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清酒八海山(普通酒)の評判 そこら辺の日本酒とどう違うのか?

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八海山(普通酒)を飲んだのでレビューします。

八海山は越乃寒梅などと共に70年代から始まる地酒ブームを牽引した日本酒界のスター銘柄です。

現在でも地酒の代表格として非常に人気の高い銘柄であるものの、私はこれまで八海山を飲んだことはありませんでした(汗)。

今回、八海山(普通酒)、越乃寒梅白ラベル、久保田千寿の3点セットを購入したので、八海山(普通酒)を初めて飲むことができました。

前日は越乃寒梅白ラベルを飲みましたが、本日はそれに引き続き八海山です。

同じ新潟の銘酒で精米歩合も同程度。

似たような味なのかな、と思いきや、そうでもなかったです。

続きは後ほど。

<概要>

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八海山は新潟県にある八海醸造が製造している日本酒です。

八海山ブランドには、今回紹介する普通酒の他に、特別本醸造、吟醸、大吟醸、純米大吟醸などもあります。

八海山は容量のバリエーションが多いことが特徴の一つです。 普通酒、特別本醸造、吟醸、純米吟醸にはそれぞれ180ml、300ml、720ml、1800mlの商品があります。 大抵の日本酒では720mlと1800mlのサイズしかありませんが、180mlや300mlといった小容量タイプの商品は、ちょっと試してみたい時にありがたいですね。 (実際、私も特別本醸造と吟醸は300mlの商品を購入しました。後日レビューします。)

また、越乃寒梅や久保田と違い、プレミア価格がつくことは少ないです。 それは、人気がない、ということではありません。 八海山の人気は越乃寒梅や久保田にも決して劣りません。

八海山の場合、需要に対してそれなりの供給があるということです。 先程も書きましたが、容量のバリエーションが多いという点と、需要に対ししっかり供給するという点には八海山を出来るだけ多くの人に飲んでもらいたいという蔵元の志を感じます。

さて肝心の質ですが、スペックだけ見ると普通酒としては破格です。

八海山(普通酒)のスペック
原材料:五百万石(麹米、掛米) 一般米(掛米)、醸造アルコール
精米歩合:60%
アルコール度数:15.5%
日本酒度:+5.0
酸度:1.0
アミノ酸度:1.0

精米歩合60%というと、吟醸酒や特別本醸造と同レベルです。 また、米は酒造好適米として山田錦と人気を二分する五百万石を使用しています。 普通酒と言っても、白鶴や月桂冠のような大手酒造メーカーの普通酒とはわけが違います。

また、八海山は越乃寒梅と共に淡麗辛口ブームを引き起こした歴史は有名なので今更言うのも何ですが、日本酒度、酸度、アミノ酸度からも淡麗辛口のお酒ということは想像がつきます。

<実際に飲んでみました>

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まずは冷やして。 うーん、冷たいですが、味はしっかり感じます。 越乃寒梅はキリッとサラッとした感じでしたが、八海山はそれに比べると味がどっしりしています。 淡麗というほど淡麗ではないと思います。 かと言って飲みづらいというわけではなく、スルッと飲みやすいのは越乃寒梅同様です。 香りは、あまり強くないです。 微妙に吟醸香のような香りがするかしないか…。 でも、日本酒特有の香りは感じます。 余韻は短く、キレのいいお酒と言えます。

次は常温で。 かなり味わいが深くなります。 しかし、雑味のない味なので、スッキリとした印象は変わりません。

次はぬる燗程度に温めました。 うん、コクがはっきり出て、飲みごたえがあります。 少々重たい気もしますが、食中酒としてでなくお酒だけで飲むなら燗したほうがいいかな、と思います。

全体的に、雑味がなく、シャープな味わいです。 なんとなく、これが上質というやつなのかな、と感じました。

<八海山と普通の日本酒、どこが違うのか?白鶴と飲み比べてみた!>

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なんとなく、八海山は上質なお酒だな、と感じましたが、じゃあそこら辺の普通酒と較べてどうなのか? 上質の上質たる所以をもっとはっきりさせたいと思ったので、定番の普通酒「上撰白鶴」と飲み比べてみました。

白鶴は日本最大の日本酒メーカーであり、上撰白鶴は数多い白鶴の商品の中のスタンダードです。 値段的には安酒に入りますが、糖類や酸味料は添加されていませんし、そういう意味では本格派の日本酒です。 大手酒造メーカーの安酒というと、特に地酒系の日本酒を愛する人にとっては、味に関してはマイナスイメージを持っている人も多いと思います。 しかし、私が飲んでみた限り、不味くはないですし、値段を考えるとコスパの良いお酒だと感じました。

地酒の星・八海山と日本最大の酒造メーカー白鶴のスタンダード。 好対決だと思いますがどうでしょうか?

飲み比べてみると…

白鶴のほうが口に含んだときのインパクトは大きいものの、少し甘いせいか味が柔らかいです。ふんわりしています。 八海山はそれに比べると、味が締まって硬質な印象です。 飲みやすいのは八海山の方ですかね。 白鶴のほうが柔らかいのですが、舌を押すような重たさがあります。 八海山はサッと口に入って、スッと味わって、ソっと喉の奥に消えていきます。 摩擦係数が小さいというか、スルッとした爽やかなお酒ですね。

香りですが、白鶴のほうが香りが強く、余韻も長いです。 ある意味、白鶴のほうが日本酒っぱい印象を受けます。 八海山の香りは物静かで、向こうから来る感じではありません。 でも、なんとなく感じる吟醸香は白鶴とは別物、品が良いですね。

雑味のない味、抵抗なくスルッと飲める爽やかさ、控えめながら品の良い香りが、八海山を上質と感じる所以なのかと思います。

白鶴と八海山ですが、同じ普通酒でもはっきり違いのあるお酒です。 個人的には八海山の方が好きですが、かと言って、絶対に八海山の方が上だといい切れません。

人によっては白鶴の方が美味しいという人もいると思います。 機会があったら、日本酒ビギナーの妻に、ラベルを隠して飲み比べしてもらいたいなと思います。 白鶴のほうが甘いですし、案外白鶴のほうが美味いと判断するんじゃないかと思います。

<食事との相性は?>

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私の好物、マグロのさし身を肴に飲んでみました。 うん、これは合う。 1+1が2以上になる感じ。マグロの美味さUPです。 ただ、醤油はつけすぎると駄目ですね。 醤油は少し甘いので、下手をすると酒が苦く感じます。

それはともかく、マグロの刺身以外でも、なんでも合いそうなお酒です。 味も香りもそれほど主張の強いお酒ではないのですが、芯が強いので少々味付けの濃い料理でも対抗できそうです。

<価格は?入手難度は?>

希望小売価格は180mlで280円、300mlで390円、720mlで930円、1800mlで1,950円です(税抜き)。 精米歩合60%の日本酒としては安いと思います。

スーパー・リカーショップでも定価で売っているところが多いです。 越乃寒梅のように正規取扱店以外の店はプレミア価格というわけではないようです。

ネット通販では定価販売している店も、それより少し高めのプレミア価格をつけているお店もあります。

入手難度ですが、八海山の普通酒は思った多く見かけません。なぜか特別本醸造の方をよく見かけます。 なので入手難度は普通とします。

<どんな時に飲むお酒か?>

食中酒として最適なお酒だと思います。 上質なお酒なので、燗してお酒だけでじっくり向き合うのもいいでしょう。 越乃寒梅と違ってプレミア価格が付いているお酒じゃないので毎晩気軽に飲めるのもいいですね。

<八海山(普通酒)の特徴のまとめ>

●八海山ブランドの普通酒
●風味は控えめながらしっかりした芯のあるお酒
●人気の日本酒だがプレミア価格がつくことは少ない
●入手難度:普通


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