おすすめ日本酒・焼酎を一人語りするブログ

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さつま白波の感想と評価(白霧島、黒白波との違いなど)

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さつま白波を飲んだのでレビューします。
白霧島に比べると芋の香りが強いですが、臭いと言うほどではありません。
想像してたよりは飲みやすいです。
詳しくは後ほど

 

<2018年3月31日追記>

さつま白波の黒麹バージョン「黒白波」も飲んだので、レビューを追記します。

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<さつま白波の概説>

さつま白波は鹿児島県の薩摩酒造が製造している芋焼酎です。

現在、芋焼酎と言えば霧島が最も有名でよく飲まれていますが、以前は芋焼酎と言えばさつま白波でした。
さつま白波は霧島に比べると芋臭さが強く、焼酎好きには好評でしたが、一般の人にはやや抵抗が強かったのかもしれません。
良し悪しはともかく、芋臭さを抑えてスッキリ飲める霧島の方が多くの人には受け入れられてきました。

現在のスッキリ飲みやすい焼酎が求められる風潮に反応してか、さつま白波も2015年にニューリアルして、芋臭さが抑えられた焼酎に生まれ変わりました。
今後、霧島を追撃して、再び芋焼酎の王座奪還なるか注目です。

ところで、さつま白波は白麹を使用していますが、黒麹を使用したさつま白波が「黒白波」です。

これらについても飲み比べてみました。

<実際に飲んでみました!>

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さつま白波は霧島の次ぐらいに有名な芋焼酎ですし、スーパーでもよく見かける商品ですが、実はあまり飲んだことがない焼酎でした。
しかし、芋焼酎を語る上で、さつま白波は欠かせないと思い、今回購入してみました(ただし200ml)。

さつま白波は白麹と黄金千貫を原材料としていますが、霧島ブランドでそれに該当するのが白霧島なので、今回は白霧島の飲み比べてみました。
飲み方はストレートと水割りです。


さつま白波を一口すすります。
口に入った瞬間、芋の香りがバッと口いっぱいに広がります。白霧島はそれに比べるとなんと大人しく穏やかのことか。
ニューリアルして芋臭さが抑えられたといっても、それでも芋焼酎の本流・さつま白波ここにあり、というガンとした主張が見えますね。

芋の香りに少し慣れたあと、しばらくして香ばしさがひょいと顔を出してきます。
ただ、香ばしさは白霧島のほうが強いです。
何度か飲み比べてみると、白霧島は香ばしさにくわえ、苦味がありますが、さつま白波は苦味は少ないことが分かりました。そういう意味ではさつま白波は飲みやすいです。

飲み込んだ後の後味はさつま白波の方が香りが強いぶん長持ちです。
10秒以上は芋の香りが鼻腔に残ります。
白霧島はそれに比べ、後味あっさり、すぐに引いていく感じです。

さつま白波と白霧島は原材料は似ていますが、全然風味の違う芋焼酎でした。
まとめると、
さつま白波は芋の香りが強いものの、意外に飲みやすい焼酎という印象。
白霧島は香りが穏やかで後味スッキリですが、ちょっと苦いかな、という印象です。

個人的な好みですが、食事をしないで焼酎だけ飲むなら、さつま白波の方が飲みごたえがあるので好みかもしれません。これまで、何故かあまり飲んでこなかったことを後悔したぐらいです。
白霧島はあっさりしているので、比較的食中酒に向くかな、と思いました。

また、焼酎初心者にはやはり白霧島のほうが癖がないのでおすすめできると思います。
さつま白波はちょっと芋焼酎が好きになり始めた人向けかな、と思います。ハマる人はハマる焼酎だと思います。

例えるなら、白霧島は品行方正な学級委員長のような焼酎ですが、さつま白波は荒くれ者の番長です。もうすぐ平成が終わろうとする時代に番長ですよ?(笑)

でも、型にはまった優等生より個性的でワイルドな男が好きな人も少なくないはず。

霧島に満足出来なかったら是非飲んでみて下さい。

<さつま白波と黒白波の比較>

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2つを飲み比べてみました。

しかし、なかなか違いが分かりません。

強いて言えば、黒白波の方が酸味が強く、ビターな感じはします。

しかし、目隠ししたら、絶対に見分けがつかない自信があります。

実は私は白霧島と黒霧島の違いもハッキリ分かりません。

個人的には白麹と黒麹の焼酎の違いはほとんどないと考えています。

以下は過去記事です。

www.sakeganomitai.com

<さつま白波の飲み方>

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様々な飲み方で飲んでみた感想です。

ストレート→香りもアルコールの刺激も強すぎます。おすすめしません。

ロック→ストレートよりは飲みやすいです。香りが強烈なのでコアな芋焼酎好きの方にはおすすめです。

水割り→のみやすいです。香りもちょうどいいです。多くの人におすすめです。

水割り(氷なし)→氷がなくても十分飲みやすいです。おすすめです。

お湯割り→香りがきつくなるんじゃ…、と心配してましたが、そんなことはないです。普通に暖かいさつま白波です。ほっこりするので冬場にはおすすめです。

<価格は?入手難度は?>

価格は1.8Lで 1,724円(税抜)です。
焼酎の中では比較的安い部類に入ると思います。
1.8Lが多いなら、720mlの商品や、200mlの商品もあります。

なお、黒白波も同価格です。

どこのスーパーでも見かける、入手の簡単な焼酎です。

<どういうシーンに合うお酒か?>

普段飲みのお酒なので、好きな飲み方で好きなだけ飲めばいいと思います。

やや香りの強い芋焼酎なので、友人と宅飲みするなら白霧島あたりの方が無難かもしれません。

<さつま白波の特徴のまとめ>

●霧島と並ぶ芋焼酎の雄
●最近スッキリ路線へニューリアルしたが、それでも芋臭い。
●黒白波との違いはほとんど感じない
●入手難度:易

 

以下は他の人の体験談です。

こんなに変わった!薩摩白波!(50代/男性)

私が数十年前に芋焼酎と出会ったのは、鹿児島でした。それ以前は私は九州北部に住んでいて、日本酒を飲む機会が多かったのです。しかし鹿児島に来てすごく驚きました。スナックで「お酒をお願い!」というと芋焼酎のロックが出てくるのです。「いやいや、これは酒ではないよ。」と言うと、マスターから「鹿児島では酒と言えば芋焼酎じゃっど!」と怒られました。結婚式へ行くと芋焼酎の一升瓶とお湯が用意されていましたし、法事関係も芋焼酎でかなり驚いた思い出があります。当時の芋焼酎は、本当に芋の匂いが強く、特にお湯割りなどにすると芋の匂いが強く、甘い日本酒に慣れている私はかなり苦労させられました。

そして芋焼酎に囲まれた鹿児島県を脱出。福岡、千葉などを経て九州北部の実家に戻ってきました。その頃はもう焼酎ブームが来ていて、私もビールや日本酒より麦焼酎を飲むことが多くなりました。そしてある日、地区の飲み会の時に役員の方が「薩摩白波」を用意されていたのに気づきました。

私は「ああ、あのまずい薩摩白波か・・・」と思って憂鬱になってしまいました。自分はその日はビールだけを飲もうと思いビールだけを飲んでいましたが、私の焼酎好きを知っているその役員の方がわざわざ薩摩白波のお湯割りを持ってきてくれました。先輩なので飲まないわけにはいかず、しぶしぶと口を付けました。

するとすごく飲みやすいのです。あのぷーんと匂う芋の匂いではなく、芋の匂いが弱く、香りも上品です。そして喉にスーッと入る感じで飲んだ後の芋の匂いというものが全くありません。いつも飲んでいる麦焼酎はどちらかというとアルコール臭が強いですが、この薩摩白波は芋とアルコールのバランスがよくて本当に飲みやすいのです。そして値段は他の焼酎と比べても平均的でコストパフォーマンスもよいほうです。

芋焼酎を作っている鹿児島のメーカーが全国で1番になったことは知っていましたが、やはり企業努力というか、芋焼酎をあまり飲んだことがない方にでも飲みやすい焼酎を一生懸命作ったんだと思って本当にびっくりしました。若いころ嫌で嫌でたまらなかった薩摩白波でしたが、今では人にその旨さを教えようとする自分にいまさらながら驚いています。


老舗のさつま白波へと辿り着いた宅飲み会(50代/男性)

ある年の暮れも押し詰まった宅飲み会は気の置けぬ数人の仲間とのものでした、お邪魔した先の奥さんが作ってくれた手料理に惣菜屋で買ったいくつかを足した普段着の集まりはお店での飲み会とは違って周りに気兼ねすることなく終始リラックスした楽しいものでした。

そんな飲み会での酒は既に買ってあるからということで酒に関しては手ぶらで参加、用意されていたのは芋焼酎のさつま白波です、「え、芋焼酎なのか」という気はしたものの全く見知らぬ焼酎というわけではありません、私が幼い頃に父が晩酌で楽しんでいたものだからです、その頃は父の呼気が芋焼酎特有の匂いを帯びるのがあまり好きではなく成人してからも焼酎といえば米か麦かという具合で芋は避けていたところがあります。

そんな幼き頃から数えてどれくらい経つでしょうか、宅飲み会で口にしたさつま白波は最初はそのままのストレートで、次にお湯割りで、目の前の料理を肴にほろ酔いまで美味しく味わえました。

ほんのりとした芋の風味は雑味ではなく澄んでいて「芋臭さ」ではなく「芋の香り」というものです、味わいはストレートにおいても予想外にまろやかで優しく後味に嫌味がありません、その反面きりっとしたシャープさを求める人には少々物足りないかもしれません、お湯割りにすると香りが一層立ちますが臭さではないので気になりません、割合は焼酎6に対してお湯が4の割合が最も美味しかったです、半々になるとやや味わいが薄れてしまいます。

さつま白波は肴になる料理を甘みのある濃い目の味付けにするとより美味しく楽しめると思います、特にこってりとした煮物やよく味の染みたおでんとの相性は良く、お湯割りでの楽しみが増える冬場は合う料理のバリエーションも増えてよい季節でしょう。

ただ、呼気に芋焼酎特有の匂いが残る場合があるので酒の席の後で誰かと会う予定があるなどの場合は量を控えたほうがよいかもしれません。
価格は1800ml入りのものが1600円程度と安くこれならば気軽に晩酌として楽しめます、1000ml以下のボトルで同程度の価格のものもある中でこの価格はかなりコストパフォーマンスは高いのではないでしょうか。
個人的にはさつま白波と料理がお互いの美味しさを高めてくれる関係がおすすめなので晩酌や会食といった席で味わってもらえたらなと思います。

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