玉乃光大吟醸備前雄町を飲んだのでレビューします。 前回飲んだ玉乃光純米吟醸酒魂が美味かったので、玉乃光大吟醸備前雄町にはそれ以上の期待をしてしまいます。
飲み比べてみると…。
続きは後ほど。
<概要>
玉乃光大吟醸備前雄町は京都伏見にある玉乃光酒造が製造している日本酒です。 玉乃光の大吟醸の商品は幾つかありますが、そのなかでもスタンダードな商品になります。
名前にある通り、雄町という酒造好適米を100%使用していることが最大の特徴と言えます。
雄町は1859年、現在の岡山市中区雄町で発見されたことが名前の由来です。 日本初の酒造好適米であり、現在でも酒造好適米としての生産量は全体の5位につけています。 雄町で醸したお酒は幅のある複雑で深い味わいになると言われています。
玉乃光大吟醸備前雄町について、公式サイトにはこうあります。
雄町米特有の自然なやわらかい香り、天然の酸味と雄町米の旨味が調和した飲み口、ふっくらした厚みを感じさせるボディー。いつまでも、飲み飽きない逸品です。
最後に、玉乃光大吟醸備前雄町のスペックは以下のとおりです。
原材料:米、米麹
精米歩合:50%
日本酒度:+3.5
酸度:1.7
純米吟醸酒魂と同様、酸度が高いのが特徴ですね(平均は1.3~1.5程度と言われています)。
<実際に飲んでみました>
まずは冷やして飲んでみました。
なんというか、香り高いのですが、フルーティーというのはちょっと違うような。 味も、米の旨味はしますが、それだけではない厚みを感じます。 これが雄町の力?なかなか独特な風味です。 酸味がやや強く、味に厚みがあっても爽やかな飲みごたえです。 余韻はすごく短いです。 香りも味わいもサッと引きます。 全体的には軽やかなお酒であり、すいっと何杯でも飲めそうです。
次は常温で。 より味わいに幅が出ます。飲みごたえはありますが、そこは大吟醸。重たくはありません。
次はぬる燗程度に温めました。 香りは引きます。 その代わり米の旨味が強くなります。軽めの純米酒という感じです。 変な味はしませんし、これはこれで飲めますが、せっかくの大吟醸の香りが弱くなるのはもったいなく思います。
個人的には冷やして飲むのがいちばん好きです。
<玉乃光純米吟醸酒魂との違いは?>
玉乃光の純米吟醸のスタンダードである玉乃光純米吟醸酒魂と飲み比べてみました。
酸味が強く、爽やかな飲みごたえは共通していますが、それ以外はあまり似ていないお酒です。 通常、大吟醸の方が吟醸香が強いですが、香りの強さ自体はそれほど変わりません。 純米吟醸酒魂は素直なフルーティーな香りですが、大吟醸備前雄町はちょっとまた別系統の香りです。 味わいも、純米吟醸酒魂は素直な米の旨味ですが、大吟醸備前雄町はそれに比べるとちょっと味に幅があってふくよかです。 スッキリしているのは大吟醸備前雄町の方で、そこは大吟醸だけあるなと思います。
純米吟醸酒魂は分かりやすい美味しさなので、日本酒初心者の人にはそちらをお勧めします。
大吟醸備前雄町は雄町を使用しているせいか、少し独特なので、少し日本酒の味がわかるようになってから飲むと楽しめると思います。
<食事との相性は?>
あまり大吟醸は食中酒に向かない印象ですが、鍋を作ったので一緒に飲み食いしてみました。 うーん、思ったより合う印象です。 個性のある味わいのお酒ですが、食事の味を包み込む包容力はあると思います。 少なくとも、このお酒はキレがいいので、食事の邪魔をしません。
<価格は?入手難度は?>
180mlで540円、300mlで842円、720mlで2,484円 1800mlで5,400円(税込)です。 純米大吟醸のお酒としては普通ぐらいの値段です。
スーパーなどでも普通に売っている商品なので入手難度は易とします。
また、このお酒はアマゾン自身が出品者なので2千円以上の商品だと送料無料なので、もし近所で売ってなくても気軽に購入できます。
<どんな時に飲むお酒か?>
大吟醸ということで値段は高く、そうしょっちゅう飲めるお酒ではありません。 しかし、小瓶で売っているので、ちょっとおめでたい時に一人で祝杯を上げる時にはいいお酒だと思います。
<玉乃光大吟醸備前雄町の特徴のまとめ>
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