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越乃寒梅白、久保田千、八海山普通セットを購入して飲み比べ!お得かどうかも考察しました

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新潟銘酒 飲み比べ720mlx3本ギフト (越乃寒梅白ラベル、久保田千寿、八海山普通酒) をアマゾンで購入したのでレビューします。 このセットは、アマゾンの日本酒ギフト第2位の人気商品です。 でも、私は自分で飲みたいから自分のために購入しました(笑)。

それぞれのお酒のレビューは既に完了してあるので、興味があれば御覧ください。 www.sakeganomitai.com www.sakeganomitai.com www.sakeganomitai.com

また、アマゾンの日本酒ギフトランキングの分析もしています。 www.sakeganomitai.com

ここでは、これら3つのお酒の概要を比較したいと思います。

その前に、このセットの価格について考えます。

この3本セットは価格的にお得か?

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この3本セットはアマゾンでは4,033円で送料無料でした。

それぞれのお酒の個別の希望小売価格は以下のとおりです(すべて720ml)。

越乃寒梅白ラベル:930円
久保田千寿:1,080円
八海山普通酒:930円
合計:2,960円

セットの方が千円以上割高ですね。 セットだったら普通は安くなりそうなのに、割高とかありえん。俺だったら個別に購入するぜ!と思う人もいるかもしれませんが、ちょっと待って下さい。

それぞれのお酒の価格は希望小売価格であって、実売価格ではありません。 八海山普通酒はそうでもないですが、越乃寒梅白ラベルと久保田千寿は普通の店ではほぼ確実に希望小売価格より高いプレミア価格で販売されています。

私の近所のスーパーだと、越乃寒梅白ラベルは1,600円ほど、久保田千寿は2,000円ほどで販売されています。

通販でも希望小売価格で販売されていることはあまりないです。 プレミア価格に加え、送料もかかるので割高になります。

ただ一つ、越乃寒梅も久保田も正規取扱店だと希望小売価格で購入できます。 近所にあれば幸いですが、数はあまり多くないですね。 東京などの大都市以外では近所にあるというケースはあまりないと思います。

私は大阪在住なので、まだ条件はいいのですが、それでもいちいち電車や自転車で買いに行くのは面倒だと思いました。 あの3本を全部希望小売価格で購入しようと思ったら半日かかります。

かと言って、近所のスーパーでプレミア価格で購入するのも癪にさわるし…。

ということで、アマゾンの3本セットはお得だと思って購入した次第です。

私みたいに自分で飲むために購入するのもいいですが、箱には「感謝を込めて」、と書いてありますし、やっぱりこれはギフト用ですね。 3本とも評価の高い人気日本酒なので、もらった方も喜ぶと思います。 できれば私も誰かからもらいたかったですね(笑)。

越乃寒梅白ラベル、八海山普通酒、久保田千寿の評価と比較

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越乃寒梅白ラベル、八海山普通酒、久保田千寿のスペックを比較してみます。

越乃寒梅白ラベル 八海山普通酒 久保田千寿
精米歩合 58% 60% 麹米50%、掛米55%
原料米 五百万石他 五百万石・一般米 五百万石
アルコール度数 15% 15.5% 15%
日本酒度 +6 +5 +5
特定名称 (普通酒) (普通酒) 吟醸
希望小売価格(720ml) 930円 930円 1080円
メーカー 石本酒造(新潟県新潟市) 八海醸造(新潟県南魚沼市) 朝日酒造(新潟県長岡市)

結構似てるな、と感じませんか? 共通点をあげてみます。

●精米歩合が低い
すべて精米歩合は60%以下です。越乃寒梅白ラベル、八海山普通酒は普通酒の扱いですが、精米歩合からすると実質吟醸クラスのお酒です。

●酒米は五百万石が主体
五百万石は山田錦と人気を二分する「酒米の女王」です。五百万石を使用したお酒は繊細でエレガントな風味になると言われています。

●辛口
日本酒度は+5から+6です。日本酒度からだけでは確定できないものの、すべて辛口のお酒であると予想できます。

●すべて新潟県のお酒
越乃寒梅、八海山、久保田。すべて日本屈指の銘酒として知られていますが、すべて新潟県のお酒というのは偶然でしょうか。新潟県というところは風土が日本酒づくりの適しているのだろうと個人的には思います。 一般的に、同じ地方のお酒は似たような味になりやすいので、これら3つのお酒も似たような味なのかな?と予想できます。

さて、実際に飲んでみた感想ですが、この3つは味は似ています。 味わいは淡白ですがキリッとしてて、硬質な印象を受けます。 微かに甘さも感じますが、少しピリッとする辛口のお酒なのも同じですね。 つまり淡麗辛口です。

香りはすべて控えめ。 久保田千寿は吟醸酒ですが、それでもあまり吟醸香は感じません。 味わいもそうですが、香りの余韻も短く、キレは良いです。

淡麗辛口で香りが控えめでキレが良い。 この3つは食中酒として最適なお酒です。

もちろん、お酒だけで飲んでも美味しいです。 スルッと飲みやすく、あまりクセのない風味でもあるので、続けて飲んでも飽きません。 値段を考えなければ、毎日でも飲めるお酒ですね。

3つのお酒の違いと個人的な好み

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次にこれら3つの違いについてまとめます。

と、その前に、一つ補足です。

越乃寒梅白ラベルと八海山普通酒は値段も同じですし、どちらも普通酒です。 なので、この2つを比べるのは問題ないと思います。 しかし、久保田千寿は他の2つより価格が高く、また普通酒ではなく吟醸酒です。 つまり、久保田千寿は他の2つよりワンランク上のお酒と言えます。 ということで、久保田千寿と他の2つを比べるのは参考程度にとらえてください。

一番味わいと香りが淡白なのが越乃寒梅白ラベルです。 淡白と言えば、紙パックの安酒を思い出しますが、あれとはまた別の淡白さです。 精米歩合が58%。かなり米を削ったお酒なので、雑味が少なく、それで淡白に感じるのだと思います。 安酒の淡白さは単に米が少なく醸造アルコールが多い、薄い酒だからです。

八海山普通酒は越乃寒梅白ラベルに比べると、味わいがしっかりしています。 香りはどちらも淡いですが、若干八海山の方が香りが強いです。

越乃寒梅白ラベルと八海山普通酒は甲乙つけがたいお酒だと思いますが、個人的には八海山の方が好みですね。

久保田千寿ですが、味わいは越乃寒梅白ラベルと同じぐらい淡白です。 香りも吟醸酒にしては控えめですが、他の2つに比べると強く感じます。 全体的に受ける印象はやはり他の2つに比べるとワンランク上かな、と感じました。 この3つの中では久保田千寿が一番好みです。

まとめ

日本酒は一つの銘柄を楽しむのも良いですが、飲み比べというのも楽しいものです。 越乃寒梅、八海山、久保田はどれも淡麗辛口で、よく似た傾向のお酒です。 なので、同時に飲み比べないとなかなか違いがつかめないと思います。 今回も、個別で入手して、別の日にそれぞれを飲んだとしたら、なかなか違いを見つけることができなかったでしょう。特に越乃寒梅白ラベルと八海山普通酒は差が分からなかったに違いありません。 3本セットで購入して飲み比べができて3倍楽しかったです。

値段的には正規取扱店を回って希望小売価格で購入するのが最安ではあるものの、手間を考えるとあまり得策ではありません。 送料無料ですし、通販で購入したほうが、トータルで考えるとお得だと思いました。