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小山本家 界のレビュー ストロング系日本酒の行く末は?

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界(かい)を飲んだのでレビューします。

チューハイに始まり、ビールにまで普及したストロング系(高アルコール系)。

その波がついに日本酒まで押し寄せました。
2017年以降、徐々にストロング系日本酒の数が増えつつあります。

通常、日本酒のアルコール分は15%程度ですが、ストロング系日本酒は17%程度。

2%しか変わりませんし、正直そこまでのインパクトはないと思うのですが、判断は飲んでからです。

たしかに、ストロング系らしく酔いがガツンときました。2%の差もなかなかのようです。
しかし、味わいはというと?

続きは後ほど。

<概要>

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界は小山本家が製造している日本酒です。
2017年発売開始です。

「旨くて飲みやすい17度」
がキャッチコピーです。

原酒だと20度のお酒もありますが、それ以外の日本酒は大体15度ぐらいです。17度という日本酒はほとんどありません。
アルコール分を強くすると、早く酔っ払えるのはいいですが、飲みづらくなるので、そこが工夫のしどろころのはず。
「旨くて飲みやすい17度」は高アルコール度だけど、旨くて飲みやすい、という意味として受け取りました。

なお、界のように通常の日本酒より高アルコール分の日本酒はストロング系日本酒と言われますが、界の公式サイトを見てもストロング系とは名乗っていないので、あくまでストロング系日本酒というのは外部の人がつけた呼称です。

界のスペックは以下の通りです。
原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール、糖類、酸味料
アルコール度数:17%

原材料に糖類と酸味料が…。
ランク的には普通酒の中でも上撰白鶴などよりワンランク下、白鶴まる、月桂冠月などと同レベルのお酒と思われます。
なので味わいにはあまり期待していませんが、実は界は味にも定評があります。

なお、界は味にも定評があって、
「インターナショナルワインチャレンジ 2018」のSAKE部門・普通酒の部でゴールドを、 「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018」メイン部門で最高金賞を受賞したそうです。

うーん、ほんまかいな?

まあ、実際に飲んでみましょう。

<実際に飲んでみました>

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まずは冷やして。
味わいは濃いめ。旨みと甘みが強いですが、飲みにくいことはないです。
白鶴まるなどの同クラスのお酒はあっさりしていますが、それに比べると界は対照的、飲みごたえ重視ですね。

アルコール度数は高いですが、それが味わいを邪魔していることはないです。
高アルコールの飲みにくさを、上手くバランスを取って解消しているな、と感じました。

とはいえ、飲んでると胃が熱くなってきますし、酔いが回るのが早いので、やっぱりストロング系だなと思いました。

旨いかどうか?ですが、まあ、値段を考えればいい線をいってるんじゃないでしょうか。
凄く旨いとか、印象に残る味ではないですが、少なくとも不味くはないです。

味に過度の期待はできませんが、「飲酒は酔い重視」の酒飲みにはおすすめできる日本酒と言えます。

なお、常温でも飲んでみましたが、味わいはあまりかわりませんでした。

<価格は?入手難度は?>

希望小売価格は900㎖パックで646円、2ℓパックで1,180円(税抜き)ですが、実際はそれより1割ほど安く販売されています。
価格は白鶴まる、月桂冠月と同レベルです。
酔っ払うコスパに関しては同価格帯の商品より優れています。

入手難度ですが、普通のスーパーでも売っていることもありますが、白鶴まるほど見かけません。
なので、入手難度はやや易とします。

<今後、ストロング系日本酒は流行るか?>

ストロング系日本酒は2018年になって各メーカーから続々と新発売されています。

2018年6月「白雪 淡麗辛口 ストロング」アルコール分16度
2018年9月「黄桜 ストロングドライ」アルコール分17度
2018年9月「沢の鶴 米だけの酒 純米原酒生貯蔵」アルコール分18.5度
2018年9月「菊正宗 濃い辛口」アルコール分17-18度

これだけ販売されると言うことは、既にある程度流行っているのでしょう。

飲酒にコスパを求める傾向はこれからも続いていくと思いますし、今後もストロング系日本酒は増えていくと思います。

ただ、若い人って、こういうお酒を飲むのかな。
ストロング系とかは置いといて、若い人で紙パックの日本酒を飲んでいる人をほとんど見ません。

そういう意味で、ストロング系日本酒も多少流行るかもしれませんが、缶チューハイのように爆発的に伸びるとは思えないです。

<界の特徴のまとめ>

●アルコール分17度のストロング系日本酒
●味わいはしっかり。
●まあまあ飲みやすくはある
●入手難度:やや易

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