おすすめ日本酒・焼酎を一人語りするブログ

酒好きアラフォーのおっさんが肝臓を犠牲にして書いてるリアルなレビューサイトです。

国稀(くにまれ)大吟醸の感想と評価

国稀(くにまれ)大吟醸の概説・評価は体験談の後にまとめています。

映画の舞台にもなった国稀(20代/男性)

国稀 大吟醸の体験談

知り合いが経営している会社で飲み会をした際に、仲間に高倉健さんの大ファンがいましたので、高倉さんにまつわるお酒を探していると、国稀酒造は高倉健さん主演映画『駅(Station)』の舞台になった酒蔵と聞いて、どうせなら一番高いのを買ってみようと考えてインターネットで購入して、酒好き10名ほどで飲んでみました。

精米歩合38%の大吟醸なのですが、醸造アルコールを添加してある昔ながらの古いタイプのお酒でした。
通常は醸造アルコールを添加すると、香り成分が溶け出して強い香りを放つのですが、こちらのお酒は上品にまとまりすぎていて香りはあまり立ちませんし、嫌味が無い大人しい香りで肩透かしでした。
味に関してもしっかりと原材料を研いであるのがしっかり分かる、とても円やかで甘さの後に仄かな酸味があり、辛さといった刺激も感じることは無く上品ではありますが、飲んだ感じも度数以上に軽く感じますし元来、辛口で名の知れた酒蔵だけあってかなりキレのある飲みやすさ重視のお酒として作られているのではないかと思います。
どのような料理にも合わせることができる反面、お酒だけチビチビ飲みたいという場合には不向きと言えるでしょう。

一升瓶が立派な桐箱入りで10000円程の堂々とした金額です。
精米歩合を見ても原料をかなり贅沢に使用しているのは分かりますし、桐箱入りなので贈答用で考えられているのかもしれませんが、個人で買って楽しむ場合にはコスト的にはかなり割高ですし、昔ながらの醸造アルコールを添加したキレ味重視のお酒の域を出ることができていないと感じます。
一升瓶で10000万円を出せば、もっと個性があり飲みごたえのある優秀な純米大吟醸が存在する中で、わざわざこのお酒を選ぶ必要はないように感じます。

かなりきつく書いていますが、個人的には辛口でキレのあるお酒が好きなので、このお酒も大好きです。
日本酒度+4~+6となっている割には甘味もしっかりとありますので味が薄くてつまらないという事にはなりませんし、昨今の流行である純米の極度に甘くて飲み終えた後にいつまでも口の中に残る味が苦手とおっしゃる方にはオススメできます。
一方で、現在人気の純米のお酒が好みの方には特徴が無くて記憶に残らない退屈なコストパフォーマンスが著しく悪いお酒という印象になりかねないのでおすすめはいたしません。

<概説・評価>

「国稀(くにまれ)大吟醸」は北海道の国稀酒造が製造している日本酒です。
国稀酒造は日本最北端の酒造として有名で、近年では高倉健さんの映画のロケ地になったことで話題となりました。

国稀には普通酒から大吟醸など多くのラインナップがあります。
日本最北端の酒蔵ですが、本州でも居酒屋などでは時折見かける銘柄です。

国稀大吟醸は味わい淡麗、大吟醸らしく華やかな吟醸香が特徴のお酒です。

※原材料:米、米麹、醸造アルコール
精米歩合:38%
日本酒度:+4~+6

<価格は?入手難度は?>

価格は1.8Lで1万円ほど。超高級の部類に入ります。

桐箱入りなのでギフトとしても見栄えするでしょう。

一方、自分で飲むにはちょっとコスパの悪いお酒です。
精米歩合が同程度の大吟醸なら他の銘柄でもっとリーズナブルな商品もあります(例えば獺祭磨き三割九分なら5千円ぐらいです)。

国稀大吟醸ははスーパーやリカーショップではあまり置いてないと思います。
入手難度は高いと思われます。

<国稀 大吟醸の特徴のまとめ>

●淡麗で吟醸香ただよう上品な日本酒
●価格は高い。超高級の部類に入る。
●ギフトに向いている
●入手難度:難

スポンサードリンク

?