月桂冠祝米大吟醸を飲んだのでレビューします。
このお酒は人からもらいました。
以前、日本盛の大吟醸酒や大関の大吟醸を飲んだ経験から、大手酒造メーカーの大吟醸って全然大したことがないというイメージがありました。 www.sakeganomitai.com しかし、今回はいい意味で予想が覆されました。
続きは後ほど。
<概要>
月桂冠祝米大吟醸は京都伏見の月桂冠が製造している日本酒です。 月桂冠は日本2番目の規模の大手酒造メーカーで、非常の多くの商品を製造しています(なお、1番は白鶴)。
公式サイトには月桂冠の商品の紹介ページがあるのですが、この祝米大吟醸はどこにも載っていません。 公式サイト以外でも探してみましたが、このお酒についての情報はあまり出てきません。
祝米大吟醸はギフトセットの中の一つの商品であって、単品では販売されていないようです。 私も人からもらったので、そのあたりは分かりませんでした。
さて、このお酒の最大の特徴は「祝(いわい)」という酒米を使用している点です。
祝は以前は酒造好適米として京都で栽培されていましたが、栽培が難しく収量も少ないことから1973年に栽培が中止になりました。 しかし、1992年に復活し、現在では伏見の蔵を中心に祝のお酒が作られています。
祝は精米しやすく、低たんぱくであることから吟醸酒向きの酒米と言われています。
この月桂冠祝米大吟醸も精米歩合50%の大吟醸酒です。
月桂冠祝米大吟醸のスペック
原材料:米、米麹、醸造アルコール
精米歩合:50%
味わい:やや辛口・やや淡麗
祝を使用していること以外は特に変わった点は見当たりません。 あとは、月桂冠の技に期待して飲んでみます。
<実際に飲んでみました>
大吟醸らしく冷やして飲むのがおすすめらしいので、まずは冷やして。 口に含んですぐ、華やかな吟醸香が頭の上の方まで突き抜けます。 近頃、久保田や八海山の吟醸を飲んでいたのですが、あのような控えめな吟醸香ではなく、ガンガン主張してくる吟醸香です。 個人的には、吟醸酒というからにはこれぐらいじゃないと物足りないですね。
香りに一瞬遅れて、甘い味わいを感じます。米の味はほとんど感じません。 余韻の長さはまあまあ。細く長く消えていく感じです。
これは美味い! 日本盛や大関の大吟醸とはわけが違います。
次は常温で。 ちょっと米の味がするようになります。 吟醸香は少し弱くなります。
次はぬる燗程度に温めました。 ヨーグルトっぽい風味が出てきました。 吟醸香は弱くなりましたが、まだ残っています。 これはこれで悪くないですが、やっぱり冷やして飲むのが一番美味いと思います。
<食事との相性は?>
冷蔵庫にローストチキンがあったので、肴にして飲んでみました。 酒は美味い。ローストチキンも美味い。しかし、一緒に飲み食いしても相乗効果はないですね。 とはいえ、お互いに邪魔することもないので、問題もないです。 このお酒は結構主張が強いので、少々濃い味の料理であっても負けることはないと思われます。
しかし、個人的にはこのお酒は食中酒じゃなくて、お酒だけで楽しみたいです。
<価格は?入手難度は?>
現在だと、「月桂冠 大吟醸飲みくらべ3本詰セット」でしか入手できないと思われます。 価格は、3,210円で送料無料です。 ということは、1本あたり千円ちょっとの商品ということになります。 あの品質で千円ちょっとの価格なら、リーズナブルだと思います。
そこら辺では購入できず、通販でも単品購入でも難しいようなので、入手難度は明らかに難ですね。
<どんな時に飲むお酒か?>
祝なので、それはもちろんおめでたい時に飲むお酒だと思います。華やかなお酒なので、おめでたい席に花を添えるにはもってこいです。 また、セット商品は自分で買って飲むのもいいですが、基本的にはギフト向けなので、日本酒好きの人に送るのもいいでしょう。 珍しいお酒なので喜んでもらえると思います。
<月桂冠祝米大吟醸の特徴のまとめ>
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