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虎斑霧島のレビュー 黒霧島との違いは?

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虎斑霧島(とらふきりしま)を飲んだのでレビューします。
虎斑霧島は読者様のコメントで知りました。
霧島ファンの私としては、虎斑霧島の発売を知らなかったことは大失態、すぐに酒屋へ行って買ってきました。

それにしても、霧島にしては変わった名前です。

黒、白、赤、茜など色名がついた商品が多い霧島ですが、虎斑って?

このお酒は黒麹と黄麹を使用しているので、虎の文様を想起させたということでしょう。

単に黄霧島でもいいような気もしますが、ちょっとゴロが悪いですし、虎でいいと思います。

それで実際に飲んでみると、

黒霧島のようで黒霧島じゃない。
確かに黄麹焼酎っぽいところはありますが、言われなかったら黒霧島とさつま白波を混ぜたと感じたかも。

ちょっと複雑で、面白い味です。

続きはのちほど。


<概要>

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虎斑霧島(とらふきりしま)は宮崎県の霧島酒造が製造している芋焼酎です。

数量限定、本州限定で2018年11月21日発売開始の商品です。

この少し前に発売開始となった黒霧島EXは普通のスーパーにも並んでますが、虎斑霧島はこれに比べると置いている店は少ないです。

虎斑霧島の特長は、黒麹と黄麹を両方使用していることにあります(なお、麹とはデンプンを糖分に変化させるカビの一種です)。
黒麹を使用した焼酎は黒霧島など数多く、黄麹を使用した焼酎は黒麹ほど多くはありませんが、黄猿、魔王などいくつもあります。
しかし、黒麹と黄麹の両方を使用した焼酎は非常に珍しいです。少なくとも私は他に知りません。

黒麹の焼酎は重厚でキレの良い味わいになります。
一方、黄麹の焼酎は香り高く軽快な味わいとなります。

虎斑霧島はその二つを兼ね備えた味わいなのか?
期待は膨らみます。

なお、虎斑霧島のキャッチコピーは「がるっと、ふわっと」です。
がるっと、とはキレのあるナチュラルな苦みを表しています。
ふわっと、とは華やかな香りと甘みを表しています。

それにしても、がるっと、ってねえ。。

まあ、実際に飲んでみましょう。

<実際に飲んでみました>

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公式サイトによれば推奨は水割りなので、まずはそれで飲んでみました。

口に含むと黒霧島のようなキリッとした酸味、しっかりした香ばしさを感じます。
飲み干すと、黄麹の焼酎らしい、ほんわかした華やかな香りが口内に残ります。

なるほど、確かに黒麹と黄麹の両方の特徴を兼ね備えています。

ただ、そういう予備知識がないなら、黒霧島に、香り強い系薩摩焼酎の代表格である「さつま白波」を加えたような風味と表現したかもしれません。
さつま白波は黄麹の焼酎ではありませんが、強く、余韻の長い香りは薩摩焼酎を想起させます。

まあ、個性的で面白い焼酎だと思います。
黒霧島EXが進化形黒霧島なら、虎斑霧島は変化系黒霧島と言えます。霧島酒造の新しい焼酎を生み出そうという意気込みを感じました。
霧島ファンならずとも、芋焼酎ファンなら絶対に一度は飲んでみるべき画期的焼酎です。

なお、ロックやお湯割りでも飲んでみましたが、それも美味いですよ。
ただ、私も水割りが一番おすすめだとは思いました。

<黒霧島との比較>

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虎斑霧島と黒霧島を飲み比べてみました。
飲み比べてみると、意外に違いの大きい焼酎です。
香ばしさ、芋の香りなどは黒霧島の方が上質です。
また、複雑な風味の虎斑霧島に比べると、味と香りの統一感に優れています。完成度の高さはさすがです。
一方、虎斑霧島は味わいは黒霧島似ていますが、比較的ライトです。
そして独特の華やかな香りがあるのは面白いですが、味わいと香りのバランスが少しちぐはぐしている印象も受けます。
安心して飲めるのは完成度の高い黒霧島ですね。
虎斑霧島は黒霧島に比べると好みが分かれそうです。


<価格は?入手難度は?>

900mlで税抜き1175円です。
黒霧島より少し高く、赤霧島、茜霧島と同価格です。
とはいえ、質からすると高いとは感じません。

入手難度ですが、本州限定発売で、大阪でも一部の酒屋でしか売ってないです。
かといってプレミアがついているわけでもなく、通販では普通に売っています。
なので、入手難度は普通とします。

<虎斑霧島の特徴のまとめ>

●黒麹と黄麹の両方を使用した珍しい焼酎
●面白い風味。一度は飲んでみるべき焼酎。
●入手難度:普通

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