飫肥杉を飲んだのでレビューします。
スーパーではあまり見かけませんが、大きめのリカーショップでは大体は置いてある焼酎です。
その存在は知っていましたが、ちょっと地味な印象があったので、後回しになってしまいました。
今回、心して飲んでみると…
ラベルに爽やかと書いているだけあって、確かに爽やか!
意外に個性的な焼酎かもしれません。
続きは後ほど。
<概要>
飫肥杉は宮崎県の井上酒造が製造している芋焼酎です。
井上酒造では他に赤飫肥、黒飫肥、無月などの芋焼酎を製造しています。
なお、飫肥杉とは宮崎県の県木です。
焼酎の飫肥杉も瓶は緑色なので杉の木をイメージさせます。
飫肥杉の最大の特徴は、減圧蒸留にあります。
詳しい説明は割愛しますが、焼酎の蒸留には常圧蒸留と減圧蒸留があって、常圧蒸留の焼酎は原料の風味が濃厚に残る焼酎、減圧蒸留の焼酎はクセのないスッキリした焼酎になります。
麦焼酎だと減圧蒸留の焼酎のほうが多いですが、芋焼酎だと常圧蒸留の焼酎のほうが多いです。
そういう意味では飫肥杉はやや珍しい焼酎と言えます。
なお、本サイトで紹介している芋焼酎では魔王も減圧蒸留の焼酎です。確かに魔王もスッキリした焼酎でした。
飫肥杉にはアルコール分が20%のものと25%のものがありますが、今回購入したのは20%の商品です。
<実際に飲んでみました>
まずはストレートで。
20%なので、ストレートでも比較的飲みやすいです。
確かにクセのないスッキリした焼酎です。
芋焼酎特有の香りは弱く、それとは別に、どことなく針葉樹を思わせる青臭さがあります。
味わいも他の芋焼酎にあるような重さはありません。ストレートでも軽やかです。
とはいえ、何度も蒸留して作られる焼酎甲類の無味とは別物です。
軽いけど、独特の風味の主張があるので、飲んでてつまらないということはありません。
類似のお酒があまりないので、個人的には面白いお酒だなと思いました。
次はロックで。
うーん、ストレートより風味が薄れました。飲みやすいけど、あまりロックにする意味はないかも。
次は水割り。
さらにスッキリです。だらだら飲むには一番の飲み方です。
最後にお湯割り。
多少香ばしい味わいが出てきました。
これはこれで悪くないです。
おすすめの飲み方はストレートか水割りです。
元々淡麗な焼酎です。
水割りはあまり水を入れすぎると飲みごたえがなくなるので少しにしましょう。
<白霧島との比較>
同じ宮崎県の焼酎である白霧島と飲み比べてみました。
全然違いますね。
白霧島も芋焼酎の中ではスッキリした方だと思うのですが、飫肥杉に比べると、味わいはどっしりとして香りも芋臭いです。
全然系統の違うお酒なので、甲乙をつけるのは難しいですが、状況次第で飲み分けるとよいかもしれません。
純粋に焼酎の味わいを楽しみたい白霧島の方がおすすめですが、その日一日の疲れを癒やすために飲むなら爽やか飫肥杉、しかも水割りが向いていると思います。
<食事との相性は?>
野菜炒めをツマミに飲んでみました。
いくら飫肥杉が軽いお酒と言っても焼酎は焼酎です。料理の味に負けるということはほぼありません。
また、飫肥杉の場合は風味が控えめなので料理の味を損なうこともありません。
焼酎の中では食中酒に向いた銘柄だと思います。
<価格は?入手難度は?>
公式サイトの価格は、20%の商品で900mlで874円、1800mlで1,602円、20%の商品で900mlで874円、1800ml(紙パック)で1,602円、1800ml(瓶)で1,624円です(すべて税込み)。
他に2.7L、4Lの商品も存在します。
芋焼酎としては標準かやや安い部類に入ります。
なお、希望小売価格では白霧島より1割ほど安いですが、白霧島はスーパーでは割引価格で販売されていることが多く、実際の値段は同じぐらいだと思われます。
入手難度ですが、リカーショップでは普通に見かける商品なので易とします。
<どんな時に飲むお酒か?>
安いですし、毎日飲めるお酒です。
さっぱりして風味も爽やか、飲みやすい焼酎ですし、状況を選ばず飲めると思います。
クセがないので飲み飽きないはずです。
あと、普段霧島やさつま白波しか飲まない、という人は是非飫肥杉も飲んでみてほしいですね。
こんな爽やかな芋焼酎もあったんだ、と驚くと思います。
<飫肥杉の特徴のまとめ>
●食事に合う
●入手難度:易
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以下は他の方の飫肥杉体験談です。
芋焼酎の飫肥杉と地鶏(40代/女性)
飫肥杉(20度)は、艶のあるまろやかな味で飲みやすい淡麗志向焼酎になります。香りは、強い芋の匂いがありませんので、すっと口から喉を流れる感触が最高と思います。加えて、味のピュアさが美味しさの最大の特徴と言えます。宮崎の良質な名水と芋を原材料とした減圧蒸留100パーセントの芋焼酎になります。
なお、この飫肥杉は、井上酒造で製造されており、創業は1894年であり100年余年を経過した伝統ある蔵になります。
この飫肥杉という名前は、江戸時代に伊東氏飫肥藩(現在の宮崎県南東部の日南市付近)によって植林された杉に由来するという説もあります。
飫肥杉は、知人からプレゼントで誕生日にもらいました。新宿の新宿みやざき館KONNEで入手したと聞いています。新宿みやざき館KONNEは、九州・宮崎県のアンテナショップになります。このアンテナショップでは、宮崎の名産品が販売されています。
その頂いた飫肥杉は、自宅でオンザロックで皆で試飲しました。その感想は、前述の通りになります。コストパフォーマンスは、1800ミリリットルで1,602円(内税)ですので、自宅の氷と水を使って1:2で割ると350ミリリットルあたり104円なります。自宅で飫肥杉を飲めば、コストパフォーマンスはよいと言えます。
私がいろいろと試した感じでは、1:2に割ると飫肥杉の味が引き立つと感じました。他のビールやワインなどと比較してもコストパフォーマンスがよいと思います。沢山飲まないと酔いが回らない方は、飫肥杉はお薦めの芋焼酎の一つになります。
ついでに、飫肥杉を貰った時に、新宿みやざき館KONNEで地鶏も買ってきてもらいました。この地鶏と芋焼酎は、とても良い組合せでした。やはり、同じ場所で生まれたたものは、味が合うように考えられているのだろうかと感心しました。是非、地鶏と飫肥杉のペアで飲まれることをお薦めしたと思います。
ところで、伊佐美(20度)は、さつまいも・米こうじの原材料を常圧蒸留した芋焼酎になります。伊佐美 は、まろやかな口当りで飲みやすい感じがします。
しかしながら、 飫肥杉と比較すると淡麗さの観点で、伊佐美より飫肥杉がワンランク上と思います。比較されると口の中で広がるハーモニーの違いが一目瞭然と思います。
芋焼酎なので好き・嫌いが分かれることがありますが、飫肥杉に関しては、淡麗志向焼酎であるために多くの方の口に馴染みやすいと感じます。この観点で、多くの方にお薦めすることができる芋焼酎になります。
お薦め情報として、井上酒造では、体験型ミニブルワリー焼酎道場で焼酎の製造過程をガラス越しに見学することができます。さらに、焼酎作りの体験もできます。
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