かたの桜純米吟醸を飲んだのでレビューします。
片野桜(かたのさくら)は大阪・交野市にある酒蔵で、大阪のスーパーでは比較的よく見かけるお酒ですが、おそらく他県ではほとんど見かけないと思います。
というか、大阪でもそれほど知名度はないです。年間500石という小さな蔵で、大阪人でも飲んだことがないという人が大半だと思います。
私もこれまで片野桜を飲んだことがありませんでしたが、地元のお酒を知らないというのも愛好家としては恥ずかしいので、今回セレクトしてみました。
飲んでみると
…
桜の花のようにパッと咲いてパッと散る。
そんなお酒でした。
続きは後ほど。
<概要>
かたの桜純米吟醸は大阪府にある山野酒造が製造している日本酒です。
山野酒造では全製造数量の約80%が特定名称酒でその内の40%を原酒で蔵出しするほど原酒にこだわっています。また山廃仕込みの商品が多いのも特徴です。 代表銘柄は片野桜山廃純米無濾過生原酒ですが、今回紹介する、かたの桜純米吟醸は山廃でも原酒でもありません。いずれ山廃純米無濾過生原酒もレビューする予定です。
かたの桜純米吟醸のスペックは以下のとおりです。
原材料:米、米麹
精米歩合:55%
アルコール分:15度
スペックだけ見れば普通の純米吟醸酒ですが、やや珍しいのが生貯蔵酒であることです。
通常、日本酒は搾った後に1回、出荷前にもう1回加熱処理(火入れ)をします。
生貯蔵酒は出荷前の火入れを省略したお酒で1回しか火入れしていないお酒です。
そのため、生貯蔵酒独特の風味が生まれると言われています。
(なお、火入れを全くしないお酒を生酒といいます)
では飲んでみましょう。
<実際に飲んでみました>
まずは冷温で。
口当たりは滑らか。すいっと入ってきます。
程なくして、品のいい吟醸香が口内でパッと咲きます。
飲み込むと、吟醸香が一瞬間を置いってすぐに消えます。かなりキレのいいお酒です。
吟醸酒にしてはやや香りは強い方だと感じましたが、その割に余韻が短いのは意外です。
まさに桜のように、パッと咲いてパッと散るようなお酒ですね。
ところで、生貯蔵に関してはどのあたりが特徴なのかよく分かりませんでした…。まだまだ修行が足りないようです。
次は常温付近で。
ちょっと酸味が強くなりました。
不味くはないですが、なんかバランスが悪いように感じます。
次はぬる燗程度に温めました。
これは全然ダメ。酸味が強いし、アルコールの棘も出るし、美味くないです。
このお酒は冷温一択ですね。
なお、キレの良いお酒ですし、食中酒にも使えると思います。
<価格は?入手難度は?>
300mlの商品を498円で購入しました。
なお、720mlで1,500円程度、1800mlで三千円ちょっとの価格です。
純米吟醸の価格としてはやや高いかもしれませんが、300mlの商品は試しで購入するにはお手軽でいいと思います。
大阪では比較的見つけやすいお酒ですが、全国的にはマイナーなお酒なので入手難度は普通とします。
<どんな時に飲むお酒か?>
やや高いお酒なので、ちょっといい時用だと思います。
また、大阪以外ではほとんど見かけないお酒のはずなので、何かの用事に大阪へ来ることがあったら、せっかくなので自分へのお土産用として購入してみてはどうでしょうか。
<かたの桜純米吟醸の特徴のまとめ>
スポンサードリンク
?