おすすめ日本酒・焼酎を一人語りするブログ

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黒霧島と白霧島を飲み比べたのだが違いが分からん!

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日本一有名な芋焼酎・霧島には幾つものラインナップがありますが、スタンダードなのが黒霧島と白霧島です。
どちらも希望小売価格:1,705円(税抜)です。

黒霧島も白霧島も黄金千貫という芋焼酎で最もよく使われる芋を原料としています。

違いは麹です。
(麹は芋のデンプンを糖分に分解する働きがあります。)

麹にはいくつか種類があるのですが、黒霧島は黒麹を、白霧島は白麹を使用しています(白霧島には一部芋麹も使用されています)。
霧島に限らず、ほとんどの焼酎では黒麹か白麹のどちらかを使用しています。
大きなリカーショップでは焼酎は麹の種類で置き場が別れていることが多いですが、黒麹の焼酎も白麹の焼酎も同じぐらいのスペースを占めており、人気も拮抗していることがわかります。

一般的に、黒麹を使用した焼酎は香りがが重厚、味もどっしり力強いと言われています。

一方、白麹を使用した焼酎香りが軽やかで華やか、味はスッキリしていると言われています。

しかし、これまでの私の感覚では、黒も白もそれほど違いがないように思っていました。

ということで、今回は違いをはっきり感じ取るため、黒霧島と白霧島を飲み比べてみることにしました。

飲み比べですが、ストレートと水割りで何度も違いがわかるまで飲み続けました。


黒霧島ですが、言われてみれば確かに重厚な風味で飲みごたえがあるな、と感じます。
その後、水で口を洗って、すぐに白霧島を飲みましたが、正直、違いが分かりませんでした…。

香りは華やかと言えばそうなのですが、それを言ったら黒霧島だって香りが華やかだと思えます。
味もスッキリとしている、と言われればそうかもしれませんが、重厚と言われれば、そんな気もしますし、ちょっと分かりません。

しかし、何度も何度も飲み比べていると違いも分かってきました。

黒霧島の方が若干香ばしいです。
この香ばしさは、例えるなら焼き芋の風味です。
そういう意味で、黒霧島の方が風味が重厚と言えなくもないです。

すみません。私の舌と鼻ではこれ以上の違いを区別することができませんでした。

実は、「利右衛門」という焼酎も白と黒、両方の商品があって飲み比べたことがあるのですが、その時も違いが分かりませんでした。

個人的には黒麹と白麹の焼酎の区別はほとんどつきません。
私の舌と鼻が鈍感なだけかと思いきや、実は黒麹と白麹の焼酎には大きな差はないという見解は他にもあるようです。

焼酎の「白」と「黒」、どう違うの? | おいしいラク学講座

 

元々、白麹は黒麹の突然変異で生まれたので、両者に(見た目ほど)大きな差がなくても変な話じゃないと思います。

なお、黒霧島と白霧島はワンカップでも販売されており、スーパーでもよく見かけるので、飲み比べは簡単に出来ると思います。
舌と鼻に自信のある方は、ご自分で飲み比べて違いを感じてみてはいかがでしょうか?

 

白霧島の飲み方

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白霧島を様々な飲み方で飲んでみた感想です。

 ストレート→アルコールの棘がキツいです。

 ロック→スッキリと飲みやすく、香りもよくわかります。

水割り→飲みやすすぎて飲みすぎます。

水割り(氷なし)→氷がない方が個人的には好きです。おすすめ

お湯割り→芋の香りが沸き立ちます。さつま白波の香りに近くなります。黒霧島は温めると香ばしさが強くなるので、白霧島との違いは比較的分かりやすくなります。

黒霧島の飲み方は黒霧島のページに書いています。

www.sakeganomitai.com

黒霧島と白霧島、どちらがおすすめか?

黒霧島と白霧島は値段も同じですし、風味もほぼ同じなので、個人的にはどちらがおすすめというのはないです。

ただ、焼酎をみんなで飲む場合は白霧島の方が良いと思います。

イメージ的に白霧島の方がスッキリ飲みやすい感じがしますし、白霧島は歴史も浅く、知っている人もまだ多くないので珍しさもあるはずです。

黒霧島は人によっては「The焼酎」というイメージで、焼酎好きの人以外には避けられるかもしれません。

<参考>霧島の歴史

現在霧島には、黒霧島、白霧島の他、赤霧島、茜霧島などのラインナップがありますが、元々は霧島は一つでした(以下旧霧島と表記)。
旧霧島は白麹を使用していました。

1998年に、黒麹を使用した「黒霧島」が誕生しました(全国販売は1999年から)。
これが全国的に大ヒットしました。
これまで焼酎と言えば九州だけで飲まれるお酒というイメージでしたが、黒霧島のブームにより全国で飲まれるようになりました。

2003年に、赤霧島が誕生しました。
原料芋に紫優(ムラサキマサリ)を使用しており、従来の霧島に比べ香りが華やかになっています(なお、白麹を使用しています。赤麹ではありません)。
当初は品薄でプレミア価格がつくことも多かったですが、現在では供給も安定して入手しやすくなりました。

2014年に、茜霧島が誕生しました。

2015年に、白霧島は誕生しました。
歴史も浅いので、まだ白霧島って何?という人もいると思います。

白霧島の誕生で、一応旧霧島は姿を消すことになりました。
つまり、白霧島は旧霧島の後継商品と言えます。
ただし、味はニューリアルされているので、同じではありません。

霧島の歴史を見ると本流は白霧島の方ですが、黒霧島は1998年の誕生以来、圧倒的な人気を誇っており、主役をすんなり譲ることにはならないでしょう。

しかし、さっきから言ってますが、イメージほど両者に味の差はないので、どちらか一方に人気が偏ることはないと思います。

 

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