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白鶴まるの評価 味は?なぜ売れているのか?

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白鶴まるを飲んだのでレビューします。

白鶴まるは日本酒ブランド売上No.1だそうです。 漁船や港の男たちが出演するCMも連日バンバン流れてますし、日本酒に興味のない人も商品名ぐらいは知っているのではないでしょうか。

ただ、日本酒ファンの私としてはあまり飲んでみたいお酒ではありませんでした。 原材料に糖類と酸味料が入っている酒ですから、所詮は安かろう不味かろうの酒ではないかと。 なので、自分で購入して飲んだことは一度もありませんでした。

ところで最近気がついたのですが、実家に住んでいる私の60代の父親が普段白鶴まるを飲んでます…。 何十年も日本酒飲んできて、結局まるに落ち着くとは。 もっといい酒飲んでくれよと、ちょっと悲しくなります。

とまあ、私はまるにいいイメージがまったくなかったのですが、ハッキリ言って飲まず嫌いですし、とりあえず飲んでから批評しようと思いました。

詳しくは後ほど。

<概要>

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白鶴まるは兵庫県にある白鶴酒造が製造している日本酒です。 白鶴と言えば「上撰白鶴」が中心の商品ですが、白鶴まるは上撰白鶴より値段が安いセカンドブランドと言えるでしょうか。 ユニクロに対するジーユーみたいな。

日本酒ブランド売上No.1だそうで、確かにどこのスーパーにもかなりの数が置いてあります。

なぜこんなにも人気なのか?

あまり飲んでみたい酒ではないものの、興味はそそられます。

★参考(公式サイトより)
原材料:米(国産)、米麹(国産)、醸造アルコール、糖類、酸味料 アルコール度数:13~14% 日本酒度:+1 酸度:1.2 アミノ酸度:1.1

<実際に飲んでみました>

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公式サイトには飲み方として「冷やして」から「上燗」まですべていけるそうです。

まずはコップ酒ということもあり、そのまま常温で飲んでみました。

口当たりは非常に柔らかいです。 味は良く言えばあっさりさっぱりしていて飲みやすいですが、悪く言えば薄すぎて飲みごたえがありません。 香りも微かです。

でも、不味くはないです。 変な味もしません。 甘口に感じますが、不快なほど甘ったるくはないです。 糖類や酸味料が入っていますが、言われなかったら気が付かないと思います。

次に冷やして飲んでみました。 元々あっさりのお酒ですが、さらにあっさりです。 夏場だと涼をとる意味でこれでガブ飲みするのも気持ちいいかもしれませんが、味的には物足りないです。

最後はレンジで温めて飲んでみました。 ちょっと味にコクが出て、美味しくなりました。 個人的には温めて飲むのが最も良いと思いました。

全体的に、当初思っていたより不味くはなかったです。 名前のとおり丸い味で、突出した個性はないものの、バランスの良さは評価できます。 美味しいとまでは言えないかもしれませんが、飲みやすいお酒であることは確かです。

毎日飲むならこれぐらい薄味で個性がないお酒のほうが、あるいは向いているのかもしれません。

<上撰白鶴のと飲み比べました>

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白鶴まるのワンランク上の商品である「上撰白鶴」と飲み比べてみました。

上撰白鶴には糖類や酸味料は添加されていません。 アルコール度数もまるより少し高いです。

★上撰白鶴のスペック(公式サイトより)
原材料:米(国産)、米麹(国産)、醸造アルコール アルコール度数:15~16% 日本酒度:+1 酸度:1.4 アミノ酸度:1.1

実際に飲んでみると、上撰白鶴もまると似たような味です。 しかし、より濃くて深みのある味です。 やはり明らかに上撰白鶴のほうが良いお酒だと感じました。

値段は上撰白鶴のほうが2割ほど高いですが、美味さも2割増しぐらいだと思いました。

どちらを選ぶかは安さをとるか、味を取るかの問題ですね。

<食事との相性は?>

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とりあえず、冷蔵庫にあった豆腐ハンバーグとナチュラルチーズとかぼちゃの煮物を肴に飲んでみました。

どれも違和感なく飲み食いできました。

まるの柔らかい味わいは、どの料理とも喧嘩しません。 ナチュラルチーズは合わないかな、と事前には思いましたが、そんなことはなくて、口内に残るあの独特の臭みも、まるの丸い味でリフレッシュさせてくれます。

薄味で個性がないというのは、食事との相性においてはプラスなんですね。

<価格は?入手難度は?>

白鶴まるには様々な規格が存在しますが、例えば200ml瓶が157円、1.8Lパックが1,437円、2.0Lパックが1,480円です。 実際はこれより1割から3割安く売られていることが多いです。

まるは日本酒の中でもかなり安い部類に入る商品です。 同価格帯のライバルとしては「月桂冠 月」、「松竹梅 天」があります。

上撰白鶴や上撰月桂冠はこれよりワンランク上の商品です。

白鶴まるはどのスーパーでも置いてますし、最も入手しやすい日本酒と言えるでしょう。

<どんな時に飲むお酒か?>

完全に普段飲みのお酒です。 安いですし、単に酔っ払いたい時にがぶ飲みするのもよいでしょう。

風味は淡白ですし、食中酒にも向いていると思います。

<なせ、白鶴まるは売れているのか?> f:id:sakeganomitai:20180116115711j:plain

日本で最も売れている日本酒であるらしい白鶴まるですが、その理由は一体何でしょうか?

4つ考えられます。

●安い!
日本酒(合成清酒じゃなくて)というカテゴリーではまるより安い商品もありますが(無名メーカが製造している無名商品など)、まるは最底辺の一個上ぐらいの価格帯だと思われます。 2Lで千円以下で売られていることもあります。 これだけ安ければガブ飲みしても大して懐は痛みませんし、消費量も多くなるでしょう。

●さっぱりしていて飲みやすい
まるは全国的に展開している大手酒造メーカーの普通酒なので、万人受けするように味を設計されているはずです。 あっさりさっぱりしていて誰が飲んでもそこそこ飲める。個性がないからこそ毎日飲んでも飽きない。 その結果消費量も多くなる。 よく出来たお酒だと思います。

●料理との相性がいい
個性がないのでどの料理とも喧嘩しません。 食事中でもガンガン飲めるお酒です。

●CMで積極的に宣伝している
「えんや~、こおら~」のCMはもう何年、十何年?やってるのでしょうか。 やはりTVCMの影響は大きいと思います。 大量に宣伝して大量に売る。大企業しか出来ない戦略ですね。

大衆受けする日本酒とは何なのか?消費量を多くするにはどうすればいいのか? まるはそれを考え抜いて作られた商品のように思います。 そして大手企業の資金力を背景に積極的に宣伝する。

まあ、これは売れないわけ無いと思います。

個人的にも味だけならともかく、値段も考えたら非常によく出来たお酒だなあと感心しています。

<白鶴まるの特徴のまとめ>

●売上No.1日本酒
●あっさりさっぱりした万人受けする味
●安い。コスパ良好。
●入手難度:易


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