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天野酒吟醸のレビュー 味は?飲み方は?

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天野酒吟醸を飲んだのでレビューします。

地元大阪のお酒のレビューとしては秋鹿に続く2例目となります。 www.sakeganomitai.com

スーパーの酒売り場では地元枠みたいなのがあるのか?大阪のスーパーでは天野酒や秋鹿の小瓶は結構見かけます。

しかし、いつでもあるという安心感からレビューは後回しになってしまいました。

実際に飲んでみると、

旨味が強い。
純米酒じゃないけど、米の味わいの強いお酒でした。

続きは後ほど。

<概要>

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天野酒吟醸は大阪府河内長野市の西條合資会社が製造している日本酒です。
酒造りの歴史は長く、西條蔵の創醸は江戸時代中期に当たる1718年となっています。

天野酒は元々は中世の時代より金剛寺で醸された僧坊酒で、濃醇な甘口だったそうです(日本酒度は-90付近と超甘口)。
美酒として知られ、織田信長、豊臣秀吉が愛した酒でもあります。

しかし、その後は市中の酒蔵の勢いに押され、江戸時代の初めには途絶えてしまいます。

時は流れ、1971年になって地元の酒蔵である西條が復活させましたが、名前だけで元々の天野酒とは異なるお酒でした。
しかし、平成になって当時の資料から古式ゆかしい天野酒が復活し、「天野酒僧坊酒」として現在も販売されています(300ml,1800円)

なお、今回紹介する天野酒吟醸は、昔の天野酒とは全く違うお酒です。

天野酒には吟醸のほか、普通酒、本醸造、大吟醸のお酒もあります。
天野酒吟醸はラインナップの中で唯一300mlの小瓶サイズで、最も売り場では見かける商品となっています。

天野酒吟醸のスペックは以下のとおりです。

原材料:米、米麹、醸造アルコール
精米歩合:55%
アルコール度数:15度以上16度以下

まあ、名前の通り吟醸酒ですね。

公式サイトによる、味のバランスは以下のとおりです。
かなり辛口で、後は平均といったところですね。
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しかし、味の感じ方には個人差が大きいので私がこのように評価するとは限りません。
では、実飲レビューに行きましょう。

<実際に飲んでみました>

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まずは冷温で飲んでみました。
吟醸酒ですが、吟醸香はそれほど強くありません。フルティーって感じじゃありませんが、普通酒にはない気品のある香りはします。
味わいは、辛口よりのお酒ですね。とは言え、あまり甘くないという意味で、ピリピリするわけではありません。
古来の芳醇甘口の天野酒とは真逆の淡麗辛口のお酒ですね。
このお酒で一番印象に残ったのは旨味です。純米酒ではありませんが、米の旨味がしっかり感じられます。

次は常温で。
さらに米の旨味がしっかりしてきます。結構どっしりした飲みごたえです。

最後はぬる燗程度に温めました。
味わいはUPしますが、バランスは崩れません。美味いです。

同じ大阪のお酒である秋鹿はアッサリした日本酒でしたが、天野酒はそれとは違い、味わい深く飲みごたえがある日本酒でした。

<食事との相性は?>

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シラスを肴に飲んでみました。
このお酒は旨味が強いので、同じく旨味のあるシラスとは相性がいいです。
また、香りがあまり強くなく、キレのいいお酒なので、シラスのような淡白な食品の風味をそこなうこともありません。

おそらく和食全体に合うお酒のはずです。

<価格は?入手難度は?>

300mlで545円(税込み)です。
小瓶サイズということもあってか、ちょっと割高に感じます。

スーパーで普通に見かけるお酒なので入手難度は易とします。

<どんな時に飲むお酒か?>

これは食中酒として輝くお酒だと思います。

ただ、ちょっと高いので、たまにの贅沢で飲むお酒でしょうか。

<天野酒吟醸の特徴のまとめ>

●香り穏やか、淡麗辛口のお酒
●旨味が強い。食中酒向けか
●入手難度:易


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