キクマサピンを飲んだのでレビューします。
キクマサピンと言えば、お酒売り場でもひときわ目立つピンクの菊のパッケージ。 しかし、存在には気がついていても、これまで手にとって購入したことはおろか、飲んだこともありませんでした。
しょせんは安酒、味は大したことはなかろうと、侮りがあったことは事実。 ただ、言い訳するなら、スーパーのお酒売り場でも100種類以上のお酒があるのに、そこでわざわざキクマサピンを買う理由がなかったからです。 特別安いわけでもないですし、他のお酒との違いを強く打ち出しているわけでもありません。
今回は180ml紙パック酒を評価するという理由で「かみなり三代」「日本盛鬼ころし」に引き続きキクマサピンも購入して飲んでみました。
味は意外にも…。
詳しくは後ほど。
＜概要＞
キクマサピンは兵庫県にある菊正宗が製造している日本酒です。
菊正宗は大手酒造メーカーでは珍しく、本醸造クラスの商品が主力となっています。 キクマサピンはそれよりランクが落ちる普通酒ではありますが、糖類・酸味料が入ってない本格派の日本酒です。
キクマサピンは昭和58年に販売が開始された30年以上の歴史を持つロングセラー商品です。 さらに、2012年から2017年まで6年連続モンドセレクション金賞を受賞していることから、品質には定評があると言えます。
なお、パッケージが似ており混同しがちな「キクマサピン淡麗仕立」には糖類・酸味料が添加されており、これはさらにワンランク下の商品と言えます。
キクマサピンには180ml、500ml、900mlの規格の商品が存在していていますが、特に180mlの商品はほとんどのスーパー・コンビニで置いており気軽に入手できます。
180ml紙パック酒としては、かみなり三代・日本盛鬼ころしと並んでもっともメジャー、個人的には紙パック3兄弟の長男的存在という認識です(長男なのは値段が一番高いから)。
＜実際に飲んでみました＞
まずは常温で。 おっ、意外に味が濃い。 普通酒にありがちな旨味とほのかな甘味を感じるお酒ですが、それに加えて米の風味の深みがあります。 白鶴や大関の上撰あたりのお酒と遜色がないぐらいです。
次は冷やして。 風味がおとなしくなるので飲みやすくなりますが、個人的には物足りなく感じます。 おすすめしません。
最後にレンジでチンしました(多分45度ぐらい)。 風味がUPしますが、少々ピリピリします。 私は辛口と言われるお酒でも、あまり辛いと感じることはないのですが、これは辛いかもしれません。 とはいえ、少しです。 これはこれで飲みごたえがあって好きですね。
全体的には予想を超える味でした。 すごく美味しいとまでは言いませんが、意外に本格的な日本酒だと感じました。
＜食事との相性は？＞
マグロのさし身を肴に飲んでみました。 キクマサピンは特に個性の強いお酒ではないので、マグロの味や香りを邪魔するということはありません。
両者には旨味という共通点があるので、比較的相性の良い組み合わせだと思います。 キクマサピンは和食全般に合いそうなお酒です。
＜かみなり三代・日本盛鬼ころしとの比較＞
紙パック酒3兄弟？のかみなり三代と日本盛鬼ころしと飲み比べてみました。
かみなり三代とは比較的風味の方向性が似ていますが、キクマサピンの方が濃くて深いです。明らかにワンランク上だなと感じます。 日本盛鬼ころしは独特の風味があって、好みが分かれると思いますが、私は好きではありません。
この3つの商品の中ではキクマサピンが頭一つ飛び抜けて美味いです。
＜価格は？入手難度は？＞
180mlで150円、500mlで421円、900mlで748円です(メーカー公式サイトによる)。
私は近所のスーパーで180mlの商品を118円(税抜き)で購入しました。 かみなり三代と日本盛鬼ころしは88円なので、それに比べると高いお酒です。
ただ、同容量のワンカップ大関上撰が同じ店で168円です。 キクマサピンはワンカップ大関上撰に較べて味はそれほど遜色ありませんし、コスパは高いと言えます。
なお、どこのスーパー・コンビニでも置いてあるので入手は簡単。24時間飲みたい時に飲めるお酒です。
＜どんな時に飲むお酒か？＞
野外でのレジャーにはもってこいですが、パッケージが派手で目立つので「あの人、キクマサピンを飲んでる」とすぐにバレるのは欠点かもしれません(？)
＜キクマサピンの特徴のまとめ＞
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