高い酒って一気に飲んでしまうのがもったいなくないですか?
私は貧乏酒飲みなので、高い酒は本当にちびちび飲むため、1本飲み干すのに時間がかかります。
しかし、今回はそれが裏目に出て、もったいないことをしました。
獺祭の上位商品である「獺祭磨き二割三分」を飲み残しのまま、常温で約1年間放置してしまいました。もう全部飲んだと思って1階にある物置部屋に置いてしましたが、そろそろ空き瓶を捨てようと思ったら中身が少し残ってました。
なんかちょっと怖いですが、日本酒は腐ったりはしないので、試しに飲んでみることにしました。
色はほぼ透明。
変な匂いはしませんが、獺祭の華やかな香りの面影はありません。
では飲んでみます。
うーん、なんか、たくあんのような風味が少しします。また、紹興酒みたいな苦みや香ばしさを感じます。
これって「老香(ひねか)」と呼ばれる劣化した香りじゃないでしょうか。
獺祭のフルーティーな風味も若干残っていますが、独特の軽やかさもなくなってますし、獺祭とは全く別のお酒になっていますね。
まずくて飲めない、というわけではありませんが、格段に味は落ちています。
もったいなかったですが、一つ勉強になりました。
なお、その物置部屋は暗いので日光はほとんど当たりませんが、冷暖房はないので気温は夏場は30度を軽く超えていたはずです。
せめて冷蔵庫にいれておけば、とも思いましたが、それはそれで1年間も入れておくのもスペースの邪魔です。
やっぱり、どんな高級酒でも開栓したらなるべく早く飲んでしまうのがいいのでしょうね。
わかってますが、獺祭磨き二割三分は180mlでも1400円ぐらいする超高級酒ですからね。
私にはそんな超高級酒はまだまだ早いということでしょうか。
ところで、今回は時間の経過で悪い方に味が変わってしましましたが、良い方に変わることを熟成といいます。
熟成した日本酒を熟成酒とか古酒と言われて、新酒にない深みのある味わいが珍重されています。
熟成酒として販売されている商品もありますが、自宅で普通の日本酒を保管して熟成酒を作る人もいます。あるいは新品のまま押し入れに入れたのを数年間忘れて熟成酒になったというケースも時折耳にします。
自宅で熟成酒を作る場合は、冷蔵保管とまではいかなくても、暑くなりすぎる場所は駄目で、当然日光も駄目です。
熟成期間は5年以上が普通だそうです。
うーん、我が家は大阪なのですが、夏は冷房がなかったら室温は普通に35度を超えますし、自宅で熟成酒を作るのはなかなか難しそうです。
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