おすすめ日本酒・焼酎を一人語りするブログ

酒好きアラフォーのおっさんが肝臓を犠牲にして書いてるリアルなレビューサイトです。

不味い酒の特徴(でも年々美味くなってる件)

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個人的な主観ですが、焼酎に関してはいくら安くても不味くありません。
(不味いというは変な味がするという意味です。)

安い焼酎ほど、香りや味が薄く、純アルコールに近くなります。

カクテルなどのベースに使われる最も安い甲種焼酎はほとんどアルコールのみです。
アルコール自体が不味い、という人にとっては不味いお酒ですが、そうじゃなかったら安くて酔っぱらえるコスパのいい酒と言えます。


また、ワインも最近は500円以下の激安ワインの数が増えていますが、これも不味いとは思いません。
昔も激安ワインはありましたが、はっきり言って不味かったです。ぶどうから出来たと思えない、変な味がしました。

しかし、最近の激安ワインは確実に質が上昇しています。
100円ショップ・ダイソーの500円ワインなどは1500円と言われて出されてもわからないぐらいです。

安い焼酎と安いワインなら、安く酔っ払うことだけが目的なら焼酎の方がいいですが、味も考慮するとワインのほうがおすすめです。

ビールに関しても、安い発泡酒は味は本物のビールに劣るものの、安い割にそこそこ飲める、という評価だと思います。
不味くて飲めない、という人は聞いたことがありません。


ということで、焼酎、ワイン、ビールは安くても不味くはない、というのが私の考えです。
いろんな酒が安く飲めて、日本はいい国だと思います。

しかし、問題は日本酒です。

安くてもそこそこ美味しい日本酒はありますが、1800mlで1000円以下の激安日本酒は激マズです。

といっても、これは個人の主観です。
安い日本酒も美味いよ、バカにするな!と思われた方はごめんなさい。でもマズいものはマズいです。。

安い酒にも色々ありますが、一番安いのは合成清酒と言われる商品です。
なんかもう、名前からチープな味が想像できます。

合成清酒とは、アルコールに糖類、有機酸、アミノ酸などを加えて、清酒のような風味にしたアルコール飲料です。
清酒とは普通の日本酒と思ってもらって結構です。

合成清酒はいわば日本酒モドキですね。
駄菓子で果汁0%のオレンジジュースってありますが、それってオレンジジュースじゃないじゃん!
というのと同じ感じです。
合成清酒は日本酒じゃないじゃん!

また、清酒に分類される商品でも、合成清酒に近い商品があります。

以前は三倍増醸清酒といって、本物の清酒にアルコールと添加物を混ぜて3倍に薄めた商品がありましたが(昔のワンカップ大関など)、2006年の酒税法改正により、そこまでヒドい商品は売れなくなりました。
しかし、3倍は無理でも2倍に薄めたような「清酒」は今も普通に存在します。
ただ、表示はないのでどれが二倍増醸清酒なのか分かりません。
激安(1800ml1000円以下)で合成清酒の表示がない清酒は、ほぼ二倍増醸清酒じゃないかと思っています。

そんなマズい清酒の特徴ですが、原材料を見てください。
糖類と酸味料が入っている酒はマズいです。

それなりの価格でそれなりの味の酒には糖類と酸味料は入ってません。なぜなら入れなくても美味いからです。
そのままだとマズいからそれをごまかすために添加物を入れています。わかりやすいですね。

ちゃんとした日本酒の原材料は
米、米麹、醸造アルコール
だけです。
純米酒だと醸造アルコールは入ってなくて米と米麹だけです。

では、安い日本酒で糖類と酸味料が入ってないまともな酒はどれぐらいの値段かというと、スーパーの小売価格で1200円ぐらいからだと思われます。

おすすめは、私もかつてよく飲んでいた「沢の鶴 米だけの酒」です。
米だけの酒、つまり純米酒なので、醸造アルコールも添加物も入っていません。

香りは弱いですが、味はまともです。
価格は1200円程度で、普通にスーパーで売ってます。

酒は年々美味くなってる?


年配の人と飲んでると「昔の焼酎は臭くて飲めたものじゃなかった」なんて話をよく聞きます。
最近の焼酎は、昔ながらの臭い(香りのキツイ)商品は減っていて、万人受けするスッキリした商品が多い印象です。

私はそんなに長生きしているわけではありませんが、酒は年々美味くなっていると感じます。
伝統の製法を一切変えずに作り続けている酒造もあると思いますが、ほとんどの酒メーカーでは商品開発・改良を続けないと数ある競合企業に負けてしまいます。
特に、安酒というカテゴリーでは、大手メーカーがしのぎを削っているためその傾向が顕著だと思われます。

例えばワンカップ大関も昔に比べれマシな味になってます。
昔は3倍醸造酒といって安いだけで粗悪な酒でしたが、最近飲んでみると、昔ほど悪くないです。

また、さきほどからこき下ろしている合成清酒も数は減ってます。
スーパーの日本酒コーナーでも少ししか置いてません。
合成清酒ではない、普通の日本酒を安く作れるようになって、合成清酒に近い値段になってきているので、合成清酒の役割もそろそろ終わりかもしれません。

ワインも、メルシャンやサントリーが作っている500円程度のワインは結構飲めます。お値段以上です。

全般的に酒や安く、美味くなっていると感じます。
いやもう、コスパ重視系酒飲みの私としたらうれしいですよ。

個人的には今後は大吟醸クラスの日本酒が1升2000円ぐらいで販売してくれたらいいなと思います。
紙パックで大吟醸が売られる時代、そんな日が来てほしいです。