月桂冠月(つき)を飲んだのでレビューします。
スーパーのお酒売り場で大量に売られているのをよく見ますが、正直まったく買いたいとも飲みたいとも思ったことがないお酒でした。
安いだけで、マズい酒。 単に酔っ払いたいだけなら安い焼酎の方がコスパがいいですし、私としては選択肢としてありえない商品です。
しかし、よく考えれば、いつもスーパーにおいているということは、それなりに売れている商品であり、愛飲者も多いはず。 もしかしたら私の知らない魅力があるのかもしれません。
ということで、一度飲んでみようと一番小さな210mlの瓶の商品を買って飲んでみました。
ある意味、想像を超えたお酒でした。
続きは後ほど。
<概要>
月桂冠月は京都伏見にある月桂冠が製造している日本酒です。
数ある月桂冠の商品の中で、レギュラークラスが上撰月桂冠と位置づけられていますが、月桂冠月はその下のランクです。
月桂冠月は1997年販売開始で、20年以上売れ続けているロングセラー商品です。 スーパーでは兄貴分の上撰月桂冠より見かける機会が多いので、売上的には上撰月桂冠より上をいっている可能性は高いです。
月桂冠月のライバルは「白鶴まる」「松竹梅 天」などがありますが、この2つの商品には酸味料と糖類が添加されている一方、月桂冠月には添加されていません。 素材の味だけで勝負できるということでしょうか。 飲むのが楽しみですね。
<実際に飲んでみました>
まずは常温で。 うん?なにこれ? すっごく薄味です。 ほのかに甘くて酒の風味がしますが、水みたいです。
米を極限まで磨いた大吟醸だと、水みたいにスルッと抵抗なく飲める酒がありますが、それとは対極にあるはずの月も同じなのが不思議です。 でも、当然大吟醸のようなフルーティーな香りはなく、なんとなく米の臭いとアルコールの臭いがします。
うーん、なんじゃこりゃ。 飲みやすいけど、物足りないです。
これはいっその事、酸味料と糖類を入れて味を調節したほうがよかったかも。
次は冷やして。 …もう、水ですね。これは。 ちょっとだけ甘いですが、日本酒とは思えません。
最後はレンジで温めて。 少し味わいが出てきましたが、まだ薄いです。 でも、一応温めて飲むのが一番いいと思います。
それにしても薄い。 それでもアルコールは13%あるし、一応ちゃんとした日本酒です。
安くて飲みやすいので、いち早く酔っ払いたいときには最適なお酒でしょう。 味は期待してはいけません。
<料理との相性は?>
一応、マグロの刺身を肴に飲んでみました。
しかし、これは料理との相性云々の話じゃないです。
水と料理、合いますか? って聞いているようなもんです。 合わない訳ありません。 月はほとんど水なんだから、どんな料理にも合うに決まってます。
<上撰月桂冠との比較>
月桂冠月より2割ほど値段が高い兄貴分が上撰月桂冠です。
上撰月桂冠もあっさりしたお酒ですが、まだ飲みごたえがあります。美味いとまでは言いませんが、一応セーフです。
個人的には月はアウトです。これは酒じゃない。 もっと米の割合を増やすか、糖類と酸味料ぶち込んで出直してこい!
<価格は?入手難度は?>
上撰月桂冠には様々な規格が存在しますが、例えば210ml瓶が156円、2.0Lパックが1,463円です(税抜き、メーカー希望小売価格)。 ライバルの白鶴まるとほぼ同じ価格です。 安酒の中でも安い部類に入ります。
さらに、実際はスーパーでは安売りされているのでもっと安く買えるはずです。
スーパーのお酒コーナーの常連商品であり、入手は簡単です。
<どんな時に飲むお酒か?>
どんな時って、酔っ払いたい時に飲むお酒ですね。 味に期待して飲む人はいないと思います。 もしそうなら、ほぼ同価格である白鶴まるの方がまだマシです。
<月桂冠月の特徴のまとめ>
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