモン果汁2.9%、ウオッカ、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK)
アルコール度数:9%
糖類:0g
エネルギー:54cal
プリン体:0mg
実売価格(350ml):約110円
糖類が入っていて甘そうな「氷結(スタンダード)」
果汁の量が多い「氷結ZERO」
アルコール度数が高い「氷結STRONG」
という個性が見えますね。
それ以外に、プリン体についてちょっと気になりました。
ZEROとSTRONGはプリン体0ですが、スタンダードはそういう表記はありません。
スタンダードのプリン体について気になったので、これもお客様相談室で聞いてみました。
まず、スタンダードではプリン体は測定していないそうです。
しかし、含まれるプリン体は微量であろうとのことでした。
まあ、ビールじゃないんだからほとんどプリン体については気にしなくていいじゃないでしょうか。
さて、ここからは実飲レビューです。
<実際に飲んでみました>
氷結(スタンダード)
プルタブを開けると特徴的な凸凹の缶の表面がへこんでパコッと音がします。これもまた他の缶チューハイにない特徴です。
さて、肝心の味わいですが、甘いですが、ジュースほど甘くないですね。
糖類4gとのことですが、350ml換算だと14gです。コカ・コーラだと1缶で35gの糖類が含まれているそうなので、それにくらべると甘さ控えめと言っていいでしょう。
レモンの香りが爽やかです。良く分かりませんが、氷結製法のおかげでもあるのでしょう。
アルコールに関しはあまり感じません。
普段から飲み慣れている人なら5%のアルコール度数は引っかかることなく飲めるでしょう。
氷結ZERO
甘くないです。そのかわりレモン果汁の風味が前面に出てきます。
あー、これはクリアで美味い。
シンプル・イズ・ベストな味わい。
氷結STRONG
氷結ZEROに似た味わいですが、アルコールのせいか少し苦いです。
また、炭酸が強いので飲みごたえがあります。
まさにストロングな1本と言っていいでしょう。
3つを飲み比べて見ると、同じ氷結とは言え、明確な違いがあることが分かりました。
それぞれの特徴を簡潔にまとめてみます。
氷結(スタンダード)
●甘い
●アルコールを感じない
氷結ZERO
●甘くない
●レモン果汁の風味が強い
氷結STRONG
●少し苦い
●炭酸がキツイ
味という点では、個人的には氷結ZEROが最も好みでした。最も果汁の味わいが感じ取れますし、甘さもないのでスイスイ飲めます。
氷結(スタンダード)は甘いので、疲れている時なんかは飲みたくなる味です。
アルコールも弱いので、リラックスしながらダラダラ飲むのに向いているでしょう。
氷結STRONGはとにかく酔っ払いたい時にコスパのいいお酒です。
ただ、炭酸が強いのでスイスイは飲めません。
ちびちび飲むことになるので、長持ちするでしょう。そういう点でもコスパは良好と言えます。
<補足:氷結STRONG、酔っ払うためのコスパはいいのか?>
味は不味くなければいい、それより酔っ払いたいためだけに酒を飲む、という人も多いと思います。
氷結STRONGは氷結(スタンダード)と値段が変わらないにも関わらず、アルコール度数が9%と高いため、酔っ払うにはコスパがいいお酒です。
では、他のお酒と比べて、酔っ払うためのコスパは優れているのでしょうか?
いくつかのお酒と比較してみます。
氷結STRONG
容量350ml、アルコール度数は9%、価格は110円ほど。
一缶あたりのアルコール量:32ml
1円あたりのアルコール量:0.29ml/円
個人的な味の点数:70点(普通に美味しい)
ワンカップ大関上撰
言わずと知れたカップ酒の王様。
味は評価が分かれる。
容量180ml(1合)、アルコール度数は15%、価格は190円ほど。
一瓶あたりのアルコール量:27ml
1円あたりのアルコール量:0.14ml/円
個人的な味の点数:50点(不味くはない)
タカラカップ
コンビニ・スーパーでお馴染みの焼酎甲類。
ほぼ無味だが、酔っ払いたいだけの廃人には絶大な人気を誇る。
容量220ml、アルコール度数は25%、価格は190円ほど。
一瓶あたりのアルコール量:55ml
1円あたりのアルコール量:0.29ml/円
個人的な味の点数:30点(そのままで飲みたくない)
なんと、酔っ払うためのコスパはワンカップ大関の2倍、あのタカラカップと互角という結果になりました。
なお、氷結STRONGには日本酒1合よりも多量のアルコールが含まれており、1缶飲んだだけでも酒に弱い人は泥酔、そこそこ強い人でもほろ酔いになれます。
味に関しては個人的な評価となりますが、氷結STRONGがダントツで美味いです。
人によってはワンカップ大関のほうが美味いという人もいるでしょうが、タカラカップのほうが美味いという人はほとんどいないと思います。
ということで、氷結STRONGは酔っ払うコスパはかなり優れていて、しかも美味しいと言えます。
まあ、いい商品ですね。流行るのも当然です。
ひとつ注文をつけるとすると、プルタブ式だと飲みきらなければなりませんが、これでタカラカップみたいにキャップで蓋ができるようになったら最高だと思います。
実際にペットボトル式のチューハイもあるので、氷結でも検討してほしいですね。
<補足:料理との相性は?>
刺し身を肴にして飲んでみました。
クリアな味わいの氷結ZEROと氷結STRONGなら、まあまあ合うかな、と思いました。
特にハマチなど脂っこい魚を食べた後は、レモン果汁がいい具合に口内をリフレッシュさせてくれます。
氷結(スタンダード)は甘いので刺し身には合わないです。。
次は旨塩チキンです。
少々甘い、味の濃い料理です。
これだと氷結(スタンダード)でもいけます。
氷結に限らず、酎ハイはこういう味が濃くて脂っこい料理に向きますね。
全般的に料理との相性という点では
氷結ZERO>氷結STRONG>氷結(スタンダード)
の順に優秀だと思います。
<他の缶チューハイと比較して氷結の特徴はなんなの?>
氷結以外の缶チューハイを色々飲み比べた上で言いますと、氷結(スタンダード・ZERO・STRONG)の最大の特徴は果汁の香りの良さにあります。
シチリア産レモンの質が良いのか、それとも氷結製法が素晴らしいのか、フレッシュ感のある香りはライバル商品の追随を許しません。
例えば、氷結(スタンダード)の果汁は2.7%ですが、3.3%のタカラCANチューハイよりも香りは明らかに上です。
ストロングゼロのレモンの香りもなかなかですが、香りは氷結の方が上です(味わいはストロングゼロが勝りますが)。
なお、氷結(スタンダード)に関しては意外に個性的なことが分かりました。
まず、甘い。そんなベタベタな甘さではないものの、現在の缶チューハイの間では相対的にかなり甘い部類に入ります。
カロリー0の甘味料ではなく、糖類が入っているのも今や珍しいです。
最近の商品は、甘さ控えめ、糖類0の商品が主流です。
氷結ZEROや氷結STRONGはそうなってますが、氷結(スタンダード)は時流に取り残され、それが逆に個性となっています。
甘い缶チューハイは料理との相性は微妙ですし、飲み続けると胸焼けしてくるという欠点はあるものの、疲れている時は特に美味しく感じますし、エネルギー回復にもよいです。
そういう意味で、氷結(スタンダード)は使える商品だなと思います。
あと、氷結(スタンダード)のアルコール度数5%というのも実は少数派です。
現在は3%の低アルコールか、7%以上のストロング系に分かれていて、その中間の度数の商品は意外に少ないです。
悪く言えば中途半端、良く言えば適度なアルコール度数と言えます。
<まとめ>
今回は定番の氷結3種類(スタンダード・ZERO・STRONG)を実際に飲んで、感想を書きました。
3つともかなり美味しいですし、それぞれに個性があって、飲み比べはかなり楽しませてもらいました。
●甘くて疲れている時にいい氷結(スタンダード)
●果汁感たっぷりの氷結ZERO
●酔っ払うにはコスパがいい氷結STRONG
共通するのは果汁の香りの良さ。
他社製品より頭一つ抜けてますね。
今回はレモン味だけをチョイスしましたが、他にもグレープフルーツ味やぶどう味など多くの味のバリエーションがあるので、毎日氷結でも飽きることがないと思います。
これは絶対に外さない、売れるはずだなあ、と思える商品でした。
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