純米吟醸八海山を飲んだのでレビューします。
純米吟醸八海山は八海山ブランドの中では中の上ぐらいに位置します。 吟醸とありますが、精米歩合が50%なので、実は大吟醸クラスの高級酒です。
精米歩合50%の純米大吟醸と言えば、私の大好きな獺祭純米大吟醸50ですが、獺祭とはまた違った趣のあるお酒でした。
続きは後ほど。
なお、八海山(普通酒)、八海山特別本醸造のレビューもあります。 www.sakeganomitai.com www.sakeganomitai.com
<概要>
純米吟醸八海山は新潟県にある八海醸造が製造している日本酒です。
スペックは以下のとおりです。
原材料:山田錦(麹米・掛米) 美山錦(掛米)五百万石他(掛米)
精米歩合:50%
アルコール度:15.5%
日本酒度:+4.0
酸度:1.2
アミノ酸度:1.1
八海山(普通酒)と特別本醸造は五百万石が主体のお酒ですが、純米吟醸は山田錦が主体です。 五百万石はどちらかと言うと、繊細でスッキリした味わいのお酒になりやすい酒米ですが、山田錦は五百万石に比べるとパワフルで、香りも華やかになる傾向があるとされます。 五百万石は新潟県生まれで、今も新潟県で最も多く作られている酒米です。 新潟の蔵としてはなるべく地元の五百万石を使いたいところでしょうが、残念ながら五百万石は粒が小さいので高精米に向来ません。 なので、高精米の大吟醸クラスのお酒を作るには五百万石より山田錦の方が向いています。
そういうこともあって、純米吟醸八海山は、同じ八海山といえど普通酒や特別本醸造とはかなり違った風味のお酒なんじゃないかと思われます。
<実際に飲んでみました>
まずは冷やして。 うん、たしかに吟醸香がします。ただ、華やか、というほどではなく、ふんわり香る、というレベルです。 獺祭のような派手さはないですね。 味わいは軽くスッキリしています。純米酒ですが、米の味の重たさはありません。やはり精米歩合50%だとこうなりますね。 特別本醸造よりもさらに軽くて飲みやすいです。 辛口に分類されるお酒かもしれませんが、個人的には少し甘く感じました。
ふんわりした吟醸香と微かな甘味。 雑味なくスッキリした飲みごたえ。 非常に品のいいお酒ですね。
次は常温で。 味わいは濃くなります。ただ、香りはあまり変わりません。
次はぬる燗程度に温めました。 通常、吟醸酒は燗せず冷たくして飲むことが良しとされますが、このお酒は燗してもそれほど香りが変わりません。 味わいは濃くなりますが、元々サッパリしているお酒なので、クドくはないです。
全体的に、どの温度で飲んでもいいお酒です。 個人的には冷やして飲むのが好きです。
<食事との相性は?>
マグロのさし身を肴に飲んでみました。 吟醸酒と言っても、獺祭のような派手さはないので、マグロの風味を邪魔することはありません。 おそらく、他の料理にもそれなりに合うはずです。
ただ、このお酒は敢えて料理に合わせなくてもいいでしょう。 食中酒としてなら普通酒や特別本醸造の方が向いていると思います。
純米吟醸はそれだけで十分美味しいので、酒だけで飲みたいですね。
<価格は?入手難度は?>
希望小売価格は180mlで570円、300mlで870円、720mlで1,840円、1800mlで3,670円です(税抜き)。 さすがに純米吟醸ともなれは、それなりに値は張りますね。 ただ、精米歩合50%という実質的には大吟醸クラスの商品なので、この価格はそれほど高いとは言えないと思います。
なお、私は300mlの商品をいかりスーパーというお店で購入しましたが、プレミア価格ではありませんでした。 ネット通販では定価販売している店もあれば、それより少し高めのプレミア価格をつけているお店もあります。
入手難度ですが、レアではないもののどこの店でもあるわけではないので入手難度は普通とします。
<どんな時に飲むお酒か?>
これは食中酒というよりは、お酒だけでじっくり味わいたいですね。 値段も高いですし、特別な時に飲むお酒だと思います。 あるいはギフトにも良いでしょう。 クセのない品の良いお酒なので、誰にでも喜んでもらえると思います。
<純米吟醸八海山の特徴のまとめ>
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