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獺祭遠心分離 評判は?獺祭39と飲み比べてみた違いは?

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獺祭磨き三割九分遠心分離(以下獺祭39遠心分離)を飲んだのでレビューします。 獺祭39遠心分離だけ飲んでも、その良さがわかりにくいと思ったので、ノーマルの獺祭39も購入して飲み比べました。

720mlの瓶、2つ合わせて6198円。 買おうかどうか迷いましたが、好奇心が勝って買ってしまいました! もう当分飲むことはないだろうと思って、心して味わいました。

…いやいや、獺祭39遠心分離、恐るべきお酒でした。

詳しくは後ほど。 (獺祭39遠心分離を含む、獺祭全13種類をまとめた記事も書いたので、獺祭シリーズに興味のある方は是非御覧ください。) www.sakeganomitai.com

<概要>

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獺祭39遠心分離は山口県にある旭酒造が製造している日本酒です。

獺祭遠心分離には獺祭23遠心分離もありますが、今回入手したのは獺祭39遠心分離の方です。 なお、獺祭50遠心分離は存在しません。 f:id:sakeganomitai:20180124122240j:plain f:id:sakeganomitai:20180124122720g:plain

遠心分離について解説します。

日本酒は製造の最終段階ではもろみという状態になって、これを搾ることでお酒ができて、残りは酒粕となります。

通常であれば、もろみを搾るのに加圧します。というのも、加圧するともろみからたくさんお酒が搾り取れるからです。

しかし、加圧するとお酒がたくさん取れる反面、もろみから雑味もお酒に入ってきてしまいます。それはそれで日本酒の美味さにもなるのですが、加圧しないほうが雑味の少ない香り高いお酒が取れます。

遠心分離機を使うと、無加圧でものみからお酒の一番澄んで香り高い部分だけを取り出せるようになります。

しかし、その分もろみからお酒を取り出せる量が少なくなって費用もかかります。 また、この遠心分離機は家一軒買えるぐらいの高価な装置です。 そのため、遠心分離で取り出したお酒はどうしても高価になります。

遠心分離機はどこのメーカーでも導入しているわけではなく、現在導入しているメーカーは10軒ほどと言われています。 なので、遠心分離したお酒は非常に珍しく貴重であります。

獺祭遠心分離には、遠心分離機で取り出したお酒に、通常の加圧して取り出したお酒をブレンドしています。

それにより、洗練された香りに加え、通常の絞り方由来のパンチのある味が混ざり合い、より厚みのある飲みごたえのあるお酒に仕上がっています。

ただ、これは個人的な意見ですが、せっかくなので通常の絞り方のお酒を混ぜないで、そのまま遠心分離のお酒で商品化しても良かったんじゃないかと思います、というか飲んでみたかったです。 もちろんそれは素人の意見で、遠心分離酒だけだと香り高くてもスッキリしすぎて飲みごたえがないから、獺祭の社員の方も熟慮して、敢えて混ぜているのだろうと推察します。

<獺祭39と飲み比べました>

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獺祭39遠心分離と獺祭39を飲み比べました。 一番美味しく飲めるであろう、冷蔵庫から取り出してしばらくした状態で飲みました。

獺祭39も飲みやすくて香り高い、非常に上質なお酒ですが、遠心分離はどうでしょうか?

まず、口当たりは似ています。抵抗なく口に入ってきます。 ほんのり感じる米の味や、舌に感じる重みも似ています。

一瞬感じる香りはジューシーな洋梨のようでフルーティー。これも39と同じです。 しかし、ここからです。 遠心分離は、香りの広がり方、ボリュームが圧倒的です。 39の方がさっそうと吹き抜ける風なら、遠心分離は暴風です。 香りの嵐が口内で暴れまくります! くわー、これは強烈。超派手なお酒です。 とはいえ、そのまま搾ったお酒をブレンドしているせいか、極端にバランスが悪くはなく違和感を感じるほどではありません。

全体的には39より遠心分離の方が好みです。値段は遠心分離の方が1.5倍ぐらいしますが、十分その価値はあると思います。

なお、獺祭39遠心分離より獺祭23の方が価格は高いですが、獺祭39遠心分離の方が香り高く、個人的には好みです。 獺祭23も香り高いですが、39遠心分離はその上を行きます。

そう思うと、獺祭23遠心分離は一体どんなお酒なんだと飲んでみたくなりますが、価格が高すぎてさすがに手が出ないです。。

<食事との相性は?>

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唐揚げを作ったので、獺祭39遠心分離と飲み食いしてみました。

唐揚げも遠心分離も美味いです。 しかし、相乗効果があるかというと…。

イメージしてみて下さい。 洋梨と唐揚げ、普通同時に食べますか? 全然OK、という人なら獺祭39遠心分離は食中酒として使えると思います。

ただ、常識的には唐揚げはメインディッシュで、洋梨はデザートだと思います。

獺祭39遠心分離は食後に、ゆっくりとそれだけで向き合うのが良いと思います。

<どんな時に飲むお酒か?>

完全に特別な時に飲むお酒です。 例えば宅飲み会で、獺祭39と獺祭39遠心分離を持っていくと面白がられるに違いありません。6千円かかりますが日本酒好きの集まりならきっと盛り上がるでしょう。

<価格は?入手難度は?>

税込み価格720mlで3,780円1.8Lで7,560円です。 なお、獺祭39は、720mlで2,418円、1.8Lで4,835円です。 遠心分離になると1.5倍程度の価格になります。

なお、獺祭23遠心分離は720mlで8,100円、1.8Lで16,200円です。 飲んでみたいですが、さすがにこれは手が出ません。

なお、獺祭39遠心分離は獺祭正規取扱店でしか見たことがありません。 私も近所の正規取扱店で購入しました。

近所に正規取扱店がなければ通販でも購入できます。 送料はかかりますがプレミア価格はついていません。

<獺祭39遠心分離の特徴のまとめ>

●非常に珍しい遠心分離で搾ったお酒
●獺祭39より香り高い
●価格は獺祭39の1.5倍する
●入手難度:普通


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