上撰白鶴を飲んだのでレビューします。
白鶴と言えばド定番の日本酒ですが、思い返せば一度も飲んだことがなかったかもしれません。
安いのは知ってますが、飲みたいと思わせる個性があるように思えず、これまで見向きもしませんでした。 また、単に酔っ払いたいだけなら、白鶴まるや月桂冠月など、もっと安い酒もあります。
上撰白鶴はどうも中途半端で、使いみちに困るようなお酒、というイメージです。
しかし、日本酒の代表的銘柄を知らないというのも日本酒愛好家としては恥ずかしいと思い、今回買って飲んでみることにしました。
<概要>
上撰白鶴は兵庫県の白鶴酒造が製造している日本酒です。
白鶴酒造は業界大手の日本酒メーカーであり、非常の多くの商品を販売していますが、中心は何と言っても上撰白鶴です。 白鶴の公式サイトをみると、100年以上の歴史と伝統がある事がわかります。 日本酒に興味がない人でも、あのオレンジのラベルに白い鶴が書かれた絵柄は誰でも知っていると思いますが、あれは昭和の終わりの方から現在に至るまでマイナーチェンジを経て使われています。
味ですが、公式サイトを見ると、辛口と甘口の中間、淡麗と濃醇の中間とあります。 個性を出すよりは万人受けを狙ったお酒に仕上げているようです。
★参考(公式サイトより) 原材料:米(国産)、米麹(国産)、醸造アルコール アルコール度数:15~16% 日本酒度:+1 酸度:1.4 アミノ酸度:1.1
<実際に飲んでみました>
公式サイトには飲み方として「冷やして」から「上燗」まですべていけるそうです。
まずはコップ酒ということもあり、そのまま常温で飲んでみました。
口当たりは優しく、抵抗なく入ってきます。 味は甘みと旨味がやや強いです。 味を感じた一瞬あとに、日本酒らしい米の香りが口内に広がってきました。 ただ、普通酒なので吟醸酒みたいなフルーティーな香りはありません。
味や香りの余韻はそれほど長くはなく、さっぱりと終わります。
特筆すべき特徴はありませんが、大きな欠点もない、良く言えばバランスが良い、悪く言えば平凡なお酒ですね。
次は冷やして飲んでみました。 元々さっぱりしたお酒ですが、さらにサッパリです。 日本酒が苦手な人ならいいかもしれませんが、日本酒好きの人からすると物足りない味に感じると思います。
最後はレンジで温めて飲みました。 味は濃くなり、香りも上がってきました。 個人的には最もお気に入りの飲み方です。
全体的にはどの温度で飲んでも飲みやすい万能なお酒です。
<白鶴まるとの比較>
上撰白鶴の下の価格帯の商品が「白鶴まる」です。 歴史は上撰白鶴の方が長いですが、売上は白鶴まるの方が上です。
白鶴まるには酸味料と糖類で味を調整している典型的な安酒です。 上撰白鶴には醸造アルコール以外の添加物がない、安酒ながらも本格派です。
飲み比べてみると、味はよく似ており、バランスが良いのも共通ですが、白鶴まるはより薄味、香りも弱いです。 上撰白鶴もあっさりしたお酒ですが、白鶴まるはそれ以上です。
風味だけなら上撰白鶴の圧勝ですが、上撰白鶴はまるより2割ほど高いので、勝って当たり前の勝負ではあります。
<料理との相性は?>
冷蔵庫にあった豆腐ハンバーグとナチュラルチーズとかぼちゃの煮物を肴に飲んでみました。
白鶴の平凡な味わいは、いかなる食材の風味をも邪魔しません。 食中酒としても万能なお酒だと思われます。
<価格は?入手難度は?>
上撰白鶴には様々な規格が存在しますが、例えば200ml瓶が218円、1.8L瓶が1,868円、2.0Lパックが1,857円です(メーカー希望小売価格)。 スーパーでは2割引きぐらいで販売されていることが多いです。 日本酒としては比較的安い部類に入ると思いますが、上撰白鶴より安い日本酒は数え切れないほどあります。 むしろ安酒というカテゴリーの中では高いと言えるかもしれません。
ほとんどのスーパーで見かける商品であり、言うまでもなく入手は簡単です。
<どんな時に飲むお酒か?>
普段飲みのお酒です。 食中酒として飲むもよし、酒だけで飲むも良しです。 値段も安いですし、気張らずリラックスして飲めるのもいいですね。
ただ、酔っ払うだけに飲むなら、ワンランク下の白鶴まるの方がもっと安いのでおすすめです。
<上撰白鶴の特徴のまとめ>
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