おすすめ日本酒・焼酎を一人語りするブログ

酒好きアラフォーのおっさんが肝臓を犠牲にして書いてるリアルなレビューサイトです。

大坂屋長兵衛のレビュー

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大坂屋長兵衛を飲んだのでレビューします。
大坂屋長兵衛は名前が変わっていることに加え、スーパーでもよく見かけることから、前から気になっているお酒でした。
今回、行きつけの酒屋で180mlのボトルを見つけたので、試しに買ってみました。

大坂屋長兵衛はワンカップで有名な大関の大吟醸酒。
以前、ワンカップの大吟醸を飲んだことがありましたが、ほとんど吟醸香のしない、名ばかり吟醸酒でずっこけました。
なので、大坂屋長兵衛には純粋な期待と言うよりは、ネタ的な気持ちで飲んでみました。

おお、これはワンカップの味わいとは全く違う、本格的な大吟醸です!
しっかり吟醸香もありますし、雑味がなくすっきりして飲みやすいです。
万人受けしそうなところはいい意味で大手酒造っぽいお酒とも言えます。

続きは後ほど。

<概要>

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大坂屋長兵衛は大関が製造している日本酒です。
なお、大坂屋長兵衛とは大関の初代当主の名前です。
そこに、このお酒にかけられた意気込みを感じることが出来ます。自信作ということでしょう。

なお、大関では普通酒から大吟醸酒まで、幅広いラインナップの商品があって、大吟醸にも何種類かあります。
値段的に最上位の商品は「純米大吟醸十段仕込」ですが、大坂屋長兵衛はその次に相当する商品です。

ただ、大吟醸と言っても必ずしも美味しいとか限りません。
ワンカップの大吟醸はマズくはありませんでしたが、期待を大きく裏切る味でした。
これ↓
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大坂屋長兵衛はいかに?

スペックは以下の通りです。
原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
精米歩合:50%
アルコール分:15度以上16度以下

米に関しては、特にアピールしていないので、山田錦などの酒造好適米ではないのかもしれません。
また、精米歩合は50%と大吟醸ではありますが、それ以上ではなく普通の大吟醸です。

うーん、名前以外で変わったところは見受けられないお酒です。

まあ、飲んでみて評価してみましょう。

<実際に飲んでみました>

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冷蔵庫で冷やして飲んでみました。
カップがついているので便利ですね。花見など行楽にももってこいです。

上立ち香はなかなかのもの。本物の大吟醸の香りです。
飲んでみると、うん、フルーティーな風味を十分感じられます。
淡麗辛口のお酒とされますが、やや甘みもあります。
雑味は全くありません。
精米歩合50%のお酒とは思えない、獺祭3割9分ぐらいの雑味のなさです。
さらっとして飲みやすいお酒です。
気がつけば、数分で180mlが空になってしまいました。アルコール度数はそれなりですが、缶チューハイと同じぐらい飲みやすいかも。

特に個性的なお酒ではありませんが、しっかり吟醸香もあって、すっきり飲みやすく、反面これといった欠点も見つからず。
いい意味で万人受けしそうなお酒です。
日本酒が苦手な人でも飲めそうな、初心者向けのお酒とも言えます。

これはおすすめ。パーティーに持って行ったりギフトにもいいかもしれません。

<価格は?入手難度は?>

180mlボトル缶で457円、300ml瓶で751円、720ml瓶で1,597円、1800ml瓶で3,586円です。
大吟醸酒としては標準的だと思います。

入手難度ですが、スーパーで普通に売られているので易とします。

<大坂屋長兵衛の特徴のまとめ>

●大関の初代当主の名を冠した大関の大吟醸酒
●予想をいい意味で裏切る、本格大吟醸。
●すっきり飲みやすく、万人受けする
●入手難度:易

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あなたにひとめぼれのレビュー

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あなたにひとめぼれ(麦)を飲んだのでレビューします。
このお酒を購入した理由は、あまりに垢抜けないパッケージが目を引いたからです。
焼酎のパッケージあるいはラベルは、霧島のような和風の渋いデザインや、いいちこのようなシンプルで洗練されたデザインがほとんどなので、あなたにひとめぼれの脱力するようなイラストは棚で異彩を放っています。
味に関しては全く期待はしません。
実際に飲んでみると、

すっきりして飲みやすい。晩酌焼酎というのもうなずける、普段飲みに使える焼酎だと感じました。
高級化が進む焼酎ですが、このような気軽に飲める焼酎も世の中には必要です。

続きは後ほど。

<概要>

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あなたにひとめぼれは宮崎県の都城酒造が製造している焼酎です。
あなたにひとめぼれには麦、芋、米、ごま、そばがありますが、今回レビューするのは麦です。

それにしても、このパッケージ。
そしてネーミング。
パッケージの裏にはこう説明があります。

修三さんと好子さんは高校時代に知り合って、好子さんのひとめぼれで交際開始。結婚後も毎日がんばる修三さんに日々ひとめぼれ。

うん?いいけど、それって焼酎と何の関係が??

さらにはこう続きます。

家族思いなあなたにひとめぼれ編 詳しいストーリーは
http://www.ms-c.co.jpまで

全然興味ないですが、暇つぶしで一応公式サイトで確認してみました。
すると、修三さんと好子さんの出会いなどのエピソードなどが描かれたCM動画がありました。
Youtubeにあったので転載します。暇な人だけ見て下さい。

しかし、この垢抜けないキャラには理由がありました。

都城酒造では、近年の焼酎のプレミア化、高級化に疑問を感じていたそうな。

公式サイトにはこうあります。

もともと焼酎というものは、各家庭のポピュラーなアルコールとして、存在していたものと感じています。経済的で各家庭のお父さんが毎晩のように愛飲し、日々の疲れを癒す。そういう位置に焼酎というものはあったのではないでしょうか。しかし、近年ではプレミアム感を感じることの出来る高級感を感じさせる商品が増えていると感じています。そのことが悪いとはまったく思っていませんが、どんどんそういった商品が増えている。事実私たちも、そういった流れに乗り、商品を開発しニーズにあった商品を目指し開発を行ってまいりました。同じような上品な商品が増える中、本当にこの方向性で良いのか?疑問に感じるようになってきました。

弊社の看板商品である「あなたにひとめぼれ」は、現在の商品の流れとはまったく対極にある商品と私自身認識しております。しかし会社の原点に立ち返り考えると会社の理念にある「良いものをより安く」提供すること・・・この部分を貫いている商品はまさに「あなたにひとめぼれ」であり、事実、当社でこの商品を超えるアイテムは出ていません。世間は不景気真っ只中であり、この時代に多くの方が本当に求めているのは、こういった商品ではないでしょうか。

なるほど。それならこのパッケージは理解できます。
あえて、落としているのですね。

反プレミア、反高級感が十分に伝わります。
これぞ庶民の飲み物、という感じです。
そうとわかると、俄然親近感が湧きます。
ただのおっさんとしか思えなかった修三さんも多少かっこよく見えます。

では、肝心の味ですが、あまりこだわりはないように見えますが、実は結構変わった焼酎です。

原材料は麦、コーンスターチ、麦麹とあります。

コーンスターチ?

安いビールなんかでは使われることはありますが、焼酎で使われているのは初めてみました。
(なお、コーンスターチとはとうもろこし原料のでんぷんです)

コスト削減のためなのか?と思いましたが、公式サイトによればコーンスターチを使うと味が端麗になるそうです。
端麗というとなんとなくいいイメージですが、単に薄いだけでは?と思わないでもないですが、味については飲んでから判断しましょう。

<実際に飲んでみました>

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今回は水割りオンリーです(気合い入ってませんw)。
味わいはやはり端麗です。
いいちこを薄味にした感じです。
凄く美味い、というわけではないですが、飲みやすいのでついつい量を飲んでしまいました。
晩酌焼酎と銘打っていますが、確かに気軽に毎日飲めそうなお酒です。

高級な焼酎もいいですが、あなたにひとめぼれのような肩肘張らず飲める庶民的な焼酎も世の中には必要ですね。

<価格は?入手難度は?>

私は1800mlの商品を税込み1490円で購入しました。いいちこより少し安いぐらいの値段です。
なお、他にも180mlから5Lまでの容量の商品がそろっています。
5Lの商品は3千円ぐらいと格安です。

入手難度ですが、大阪ではその辺のスーパーでは見かけず、大きめのリカーショップで見られるぐらいの商品です。
なので入手難度はやや易とします。

<むぎ・あなたにひとめぼれの特徴のまとめ>

●反プレミア指向の庶民的な焼酎
●コーンスターチ配合の端麗な味わい
●入手難度:やや易

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香る芋ハイ・すっきり麦ハイのレビュー

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香る芋ハイ・すっきり麦ハイを飲んだのでレビューします。
スーパーで普通に売っている缶ハイボールはほとんど飲んだと思っていましたが、知らぬ間にこのような新商品が出ていました。
原酒に甲類ではなく乙類の焼酎を使用しているハイボールは初めて見ました。もちろん即買いです。
類似商品を飲んだことがないので期待して飲んでみました。

うん、まあ、焼酎の炭酸割りですね。。
ちょっと独特の酸味が気になりますが、まあ、アリかな。
焼酎が好きな人なら美味しく飲めると思います。

続きは後ほど。

<概要>

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香る芋ハイ・すっきり麦ハイは合同酒精が製造している缶ハイボールです。2018年9月発売開始。
焼酎ベースのハイボール(狭義ではウイスキーの炭酸割りがハイボールですが、広義では焼酎などの炭酸割りもハイボールと言われます)はタカラ焼酎ハイボールなどがありますが、ベースの焼酎は無味に近い焼酎甲類です。
香りの強い焼酎乙類(いわゆる本格焼酎)をベースとしたハイボールは意外に珍しく、個人的には他に知りません。

香る芋ハイ・すっきり麦ハイのスペックは以下の通りです。

香る芋ハイ
原材料:さつまいも(ベトナム産)、米麹(ベトナム産米)、炭酸ガス
(原酒原産国ベトナム)
アルコール分:9%

ベトナム産の焼酎乙類は初見ですね。日本産にくらべるとかなりコストダウンできそうです。
また、公式サイトによれば、芋は紫と白の2種類のさつまいもを使用しているそうです。
安いだけでなく、それなりにこだわりはあるみたいですね。
なお、糖類、甘味料、香料、酸味料などは不添加。
焼酎と炭酸だけのシンプルなお酒です。

すっきり麦ハイ
原材料:麦、麦麹、炭酸ガス
アルコール分:9%
こちらは、ベトナム産とは書いてないので多分日本製です。
公式サイトによれば、ピートの香りとマイルドで華やかな香りが特長の本格麦焼酎原酒と、クセの無い飲みやすい本格麦焼酎原酒の2種類をブレンドしているとのこと。
こちらもこだわっています。

では実際に飲んでみましょう。

<実際に飲んでみました>

まずは香る芋ハイから。
芋の香りは強めです。確かに香ってます。霧島のようなすっきりした芋の香りというよりは、さつま白波系のスイートポテトのような香りです。
原酒の香りが強いこともあるでしょうが、炭酸がそれを増幅していると思われます。
味わいは炭酸の影響で独特の酸味があります。
普段から芋焼酎を飲んでいる私としては、この酸味はちょっと違和感を感じます。
でも、慣れてしまえばあまり気にならないかも。
まったく甘くないので食中酒にも向くはずです。

次はすっきり麦ハイ。
すっきりといえば、すっきりですが、それなりに麦焼酎の香りはあります。いいちこよりは香りは強いです。
香る芋ハイよりはクセがなく、初心者向けに思えます。
ただ、こちらも独特の酸味が気になるかも。

どちらもストロング系なので、2本飲んだら結構酔っ払いました。
風味も面白く、2本で満足しました。
類似商品はないので、焼酎やハイボールが好きな人なら試してみる価値のある商品だと思います。

…ただ、見つからなかったら、自分で焼酎と炭酸水を買ってきて自分で作ってもいいかも。多分似たような味になると思われます。

<価格は?入手難度は?>

定価は香る芋ハイが155円、すっきり麦ハイが148円(税抜き)ですが、私はイオンで両方とも127円で購入しました。
缶ハイボールとしては高くはない値段です。
珍しい商品ではないと思いますが、どこのスーパーでも売っているわけではないので、入手難度はやや易とします。

<香る芋ハイ・すっきり麦ハイの特徴のまとめ>

●珍しい焼酎乙類のハイボール。
●独特の酸味は気になるが、焼酎好きならおすすめしたい商品。
●入手難度:やや易

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虎斑霧島のレビュー 黒霧島との違いは?

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虎斑霧島(とらふきりしま)を飲んだのでレビューします。
虎斑霧島は読者様のコメントで知りました。
霧島ファンの私としては、虎斑霧島の発売を知らなかったことは大失態、すぐに酒屋へ行って買ってきました。

それにしても、霧島にしては変わった名前です。

黒、白、赤、茜など色名がついた商品が多い霧島ですが、虎斑って?

このお酒は黒麹と黄麹を使用しているので、虎の文様を想起させたということでしょう。

単に黄霧島でもいいような気もしますが、ちょっとゴロが悪いですし、虎でいいと思います。

それで実際に飲んでみると、

黒霧島のようで黒霧島じゃない。
確かに黄麹焼酎っぽいところはありますが、言われなかったら黒霧島とさつま白波を混ぜたと感じたかも。

ちょっと複雑で、面白い味です。

続きはのちほど。


<概要>

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虎斑霧島(とらふきりしま)は宮崎県の霧島酒造が製造している芋焼酎です。

数量限定、本州限定で2018年11月21日発売開始の商品です。

この少し前に発売開始となった黒霧島EXは普通のスーパーにも並んでますが、虎斑霧島はこれに比べると置いている店は少ないです。

虎斑霧島の特長は、黒麹と黄麹を両方使用していることにあります(なお、麹とはデンプンを糖分に変化させるカビの一種です)。
黒麹を使用した焼酎は黒霧島など数多く、黄麹を使用した焼酎は黒麹ほど多くはありませんが、黄猿、魔王などいくつもあります。
しかし、黒麹と黄麹の両方を使用した焼酎は非常に珍しいです。少なくとも私は他に知りません。

黒麹の焼酎は重厚でキレの良い味わいになります。
一方、黄麹の焼酎は香り高く軽快な味わいとなります。

虎斑霧島はその二つを兼ね備えた味わいなのか?
期待は膨らみます。

なお、虎斑霧島のキャッチコピーは「がるっと、ふわっと」です。
がるっと、とはキレのあるナチュラルな苦みを表しています。
ふわっと、とは華やかな香りと甘みを表しています。

それにしても、がるっと、ってねえ。。

まあ、実際に飲んでみましょう。

<実際に飲んでみました>

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公式サイトによれば推奨は水割りなので、まずはそれで飲んでみました。

口に含むと黒霧島のようなキリッとした酸味、しっかりした香ばしさを感じます。
飲み干すと、黄麹の焼酎らしい、ほんわかした華やかな香りが口内に残ります。

なるほど、確かに黒麹と黄麹の両方の特徴を兼ね備えています。

ただ、そういう予備知識がないなら、黒霧島に、香り強い系薩摩焼酎の代表格である「さつま白波」を加えたような風味と表現したかもしれません。
さつま白波は黄麹の焼酎ではありませんが、強く、余韻の長い香りは薩摩焼酎を想起させます。

まあ、個性的で面白い焼酎だと思います。
黒霧島EXが進化形黒霧島なら、虎斑霧島は変化系黒霧島と言えます。霧島酒造の新しい焼酎を生み出そうという意気込みを感じました。
霧島ファンならずとも、芋焼酎ファンなら絶対に一度は飲んでみるべき画期的焼酎です。

なお、ロックやお湯割りでも飲んでみましたが、それも美味いですよ。
ただ、私も水割りが一番おすすめだとは思いました。

<黒霧島との比較>

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虎斑霧島と黒霧島を飲み比べてみました。
飲み比べてみると、意外に違いの大きい焼酎です。
香ばしさ、芋の香りなどは黒霧島の方が上質です。
また、複雑な風味の虎斑霧島に比べると、味と香りの統一感に優れています。完成度の高さはさすがです。
一方、虎斑霧島は味わいは黒霧島似ていますが、比較的ライトです。
そして独特の華やかな香りがあるのは面白いですが、味わいと香りのバランスが少しちぐはぐしている印象も受けます。
安心して飲めるのは完成度の高い黒霧島ですね。
虎斑霧島は黒霧島に比べると好みが分かれそうです。


<価格は?入手難度は?>

900mlで税抜き1175円です。
黒霧島より少し高く、赤霧島、茜霧島と同価格です。
とはいえ、質からすると高いとは感じません。

入手難度ですが、本州限定発売で、大阪でも一部の酒屋でしか売ってないです。
かといってプレミアがついているわけでもなく、通販では普通に売っています。
なので、入手難度は普通とします。

<虎斑霧島の特徴のまとめ>

●黒麹と黄麹の両方を使用した珍しい焼酎
●面白い風味。一度は飲んでみるべき焼酎。
●入手難度:普通

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里の曙のレビュー

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里の曙を飲んだのでレビューします。
黒糖焼酎は年に数回は飲みますが、里の曙は確か飲んだことがなかったので飲んでみました。
これまで見過ごしていましたが、里の曙はそこら辺のスーパーでも置いていることが多いので、きっと人気商品なのでしょう。

実際に飲んでみると、

これまで飲んだ黒糖焼酎とは、少し違った味わい。
3年熟成のせいか、とてもまろやか。
他の黒糖焼酎を飲み比べると違いは明らか。
比較対象には悪いですが、里の曙の方が圧倒的に美味いです。

これは人気が出るはず。見逃していたことを反省しました。

続きは後ほど。

<概要>

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里の曙は鹿児島県奄美群島にある町田酒造が製造している黒糖焼酎です。
黒糖焼酎としては、れんと、喜界島なども有名ですが、法的に黒糖焼酎は奄美群島でしか造れないので、全ての黒糖焼酎は奄美で製造されています。

他の里の曙と黒糖焼酎との最大の違いは、3年貯蔵だと思います。
それほど長期熟成ではありませんが、寝かせているのでまろやかな味わいが予想されます。

原材料は黒砂糖、米こうじ(米国産米)です。

では飲んでみましょう。

<実際に飲んでみました>

まずはストレートで。
黒糖焼酎らしく、サトウキビの風味がします。しかし、意外に後味はすっきりです。また、熟成してあるせいか、味わいに落ち着きがあります。
ストレートですが、そこまで棘がないので一応飲めます。
ただ、やっぱり少し強いので、ロックや水割りの方が飲み疲れしなさそうです。

次はロックで。
少し飲みやすくなりました。
チビチビ飲むにはいいですね。

次は水割りで。
うん、これぐらいでちょうどいい。
がぶがぶ飲めます。
おすすめ。

最後にお湯割り。
寒い日にはこれ。
ほっこりして美味い。

全体的に、どんな飲み方でも飲めるお酒ですが、おすすめは水割りです。
風味はしっかりしているので多少水で薄めても美味しく飲めますよ。

しかし、これは今まで飲んだ黒糖焼酎の中で一番美味いですね。
スーパー・コンビニなどあちらこちらで見かける人気の焼酎ですが、それもわかります。
比較的すっきりして飲みやすい一方で、砂糖の風味もしっかり、味わいにも奥行きがあって、飽きが来ません。かなりリピート率の高い商品だと思います。

<他の黒糖焼酎との比較>

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里の曙と、これまた黒糖焼酎の有名商品である喜界島とを飲み比べてみました。
喜界島も悪くはないのですが、里の曙と比べると棘が目立ってやや飲みにくいですし、味わいも平坦です。
正直、里の曙の方がかなり上だと思います。

<価格は?入手難度は?>

私が購入したのは900mlの紙パックの商品で1189円(税抜き)でした。
他にも300ml、729ml、900ml、1800mlの商品もあります。

紙パックの1800mlの価格は約2500円で、喜界島が約1700円であることから、里の曙はやや高い商品と言えます。
しかし、実際に飲んでみてそれだけの価値は十分にあるお酒だと言えます。

そこら辺のスーパーコンビニで普通に置いてあるので、入手難度は易とします。

<里の曙の特徴のまとめ>

●3年熟成の黒糖焼酎
●熟成しているせいか、棘がなく味わい深い
●入手難度:易

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山丹正宗純米大吟醸出羽燦々のレビュー

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山丹正宗純米大吟醸出羽燦々(でわさんさん)を飲んだのでレビューします。

購入した理由はイオンで割引で売っていたからです。

割引でも1480円と、そこそこしますが、最近純米大吟醸も飲んでなかったし、たまにはいいかと買ってみました。

飲んでみると、

うーん、香り華やかで味わいは芳醇。
実は結構珍しいお酒かも。

続きはのちほど。

<概要>

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山丹正宗純米大吟醸出羽燦々は愛媛県の八木酒造部が製造している日本酒です。
出羽燦々は山形県生まれの酒造好適米です。
さらっとした飲み口の淡麗な味わいに仕上がることが特徴と言われています。

山形県では酒米として使用量は県内一ですが、県外のお酒でも使われることも少なくない酒米です。

山丹正宗純米大吟醸出羽燦々のスペックは以下の通りです。

原材料:米、米麹
使用米:出羽燦々100%(山形県産)
精米歩合:50%
アルコール分:15%
日本酒度:+2
酸度:1.6

裏ラベルには
山形県が開発した酒米「出羽燦々」で醸した純米大吟醸。柔らかくて幅のある味わいと華やかな吟醸香が特徴です。
とあります。

では、飲んでみましょう。

<実際に飲んでみました>

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おすすめの飲み方が冷やしてということなので、その通りに飲んでみました。

色はちょっと黄色っぽいですね。なんとなくすっきりと言うよりは芳醇な味わいを予想させます。
飲んでみると、、甘めですが、甘いだけでなく様々な風味が混濁した芳醇な味わいです。すこし剣菱っぽいかも。純米大吟醸って味わいはすっきりしたタイプのお酒が多いので、こんな芳醇なタイプは珍しいですね。
香りは華やか。吟醸香は強め。
味も香りも主張が強い、いわゆる派手なお酒です。
なので、かなり飲みごたえのあるお酒と言えます。
北日本の物静かで綺麗なお酒とは違う、西日本っぽいワイルドさを感じました。個人的にはこういう分かりやすい風味のお酒は好きなタイプです。

<価格は?入手難度は?>

価格は割引で1480円でした。正規の価格は分かりません。
山丹正宗純米大吟醸出羽燦々は公式サイトを見ても掲載されていませんし、アマゾン・楽天にもありません(純米吟醸ならあります)。
もう、製造されてないのかもしれません。
ということで入手難度は難とします。

<山丹正宗純米大吟醸出羽燦々の特徴のまとめ>

●味わい芳醇、香り強めの派手なお酒
●もう見かけない
●入手難度:難

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アルコール体質検査を受けたら意外な結果に?役に立つのでおすすめです!

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お酒の飲める・飲めないは実は9パターンある!

お酒は体質(遺伝子)によって、飲める人と飲めない人が存在することはご存じだと思います。
とはいえ、中にはその中間の人や、飲んでいるうちに強くなっている人など、自分でははっきり認識できない場合もあります。

しかし、遺伝子検査をすると、自分が体質的にお酒が飲める人なのか、飲めない人なのか、はっきり分かります。

「飲んだらすぐに気分が悪くなる人が飲めない人で、それ以外は飲める人だろう?わざわざ遺伝子検査する必要ってあるの?」

たしかに大雑把にはその通りです。
しかし、細かく言えば、アルコール分解活性とアセトアルデヒド分解活性はそれぞれ弱い・強い・中間の3段階に分けられ、これにより飲める・飲めないのタイプは9パターンに分類できることはご存知でしょうか?私はそこまで細かく分類できるとは知りませんでした。

では、そんなに細かく知る必要があるのでしょうか。
実は、その9パターンごとに、考えられる健康リスク、お酒に対する付き合い方は異なってきます。
なかなか興味深くはないですか?

<補足:アルコール分解の仕組み>

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私も以前は飲める人、飲めない人、その中間の人の3タイプしかいないと思っていましたが、実際はもうちょっと複雑です。
アルコールの分解には主に2つの過程があって、それぞれを分けて考えなくてはいけません。
アルコール→アセトアルデヒド
アセトアルデヒド→酢酸など

です。

体内に入ったアルコールは、まずADH1Bという酵素でアルコールからアセトアルデヒドへ分解されます。
ADH1Bには体質的に低活性型・活性型・高活性型の3タイプがあって、活性が強い方がアルコールの分解が早いです。

ADH1Bが低活性型だと、アルコールが分解されにくく、体内にアルコールが長く残ります。
そのため、酔っ払う時間が長くなり、ある意味お得と言えますが、アルコール依存症になりやすい体質と言えるので注意です。

次に、アルコールが変化したアセトアルデヒドがALDH2という酵素で分解されますが、ここでも体質によって非活性型・低活性型・活性型の3タイプがあります。

お酒が飲める・飲めないという点ではアセトアルデヒドを分解するALDH2の方が重要です。
アルコールもアセトアルデヒドも人体には毒ですが、アセトアルデヒドの方がより有害です。
アルコールは分解されなくても(適度なら)気持ちいいですが、アセトアルデヒドは二日酔いの原因物質ですし、分解できないと苦痛ですし、発がん性物質なので食道がんなどの原因にもなります。

ADH1Bのタイプにかかわらず、ALDH2が非活性(アルデヒドが極めて遅い)ならば、その人はいわゆる下戸です。
アルコールが分解できてもアセトアルデヒドの分解が極めて遅いと、吐き気や頭痛などの不快症状が続くことになります。

以上の9タイプを図にしたのが冒頭の画像です。

なぜ、自分のアルコール体質タイプを知っておかなければならないのか?

全く飲まない人、極たまにしか飲まない人なら自分がどのタイプなので、わざわざ知る必要もないでしょう。
しかし、普段からお酒をよく飲む人、あるいは新社会人などでこれからお酒を飲む機会が増えるであろう人などは、自分が一体どのパターンなのか、知っておけばお酒で失敗する可能性は低くなります。

私もこんなブログ書いているぐらいですから、普段からお酒はよく飲みます。
1日日本酒換算では3合ぐらいは飲んでいて、しかもほぼ休肝日なしなので、健康には悪いんだろうな~、とは思っています。
あまり直視したくはありませんが、飲酒が自分の体質的にどのようなリスクを与えるのか、やはり知っておくべきだと思ったので今回アルコール体質検査をすることにしました。
もっとも、自分が体質的にどれぐらい飲める人なのか、興味本位で知っておきたいという点もありました。
個人的には、私は元々強くなくて、飲んでいるうちに強くなった人だと思っているので、ALDH2低活性型(縦の列の真ん中)のどれかだろうと予想していました。
しかし、実際は…、結果は最後に書きます。

アルコール体質検査は自宅で簡単にできる!

検査といっても、わざわざ病院に行く必要はありません。

私はこれを購入しました。

「アルコール感受性遺伝子検査キット」
税込み5,700円です。



→アルコール感受性遺伝子分析キットの詳細はこちら

ウエブサイトから申し込んで入金した3日後に検査キットが送られてきました。
中には申込書と口内粘膜を採取するための綿棒と返送用の封筒が入っています。
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口内粘膜を採取は簡単で、単にほっぺたの内側の粘膜を綿棒で1分ぐらいこするだけで、痛くもないです。
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早く結果が知りたいので、その日のうちに返送しました。
その11日後、ウエブサイト上で検査結果を知ることができました。申し込んでからちょうど2週間でした。
紙で印刷して送ってもらうことも出来ますが、時間が余計にかかりますし、しかも別料金なので別に必要ないです。

そして結果は?

まさかの「大酒飲みタイプ」。実はかなり飲める人だった!

結果ですが、ADH1Bが高活性型、ALDH2は活性型のW3「大酒飲みタイプ」でした。
アルコールもアセトアルデヒドもどちらの分解も早いので、一番お酒が飲めるタイプと言えます。
日本人の約3割が該当するので、珍しくはないのですが、個人的には意外でした。

私の友人にもいますが、世の中には水のごとくいくらでも飲める人もいるわけで、そんな人に比べたら私など中途半端な酒飲みだと思っていました。

飲み過ぎると気分が悪くなりますし、二日酔いにもなります(日本酒換算だと7合ぐらいが限界)。

自分では決して大酒飲みとは思っていなかったのですが、遺伝子的にはそういうことらしいです。
でもまあ、酒飲みとしては強いと言われるのは嬉しいかも。。

それより、毒性の強いアセトアルデヒドの分解が早いので、健康リスクは他のタイプに比べると低いことが分かったのは良かったです。
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なお、各タイプの説明です。

W1:ADH1Bが低活性型、ALDH2は活性型

アルコール依存症に最もなりやすいタイプ。
アルコールからアルデヒドへの分解が遅く、アルデヒドから酢酸への分解は速い。
アルコールが体に長くとどまるため、酔いやすく、お酒好きになりやすいタイプ。

W2:ADH1Bが活性型、ALDH2は活性型

大酒飲みタイプ。
アルコールもアセトアルデヒドの分解も早いが、強いからといって飲みすぎると不快な症状は起こりうる。
酒量が増えがちなので、高血圧、脳梗塞、アルコール依存症などになりやすいタイプ。
他には肝障害・膵炎・糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症などに注意。

W3:ADH1Bが高活性型、ALDH2は活性型

大酒飲みタイプ。
基本的にW2と同様だが、アルコールの分解がより速いため酔っ払いにくい(酔いがすぐ覚める)。

R1:ADH1Bが低活性型、ALDH2は低活性型

飲酒による健康リスクが最も高いタイプ。
食道がんになる確率はWタイプに比べて約10倍。
Rタイプは鍛えれば飲めるようになるので、飲酒の機会の多い人はよりリスクが高くなる。
また、アルコールが体に長くとどまるため、酔いやすく、お酒好きになりやすいタイプ。

R2:ADH1Bが活性型、ALDH2は低活性型

飲酒による健康リスクが最も高いタイプ。
アルコールの分解速度はそれなりに速いが、アルデヒドの分解は遅いため、すぐに気分が悪くなるタイプ。

R3:ADH1Bが高活性型、ALDH2は低活性型

飲酒による健康リスクが高いタイプ。
アルコールの分解が速いため酔っ払いにくい(酔いがすぐ覚める)。

RR1,RR2,RR3:ALDH2が非活性型
完全下戸タイプ。全部で日本人の1割に相当。
アルデヒドが分解できないのでごく少量のアルコールで顔面紅潮、眠気、動悸、吐き気などの不快な症状が起きやすい。
しかし、飲めないのでアルコールによる健康リスクは事実上最も小さいと言える。

検査の結果を見て、今後どうするのか?

アルコールもアセトアルデヒドの分解も速いって、最高の結果でした。
ということで、これからも健康を気にせずガンガンに飲もうと思います(笑)。

まあ、W3タイプである私の場合はあまり問題ないと思いますが、問題になるのはRタイプ=ALDH2は低活性型(アルデヒドの分解が遅い)タイプの人だと思います。
まったく飲めないというわけではないものの量はそれほど飲めない中間タイプですが、飲めるタイプより健康リスクが高いので、飲酒には最も気をつかう必要があるでしょう。
中間タイプは飲めば強くなるので、自分では強いタイプと勘違いすることもあります。
なので、いくら飲んでも気分が悪くならない、もしくは飲むとすぐに気分が悪くなる、という人以外は、中間タイプを疑ってみるべきです。
中間タイプは自分では自覚しにくいので、アルコール感受性遺伝子検査キットを使って調べてみるメリットは大きいと思います。

まとめ:アルコール体質検査をおすすめする人

アルコール体質検査は自宅で手軽にできますし、値段もそこまで高くないので、全くお酒を飲む機会がなく、将来的にも飲まないという人以外にはおすすめできます。
特におすすめするのが以下に該当する人です。

●お酒好き。でも健康リスクが気になる人。

●新社会人など、これからお酒と関わることが多くなるので、自分にあったお酒との付き合い方を知りたい人。

●お酒で失敗したことがあって、お酒との付き合い方を再考したい人。

●酒好きの夫(妻)が心配なので検査させたい人(お酒を止める説得材料にしたい人)。

●自分が遺伝的に下戸だということを周囲の人にはっきり証明したい人。

自分だけでなく、夫・妻・友人など、お酒との距離感を再確認してもらいたい人にプレゼントするのもよいですね。




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