※青潮の概説・評価は体験談の後にまとめています。
生まれ変わった『青潮』(20代/男性)
昔、下甑島に住んでいたことがある父親から頼まれて下甑島の地酒である『青瀬』を探しましたが、すでに蒸留所は閉鎖されていて手に入らない事が分かりました。父に話すと酷く落ち込んでしまい、似たような焼酎が無いのかを探したところ、『野海棠』の会社が鹿児島本土にて新しい蒸留所を設立して同じ製法で『青潮』を復活させていることを知り、インターネットショップから取り寄せました。残念ながら手作り商品とのことで、大量には作って売ることができないそうです。
普段スーパーマーケットなどで置いてある芋焼酎を基準にすると驚くと思います。飲みなれてくるとさほど気にはならないのですが、最初はとにかく「臭い」というのが第一印象でした。飲んでみるとふわっと口当たりの良さがあり、原料本来の旨味が口いっぱいに広がります。飲み終えた後のキレも良いので、次から次に飲んでしまいます。原材料の違いでここまで味が変わるのだと初めて実感した焼酎です。
定番商品の『黒霧島』や『さつま白波』といった大手酒造メーカーのほとんどの焼酎がフルオートメーションで大量生産されている中で、『青潮』はオリジナルの『青瀬』の製法を引き継ぎ、手作り麹造りを続けています。飲んでみると、この手作りの部分がハッキリと分かります。他の大量生産品とは違う『青潮』にしかない特別の味は芋焼酎好きは是非試してみるべきだと思います。毎年購入していますが、毎年少しずつ味と香りにバラつきがあるのが分かります。これを味が安定していない考えるのか、原料本来の品質が素直に現れていると評価するのかは分かれる所かもしれません。
金額は税込みで2500円程ですので、一升瓶の焼酎としてはそれほど高いという訳でもありません。大量生産の紙パックでも販売されている商品と比べると値段が高く感じますが、味や香りといった品質の面と金額のバランスは十分釣り合っていると思います。
この焼酎は大好きで常に飲めるように自宅に待機しています。芋焼酎でもクセの無いタイプの焼酎を飲まれている方には少し飲みづらいところがあるかもしれませんが、一度飲んでしまえば今までの芋焼酎の価値観が変わると思います。ピートが効いたウイスキーを好んで飲まれる方にも是非ともオススメしたいです。
<概説・評価>
「青潮」は鹿児島県の祁答院(けどういん)蒸留所が製造している芋焼酎です。祁答院蒸留所では他に野海棠や日は昇るといった焼酎も製造しています。
青潮は昔ながらの製法にこだわった昔ながらの芋焼酎で、良くも悪くも昔の味のする焼酎です。
良く言えば、香りが濃厚、悪く言えば臭い。
本物の焼酎好きや、年配の方で昔ながらの焼酎を好む人にはピッタリの焼酎と言えるでしょう。
反面、焼酎初心者にはハードルの高い焼酎といえるかもしれません。
<価格は?入手難度は?>
価格はは1.8Lで2500円程度です。
同じ芋焼酎の黒霧島が1500円程度なので、それに比べると高いですが、霧島と違い工場で大量生産している焼酎ではないので、それぐらいの値段は仕方ないと思います。
青潮はスーパーやリカーショップでも見たことがありません。
購入するなら通販がおすすめです。
<青潮の特徴のまとめ>
●良くも悪くも昔の焼酎
●初心者向けではない
●入手難度:難(小売店ではみかけない)
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